延岡市議会 > 2018-03-08 >
平成30年第16回定例会(第4号 3月 8日)

  • "医師不足"(/)
ツイート シェア
  1. 延岡市議会 2018-03-08
    平成30年第16回定例会(第4号 3月 8日)


    取得元: 延岡市議会公式サイト
    最終取得日: 2021-05-18
    平成30年第16回定例会(第4号 3月 8日) 議  事  日  程  ( 第 四 号 )  第十六回延岡市議会(定例会)第十日 平成三十年三月八日(木)午前十時開議   第一   1議案第 八二号 平成三十年度延岡市一般会計予算      2議案第 八三号 平成三十年度延岡市国民健康保険特別会計予算      3議案第 八四号 平成三十年度延岡市食肉センター特別会計予算      4議案第 八五号 平成三十年度延岡市介護保険特別会計予算      5議案第 八六号 平成三十年度延岡市後期高齢者医療特別会計予算      6議案第 八七号 平成三十年度延岡市水道事業会計予算      7議案第 八八号 平成三十年度延岡市下水道事業会計予算      8議案第 八九号 エンジン01のべおか振興基金条例を廃止する条例の制定      9議案第 九〇号 延岡市個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条               例の制定     10議案第 九一号 延岡市一般職職員給与条例等の一部を改正する条例の制定     11議案第 九二号 延岡市火災予防条例の一部を改正する条例の制定     12議案第 九三号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定     13議案第 九四号 延岡市風致地区内における建築等の規制に関する条例の一
                  部を改正する条例の制定     14議案第 九五号 延岡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する条               例の一部を改正する条例の制定     15議案第 九六号 延岡市手数料条例の一部を改正する条例の制定     16議案第 九七号 延岡市山村定住住宅条例の一部を改正する条例の制定     17議案第 九八号 延岡市水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部を改               正する条例の制定     18議案第 九九号 延岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定     19議案第一〇〇号 延岡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定     20議案第一〇一号 延岡市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例               の制定     21議案第一〇二号 延岡市特別職職員給与条例の一部を改正する条例の制定     22議案第一〇三号 延岡市駅前複合施設条例の一部を改正する条例の制定     23議案第一〇四号 延岡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定     24議案第一〇五号 延岡市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関する               基準を定める条例の制定     25議案第一〇六号 延岡市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び運               営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定     26議案第一〇七号 延岡市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、設               備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに係る               介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準を定め               る条例の一部を改正する条例の制定     27議案第一〇八号 延岡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに指               定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支援の               方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制               定     28議案第一〇九号 延岡市学校給食共同調理場条例の一部を改正する条例の制               定     29議案第一一〇号 延岡市北方運動公園条例等の一部を改正する条例の制定     30議案第一一一号 財産の取得(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地)     31議案第一一二号 財産の処分(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地)     32議案第一一三号 財産の処分(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地)     33議案第一一四号 平成二十九年度延岡市一般会計補正予算     34議案第一一五号 平成二十九年度延岡市国民健康保険特別会計補正予算     35議案第一一六号 平成二十九年度延岡市介護保険特別会計補正予算     36議案第一一七号 平成二十九年度延岡市後期高齢者医療特別会計補正予算     37議案第一一八号 平成二十九年度延岡市水道事業会計補正予算     38議案第一一九号 平成二十九年度延岡市下水道事業会計補正予算     39議案第一二〇号 延岡市職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例の制               定 第二    一般質問 第三    請願の付託 本日の会議に付した事件 日程第一   1議案第 八二号 平成三十年度延岡市一般会計予算        2議案第 八三号 平成三十年度延岡市国民健康保険特別会計予算        3議案第 八四号 平成三十年度延岡市食肉センター特別会計予算        4議案第 八五号 平成三十年度延岡市介護保険特別会計予算        5議案第 八六号 平成三十年度延岡市後期高齢者医療特別会計予算        6議案第 八七号 平成三十年度延岡市水道事業会計予算        7議案第 八八号 平成三十年度延岡市下水道事業会計予算        8議案第 八九号 エンジン01のべおか振興基金条例を廃止する条例の                 制定        9議案第 九〇号 延岡市個人番号の利用等に関する条例の一部を改正す                 る条例の制定       10議案第 九一号 延岡市一般職職員給与条例等の一部を改正する条例の                 制定       11議案第 九二号 延岡市火災予防条例の一部を改正する条例の制定       12議案第 九三号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定       13議案第 九四号 延岡市風致地区内における建築等の規制に関する条例                 の一部を改正する条例の制定       14議案第 九五号 延岡市地区計画の区域内における建築物の制限に関す                 る条例の一部を改正する条例の制定       15議案第 九六号 延岡市手数料条例の一部を改正する条例の制定       16議案第 九七号 延岡市山村定住住宅条例の一部を改正する条例の制定       17議案第 九八号 延岡市水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部                 を改正する条例の制定       18議案第 九九号 延岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制                 定       19議案第一〇〇号 延岡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定       20議案第一〇一号 延岡市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する                 条例の制定       21議案第一〇二号 延岡市特別職職員給与条例の一部を改正する条例の制                 定       22議案第一〇三号 延岡市駅前複合施設条例の一部を改正する条例の制定       23議案第一〇四号 延岡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定       24議案第一〇五号 延岡市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関                 する基準を定める条例の制定       25議案第一〇六号 延岡市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及                 び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条                 例の制定       26議案第一〇七号 延岡市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員                 、設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービ                 スに係る介護予防のための効果的な支援の方法に関す                 る基準を定める条例の一部を改正する条例の制定       27議案第一〇八号 延岡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並び                 に指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的                 な支援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正                 する条例の制定       28議案第一〇九号 延岡市学校給食共同調理場条例の一部を改正する条例                 の制定       29議案第一一〇号 延岡市北方運動公園条例等の一部を改正する条例の制                 定       30議案第一一一号 財産の取得(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地                 )       31議案第一一二号 財産の処分(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地                 )
          32議案第一一三号 財産の処分(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地                 )       33議案第一一四号 平成二十九年度延岡市一般会計補正予算       34議案第一一五号 平成二十九年度延岡市国民健康保険特別会計補正予算       35議案第一一六号 平成二十九年度延岡市介護保険特別会計補正予算       36議案第一一七号 平成二十九年度延岡市後期高齢者医療特別会計補正予                 算       37議案第一一八号 平成二十九年度延岡市水道事業会計補正予算       38議案第一一九号 平成二十九年度延岡市下水道事業会計補正予算       39議案第一二〇号 延岡市職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例                 の制定 日程第二    一般質問 日程第三    請願の付託 ◎午前十時零分 開議 ○議長(佐藤裕臣君)  これより、本日の会議を開きます。  本日の議事日程は、お手元に配付しております日程表のとおりであります。 ◎日程第一 1議案第 八二号 平成三十年度延岡市一般会計予算       2議案第 八三号 平成三十年度延岡市国民健康保険特別会計予算       3議案第 八四号 平成三十年度延岡市食肉センター特別会計予算       4議案第 八五号 平成三十年度延岡市介護保険特別会計予算       5議案第 八六号 平成三十年度延岡市後期高齢者医療特別会計予算       6議案第 八七号 平成三十年度延岡市水道事業会計予算       7議案第 八八号 平成三十年度延岡市下水道事業会計予算       8議案第 八九号 エンジン01のべおか振興基金条例を廃止する条例の制定       9議案第 九〇号 延岡市個人番号の利用等に関する条例の一部を改正する条例の制定      10議案第 九一号 延岡市一般職職員給与条例等の一部を改正する条例の制定      11議案第 九二号 延岡市火災予防条例の一部を改正する条例の制定      12議案第 九三号 延岡市都市公園条例の一部を改正する条例の制定      13議案第 九四号 延岡市風致地区内における建築等の規制に関する条例の                一部を改正する条例の制定      14議案第 九五号 延岡市地区計画の区域内における建築物の制限に関する                条例の一部を改正する条例の制定      15議案第 九六号 延岡市手数料条例の一部を改正する条例の制定      16議案第 九七号 延岡市山村定住住宅条例の一部を改正する条例の制定      17議案第 九八号 延岡市水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定      18議案第 九九号 延岡市国民健康保険税条例の一部を改正する条例の制定      19議案第一〇〇号 延岡市国民健康保険条例の一部を改正する条例の制定      20議案第一〇一号 延岡市後期高齢者医療に関する条例の一部を改正する条例の制定      21議案第一〇二号 延岡市特別職職員給与条例の一部を改正する条例の制定      22議案第一〇三号 延岡市駅前複合施設条例の一部を改正する条例の制定      23議案第一〇四号 延岡市介護保険条例の一部を改正する条例の制定      24議案第一〇五号 延岡市指定居宅介護支援等の事業の人員及び運営に関す                る基準を定める条例の制定      25議案第一〇六号 延岡市指定地域密着型サービスの事業の人員、設備及び                運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定      26議案第一〇七号 延岡市指定地域密着型介護予防サービスの事業の人員、                設備及び運営並びに指定地域密着型介護予防サービスに                係る介護予防のための効果的な支援の方法に関する基準                を定める条例の一部を改正する条例の制定      27議案第一〇八号 延岡市指定介護予防支援等の事業の人員及び運営並びに                指定介護予防支援等に係る介護予防のための効果的な支                援の方法に関する基準を定める条例の一部を改正する条例の制定      28議案第一〇九号 延岡市学校給食共同調理場条例の一部を改正する条例の制定      29議案第一一〇号 延岡市北方運動公園条例等の一部を改正する条例の制定      30議案第一一一号 財産の取得(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地)      31議案第一一二号 財産の処分(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地)      32議案第一一三号 財産の処分(クレアパーク延岡工業団地第二工区用地)      33議案第一一四号 平成二十九年度延岡市一般会計補正予算      34議案第一一五号 平成二十九年度延岡市国民健康保険特別会計補正予算      35議案第一一六号 平成二十九年度延岡市介護保険特別会計補正予算      36議案第一一七号 平成二十九年度延岡市後期高齢者医療特別会計補正予算      37議案第一一八号 平成二十九年度延岡市水道事業会計補正予算      38議案第一一九号 平成二十九年度延岡市下水道事業会計補正予算      39議案第一二〇号 延岡市職員退職手当支給条例等の一部を改正する条例の制定 ○議長(佐藤裕臣君)  日程第一 議案第八二号平成三十年度延岡市一般会計予算外三十八件を一括議題といたします。 ◎日程第二  一般質問 ○議長(佐藤裕臣君)  これより、ただいま一括議題といたしました三十九件に対する総括質疑及び日程第二の一般質問を行います。  これより八番 小野 挙議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔八番(小野 挙君)登壇〕 ○八番(小野 挙君)  皆様、おはようございます。自民党きずなの会の小野 挙でございます。  今回は、市長の公約の中から、今後の方向性や取り組み方法等について確認させていただきたい点と、公約が現実離れしている、現場と違うと感じる点がありますので、公約等を中心に一括で質問させていただきます。  また、延岡市の発展に向かってしっかりと行政事務が執行されるため、継続は力なり、継続しなければ成功はない、必要な事業がしっかりと継続されていくように願い、市民目線に立ち、現場を長く体験している立場から質問させていただきます。  まず最初に、延岡合衆国づくり、地域担当職員の新設、移動市役所について伺います。  先日、杉本元副市長の講演会に出席する機会がありました。温和で親しみのある講話を聞いていると、宮崎県北が日向神話の本舞台であるということが伝説ではなく、真実の話だと思えるようになってきました。特に、五ヶ瀬川、祝子川、愛宕山、可愛岳にまつわる神話、登場する山幸彦や海幸彦の話は、まさに延岡が神話の中心地であると思えます。これも合併効果の一つであると思いますが、この効果を観光や産業、日ごろの生活の中に生かしていくべきだと思います。  そのような中、市長は三北の特色を大切にし、フルに生かす延岡合衆国づくりを公約に上げられています。延岡合衆国づくりとは、北方町、北浦町、北川町の市民にとっても非常に興味深い表現でありますが、その中で独自の財源と権限を持つとは、具体的にどのようなことなのか伺います。  また、地域担当職員の新設、移動市役所の実施についてもお伺いします。  次に、五つの財源対策で財源確保を公約に上げられていますが、その中で歳出ゼロベースからの見直しとありますが、具体的にはどのように見直すのかお伺いします。  また、年度末の予算使い切り廃止とありますが、予算の使い切りが行われている事業は何か、具体的にお伺いします。  続いて、計画的なスポーツ施設の整備・改修について伺います。  先日まで冬季オリンピックが開催され、連日感動の様子が放映されていました。スポーツは、いつも私たちに夢と感動を与えてくれます。  延岡でも、多くのオリンピック選手やプロのスポーツ選手が育ってきました。スポーツの推進は、まちづくりにつながることは言うまでもありませんが、そのためには施設整備も必要不可欠です。  市長の公約の中で、アスリートタウンの再構築、計画的なスポーツ施設の整備、改修等の実施とありますが、市内では老朽化したスポーツ施設が多くあります。具体的な施設の整備、改修の計画策定についてお伺いします。  次に、内藤記念館の当初予算について伺います。  内藤記念館の建設については、平成二十六年度に基本構想、基本計画が作成され、平成二十九年度には実施設計も終了予定です。また、文化庁との協議も終わっている内藤記念館の建設の事業費については、平成三十年度の当初予算に計上するべきだと思いますが、いかがですか。  次に、各種事務を行う上で、県との連携について伺います。  全ての補助事業、また、各種行政事務を行う上で、県とのつながり、連携というものは非常に重要であり、県との連携なくして延岡の発展はないと思いますが、市長の考えをお伺いします。  最後に、再造林バンクの創設について伺います。  いよいよ、ことし八月から、中国が構造材を海外から輸入することになるようです。日本から中国への輸出が本格化されれば、木材の利用は増加し、二十六年連続杉の丸太生産日本一の宮崎県にとって、林業の成長産業化への期待がますます膨らみます。  このようなことからも、人工林の伐採は急速に進むものと思われます。昨年九月議会で、延岡・日向資源循環型林業推進協議会において、再造林バンクの創設に向けて検討・協議を行っていきたいとの答弁をいただいております。その後について、どうなっているのかお尋ねします。  以上で、壇上からの質問を終わります。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの小野 挙議員の御質問にお答えいたします。
     まず初めに、延岡合衆国づくりについてのお尋ねでございます。  三北地域には、それぞれ豊かな地域資源があり、それらを生かした第一級の農林水産業など、それぞれにすぐれた特色を有していると考えております。こうした特色を効果的に、しかも機動的に市の施策に反映し、また形にしていくためには、地域の実情に精通するそれぞれの総合支所が、これまで以上に裁量権、実行権、決定権を持ち、また迅速な執行をしていくことが必要であると考えているところでございます。  一方で、少子高齢化、人口減少がより一層進む地域であるとも考えております中、厳しさがより増している、だからこそ市内一律の対応だけでは、なかなか地域振興は図れない面も三北地域にはあると、このように認識しておりますことから、新たな仕組みが必要であると考えているところでございます。  また、三北地域の振興につきましては、国の過疎対策制度が使えます。特に、国も過疎債に関しまして、従来とは異なり、特別枠なども設けているところもございますので、それも含めてフルに活用するとともに、予算の編成、執行、事業の選択などについて、総合支所がみずから判断できる部分を大きく広げるような仕組み、例えば一定の予算枠や事業枠、あるいは市内一律でない補助基準等による産業支援など、そしてさらに、執行面においては発注などがスピーディーに行えるような意思決定権限を持つことなどにつきまして、検討してまいりたいと考えております。  次に、地域担当職員の新設についてのお尋ねでございます。  私といたしましては、生活者の声を聞くために現場に積極的に出向き、また、地域の方々と一緒に悩み、一緒に苦しみ、その中から解決をしていく、その現場主義が非常に重要であると考えておりますので、市の職員を各地域に担当者として配置、地域の皆様とともに課題の解決に取り組む地域担当職員を新設したいと考えております。  具体的には、市政の現状を説明できる能力、経験を持ち、しかも各部局との調整もできる、その立場の例えば部次長級、課長級の職員を市内の、いろいろな考え方がありますが、中学校区程度のエリアごとなどの考え方で、地域担当職員として配置しまして、地域の皆様と実際に事業を実施する課との調整役などになってもらうことを想定しているところでございます。  また、予算編成におきましても、各地域にとって優先度の高い案件などを市として取り組むようにするために、各部局の縦ごとの予算の編成の従来の取り組みに加えまして、地域という面、横串を差し込む役割を果たしてもらいたいと考えているところでございます。  今後、ほかの自治体の事例等も参考にしながら、本市の現状に適した制度を構築したいと考えているところでございます。  次に、移動市役所についてのお尋ねでございます。  さきの市長選挙におきましては、市民の皆様方から、私たちの声が届かないという切実な御意見を多くいただきました。そのため、政策の柱として新しく・優しく・力強い「現場主義」の地域づくり、これを掲げさせていただき、可能な限り市民の皆様のもとに伺い、皆様のお声を直接お聞きして市政に反映する取り組みを進めていきたいと考えております。  そのようなことから、私自身、さらに市の幹部がともに直接地域に足を運び、市民の皆様の御意見をじかにお聞きする、あるいは実際に現地で実情をしっかり把握することで、関係者の皆様との意見交換をさせていただくなどといった、移動市役所といったものを、取り組みを新たに実施してまいりたいと考えております。  意見交換を行ったり、実際の生産現場などに出向いて実情を把握するなど、地域の状況に応じたさまざまな形での実施を想定しておりまして、地域住民や関係者の皆様の御意見をお聞きし、皆様の切実なお声を市政に反映させながら、現場主義の地域づくりに取り組んでまいりたいと考えているところでございます。  次に、歳出ゼロベースからの見直しについてのお尋ねでございます。  事務事業の見直しにつきましては、現在、事業計画策定の際などに毎年度行っているところでございますが、これをさらに強化しまして、市民が主役という観点から、真に必要な事業かどうかなどにつきまして、また、必要な事業ではあっても、やり方をさらに工夫する必要があるのではないかなどの点も含めまして、全ての事業を精査、点検してまいりたいと考えているところでございます。  その結果、効果が認められない事業は、思い切って廃止することも必要ですし、例えば一方で、新たな取り組みが必要なもの、事業を拡充すべきものなどにつきましては、必要な財源の手当てもあわせて実施しなければならないと考えております。  また、その際に、利用料など、市民の皆様の御負担についても、適正なものかどうかの点検、見直しをあわせて行ってまいりたいと考えているところでございます。  次に、予算使い切りについてのお尋ねでございます。  一般的に、官公庁の予算単年度主義におきましては、次年度の予算確保のためなどから、年度末の予算の使い切りがかねてより指摘されているところでございます。  このことについて、本市において、具体的な事例を把握しているわけではございませんが、最小の経費で最大の効果を上げるためには、予算編成のときだけではなくて、予算執行のときにおいても、より一層の経費節減を図る努力をさらに行っていきますとともに、例えば発注を年度末に集中させるのではなく、より時期を分散して発注することで、市内の小規模な中小事業者でも数多く参入できることとし、そしてその結果、より競争が働いて、調達コストが抑えられる、そのような発注時期を一時期に集中しないためのより一層の取り組みも必要であると考えられ、これらの点について、絶えることなく絶えず点検をしていくことが重要であると認識しているところでございます。  また、各部局などにおけますさらなる節減に向けた工夫を促すために、節減努力により捻出した財源については、その努力をした部局等がより有効に活用できるという仕組みづくりにつきましても、あわせて検討してまいる考えでございます。  次に、スポーツ施設の整備・改修についてのお尋ねでございます。  本市のスポーツ施設の多くは、老朽化などの課題を抱えておりますことから、これまで、既存施設の改修、修繕を行うとともに、陸上競技場の走路等の改修など、競技者の快適性や安全性を考えながら、必要な取り組みを行ってきたところではございます。  スポーツ施設の整備につきましては、多額の建設経費がかかること、また建設後もランニングコストを必要とすることなどによりますので、国、県などの制度事業の活用や、あるいは財源確保に努めながら、さまざまな観点からの検討が必要であるところでございます。  今後、二巡目国体の開催も近づく中、県を初めとした関係機関や関係団体などと協議を行いまして、具体的な県営体育館の整備のあり方などを検討いたしますとともに、本市のスポーツ施設につきましても、計画的、段階的な整備、改修等を鋭意進めてまいる考えでございます。  次に、内藤記念館再整備事業の当初予算についてのお尋ねでございます。  内藤記念館再整備事業につきましては、今年度末に実施設計が完了する予定ではございますが、私としましては、例えばもっと地元の木材を使えないか、特に合併特例債で整備するということを考えますと、もっと三北の木材を使いたいという考えもあるところでございますが、そのような点からの再検討、また、延岡城、あるいは城下町の雰囲気をもっと多くの市民の皆様方に、そしてまた県外に発信できないか、その点からも検討をしていく必要があると考えているところでございます。  したがいまして、建設工事が始まると、もう見直すことができませんので、当初予算での工事費の計上は見合わせていただき、取り急ぎ、先ほど申し上げました観点などからの再検討をさせていただきたいと考えているところでございます。  なお、貴重な文化財を収蔵・展示する博物館でありますことから、大幅な変更とならない場合でありましても、文化庁や関係機関との再協議は必要になると考えておりますので、できるだけ早く再検討、見直しを行いまして、予算計上ができるように努めてまいりたいと考えているところでございます。  次に、県との連携についてのお尋ねでございます。  県との協力や連携につきましては、例えば、教育や医療福祉面、市民の安全な暮らしを守るための河川改修や道路整備などといった都市基盤の整備を初めとしまして、あらゆる面で欠かせないと考えております。  このような中、現在、例えばでございますが、二巡目国体に向けまして、本市での整備方針が示されている県営体育館の点、あるいは、昨年、登録を果たしました祖母・傾・大崩ユネスコエコパークの推進、東九州メディカルバレー構想、総合交通など、具体的な連携した取り組みも行っているところでございます。  このほかにも、本格的な高速道路時代を迎える中、観光客を初めとする交流人口の増加に波及効果を生み出していく取り組みや、人口減少対策としまして、若者の地元定着を促す取り組みなど、県全体で取り組んでいく必要があるところでございます。  既に私は、知事を初め、県幹部のところにも行き、皆様から緊密な連携や協力を行う旨の言葉もいただいているところでございますが、今後におきましても、本市の発展に向けまして、しっかりと県との連携を図りながら、各種政策の推進を展開してまいりたいと考えています。  以上でございます。 (降壇)      〔農林水産部長(高橋一善君)登壇〕 ○農林水産部長(高橋一善君)  お答えいたします。  再造林バンクについてのお尋ねでございます。  県北地域における木材需要は堅調に推移しているところであり、これに加えて、議員御案内のとおり、輸出に伴う木材需要が伸びれば、木材の安定供給に対する要求は高まってくるものと考えております。  また、本市において川上となる木材の生産から、川中となる木材の加工・流通、川下となる木材の消費までの流れを強固にし、いわゆる林業の成長産業化を図っていくためには、市内における木材利用を高め、地域内で資金が循環する仕組みづくりとともに、再造林をいかに進めていくのかがますます重要になってまいります。  このようなことから、現在、再造林バンクの創設の必要について、関係者・団体等の理解を深めているところであり、今後、それぞれの御意見を踏まえ、協議会において議論を進めてまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  小野 挙議員の発言を許可いたします。 ○八番(小野 挙君)  ただいま、再造林バンクの創設について検討されるという答弁をいただきましたが、ぜひ検討していただきたいと思います。  また、三十年度からは、私が三年前から提案、質問してきました組織の充実ということで、林務課が新設されるようですが、林務課の新設には大きな期待をしているところでございます。  それでは、早速再質問に入りますが、まず、県との連携についてということで、市長は既に、知事初め、県幹部のところに行きということで挨拶に行かれたようですが、これはいつ行かれたのか、日にちだけで結構です。お願いします。わかるだけでも、大体。 ○市長(読谷山洋司君)  二月二十三日に伺ったところでございます。 ○八番(小野 挙君)  二月二十三日ということですね。  ちょっとここで補助事業の流れについて確認したいんですけれども、これについては企画部長にお伺いしますが、まず、補助事業というのは、一般的に交付金事業でありますけれども、国が県に照会をして、県が市町村に照会をかけると。市町村は、その照会を見て県との協議、検討会などを行い、その補助事業が適切かどうかを判断し、市町村が県を通じて国に申請をすると、これが一般的なルール、補助金の流れだと思いますが、企画部長、いかがでしょうか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  議員のおっしゃるとおりだと思います。 ○八番(小野 挙君)  今のルールで一般的なルールだと思いますが、市長はバスク化構想の相談に内閣府に行かれたということですけど、これはいつでしょうか。日にちだけで結構です。 ○市長(読谷山洋司君)  二月十四日だったと記憶しております。 ○八番(小野 挙君)  今、二月十四日ということですが、ということは、県に行かれる前に国に相談に行かれたというようなことだと思いますけど、通常の補助金のルール、先ほど説明したとおりですが、先に国に相談に行かれたということだと思いますけど、通常のルールは、それは無視されて行かれたのかと思うんですが、県のほうに二月二十三日に行かれたということですけど、そういうことも含めて知事に会われたということですが、知事の反応はどんな感じだったんでしょうか。簡潔で結構です。 ○市長(読谷山洋司君)  知事につきましては、しっかり連携をとっていくということを知事からも話があったところでございます。  なお、交付金に関しましては、実は国にあらかじめ訪問する前に連絡をとりましたところ、そしてまた、直接伺った際にも、国からも話がありましたけど、まず事業主体が市であるということで、市のほうでどのような再検討をするのかというところ、そして、それが趣旨に合うのかということをあらかじめ国との間で確認する、その後に、もしくはその過程の中で県に必要な連絡を行っていくと、そのような手順で進めるという話がございますので、決してルールと違うということではなくて、国の見解も聞きながら伺ってきたといういきさつがありますので、あわせてお答えいたします。 ○八番(小野 挙君)  バスク化構想については、この後、中城あかね議員が質問されますので、そちらで詳しく質問していただこうと思いますが、次に、内藤記念館建設について伺います。  昨日、松田満男議員の代表質問に対して、木材の利用、変更については外構ということで答弁があったかと思いますが、外構ということでよろしいでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  まず、内装の面でも、使える部分があったらぜひ活用したい、そのような考えを持ってはいるところでございます。  一方で、先日の答弁でもございましたように、例えば消防法の問題、また博物館の厳密に守るべき基準との兼ね合いということもございますので、どの程度まで内部、ないし建物の中で使えるかというのは、これはまた協議が必要でございます。  そして、あわせまして外構についても活用できるものは活用するという考え方で臨ませていただきたいと考えておりますが、外構につきましては、また、外観に関しまして、建物本体自体の外観を著しく変えることができないという、これは設計コンペなどの手順の関係からも、今の建物本体の外観自体を変更するということは難しいということの中で、そのエリア全体で城下町、そして延岡城というものの薫りを醸し出すということができないかということの際に、外構も含めてということを申し上げたつもりでございます。 ○八番(小野 挙君)  きのうの松田議員の代表質問に対しましては、外構と私は答弁されたと思ってたんですけど、外構だけではなかったということですか。 ○市長(読谷山洋司君)  中につきましても、使えるものは使わせていただきたい。一方で、現実には難しいところもあるだろうということの中で、そこはまた、協議をしながらという考えがあるのが一点でございます。  そしてまた、中とは別に外構の部分、これについては、まだまだ制約がない、そしてまた設計コンペの対象になったのも建物本体ということですので、特にその城下町延岡ということを発信する上では、外構についての検討も必要だということで、外構ということを申し上げたつもりでございました。 ○八番(小野 挙君)  林業の振興ということで、木造を利用されていくということについては賛成なんですけれども、この内藤記念館についてはもう博物館という位置づけから、耐火構造等が必要ということで、基本構想にも明記してあります。ことし、実施設計が終わるということで、この実施設計についても文化庁との協議はもう既に終わっているということですが、それでしたら、もうその基本構想のとおり、実施設計書のとおり、博物館を建設するべきではないかなと思います。  木造を内装等、また外観等に使うということは、この実施設計、それからさっき言いました基本構想の中からも、ちょっと目的がずれているんじゃないかと思うんですが、その辺はいかがですか。 ○市長(読谷山洋司君)  そのような中ではございますけれども、可能な限り活用できる可能性をさらに追及させていただきたいと、そのように考えてございます。 ○八番(小野 挙君)  可能な限りということですが、外構の部分、例えば門ですとか、柵ですとか、いろいろ庭に係る部分とかあると思いますけど、木材についてはそこで使っていただけば、僕は十分かなと思います。  本来、この博物館というのは、あくまで博物館であって、内藤家の文化財でありますとか、延岡市に代々引き継がれております重要な文化財、それを保管するための博物館であって、当然、その博物館、展示公開施設でしたか、そういう目的もありますので、博物館としての役割を達するために、今ある実施設計どおりに私は建設するべきだと思っておりますし、そうなれば、当然、今度の三月議会で予算を上程するべきだと思っておりますが、いかがですか。 ○市長(読谷山洋司君)  先ほどの検討させていただきたいということを申し上げた内容につきましては、建設工事が始まりますと、もう見直すことができないということになってしまいますので、建設工事を始める前に、いま一度、さらにという観点から検討させていただきたいと考えているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  もう何回も質問をしますと堂々めぐりになりますので、もう一回だけ。  外構のみに使えばいいんじゃないでしょうか。私も林業にずっと携わっております。林業の振興についてもずっと言ってきましたので、木材を使うというのはもう大賛成なんですけれども、外構の部分、例えば東門であったり、外の柵であったり、そういうところに木材を使えば、僕は十分じゃないかなと思うんですが、いかがですか。 ○市長(読谷山洋司君)  とにかくあらゆる可能性をもう一回、再度追及させていただきたい、そのように考えているところでございますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。 ○八番(小野 挙君)  それでは、時間もございませんので次に行きたいと思いますが、延岡合衆国づくりについて伺います。  市長は、三北地域の振興について、国の過疎対策制度が使えるということで答弁をいただきましたけど、私が最初に考えるのは過疎債ですが、過疎債は今の仕組み、私が認識している範囲では、国が年間四千数百億円の枠を設けて、それを県を通して市町村に配分するというような形になっているかと思います。これは総務部長にお聞きしますけれども、過疎債、国の枠があって、県を通して市町村に来る。市町村は当然、申請をするわけですけども、延岡市においては、この過疎債というのは既にフルに満額使っていると私は認識していたんですが、総務部長、そこはどうでしょうか。 ○総務部長(溝田輝男君)  議員のおっしゃるとおりでございます。 ○八番(小野 挙君)  過疎債については、もう満額使われているということで、これは三北の独自の財源とはちょっともう言えないんじゃないかなと私は思うんですけれども、市長にお伺いしますが、過疎債以外に過疎対策制度の補助事業として何かあるんでしょうか、お伺いします。 ○市長(読谷山洋司君)  実は、過疎債の中で特別枠がございます。地方創生枠という名称だったというふうに記憶しておりますが、三年、ないし四年前に設けられたものでございまして、これは通常の過疎債とは別に要求の上限がない、そして必要な分だけいわば提案ができるというものでございます。これにつきましては、私が把握した範囲では、今年度、あるいは昨年度、延岡市はゼロ円ということになってると思いますが、しかし、そういう枠は上限なしに使える。もちろん、実は事業をやった場合に雇用がふえることなどの条件はございますけれども、ただ、決してその条件は厳しいものではないと認識しておりますので、せっかくその特別枠が設けられて、そのうちにいろいろと本来やるべきことはたくさんございますので、それを活用していくということなどが、まず一つ、国の過疎対策制度のフル活用という面で検討すべきであると考えているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  特別枠があるということですけれども、私、三北出身の議員、北方町の出身の議員としては、特別枠の予算をつけていただけるというのは、これは非常に大賛成ですけれども、そういった財源があるとすれば、どの程度の金額を具体的につけられるとお考えでしょうか。もし金額を考えられていましたらお願いします。金額で結構です。 ○市長(読谷山洋司君)  私自身に今、幾らというような目安があるわけではございませんが、ただ、先ほど申しました特別枠は、国のほうでは要求の上限はないと、上限のないという制度でございますので、ですから必要な事業を固めましたら、その必要な事業に要する過疎債の見込み額は、そのまま要求ができるのではないかというふうに考えているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  金額の予定は今のところないということですが、参考程度に申し上げたいと思います。  合併前の北方町の一般会計予算、総額四十五億円程度だったと思います。そのときのいわゆる公共事業費、農林水産業費、商工観光費、土木費、そういったものを合わせますと、約十億円だったと記憶しております。それから十数年たちますから、十億円の二倍程度、二十億円程度でもつけていただけると、これは非常にいいのかなと思いますが、市長、いかがですか。 ○市長(読谷山洋司君)  とにかく金額の目安等は、まだちょっと固める状況じゃないという現実がございますけれども、とにかく大変経済的にも厳しい、そして一方でやるべきことは多々あるという、その地域であると認識しておりますので、取り急ぎ必要な事業を固めまして、その上で、その事業に向けて目いっぱいフル活用、検討するよう頑張らせていただきたいと、そのように考えているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  もう一つですが、総合支所が今以上の裁量権を持つ、先ほど意思決定権を持つというふうに言われましたけど、これは具体的に決裁基準を見直すということでしょうか。具体的なものがもしありましたら、お願いします。 ○市長(読谷山洋司君)  今ほど御質問で御提示のあった決裁権限を見直すということも大きな一つのやるべきことではないかと思います。現に、私が聞いている話ですと、例えば、何か道路が崩れた、あるいは地面が崩れた、そのようなときに、従来だったらすぐ役場が対応してくれたのに、対応が非常に遅いというお声も聞いている中、そのようなものについて早く取り組むという意味では、総合支所長の権限、例えば幾ら以上の支出負担行為については支所長で最終決裁ができるなどの変更、あるいは改正をしていくということが一つ考えられるところでございます。 ○八番(小野 挙君)  スピーディーな決裁等については、今、言われたとおりかと思いますけれど、先ほど総合支所は地域の実情に精通するというふうに答弁されたと思います。まさにそのとおりだと思いますが、市長はそういうこととか、各総合支所、三つの総合支所がありますけれども、そこの意見とか、支所長の意見とかも既に聞かれてると思いますが、その辺の反応といいますか、各総合支所の支所長の意見なり、何か聞かれてることがありましたらお願いします。 ○市長(読谷山洋司君)  まだ予算編成、そして議会の対応ということが、実は先月から今月にかけて続いておりますので、議会で議論になる点を中心とした意見交換、あるいは実情の把握等はさせていただいてはいるところではございますが、まだ総合的な、そしてまた突っ込んだ議論、意見交換等はできてないところがございますが、取り急ぎ議会の終了後に、早速実行していきたいと、そのように考えているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  市長は市民目線、現場主義と常に言われておりますので、三北の現場を知るのはやはり総合支所だと思っております。まず、そこでの意見を交換する場であったり、そういったものは早目に設けるべきだと思っております。  それでは、続いて地域担当職員の新設について伺いますが、市長は施政方針の中で、市長直結の職員というふうに表現されております。市長直結の職員という表現は私も正直初めて見たんですが、ということは、市長直結の職員と直結でないという職員がいるということなんですか。 ○市長(読谷山洋司君)  予算編成のプロセスを念頭に置いて、実はそのような言葉を使わせていただいてますので、必ずしも適当かどうかというところについては、なお、考えなければならないのかもしれませんけど、例えば地域担当職員から、地域の中でやはり優先度の高いものは何なのか、早く取り組まなければならないものは何なのか、それを市長が直接聞き、また把握をしていくということの中で予算編成を行う。例えば、御存じのとおり予算編成は、現在、各部の予算枠の中で、各部がその部の視点で優先度の判断をして要求をしております。ですから、現実には、予算編成の中で要求に入っていない案件については、市長のもとに情報が届かないまま予算が編成されてしまう、そのような現実もあるのではないかと危惧をしているところですし、また、事業費が小さい場合も、予算編成、膨大な作業になりますので、なかなか市長に直接話が届かないという現実もあるものと考える中で、例えば地域担当職員と市長が日ごろから地域ごとの課題を把握する、その取り組みをやっていくことによりまして、各部の予算の中からマル・バツをつけるだけではなくて、総合的な予算の調整権を持っているのは市長でございますので、その市長が総合的な視点に立って、全体の優先度を考えていく、地域にとって優先度の高いものについては、各部の要求とは必ずしも沿ってないものであっても、市長の判断としてつけていく、そのような予算編成の仕組み、まさに縦割りに対して横串を差すという言い方ができると思いますが、その取り組みを実行していくためには、市長と直接地域担当職員が意思疎通、そしていろいろな協議をしていくということが必要だと考えまして、直結という言い方をさせていただいたところでございます。 ○八番(小野 挙君)  私が聞いたのは、直結の職員とそうでない職員がいるのかという質問だったんですけど、何かそれと答弁がちょっと私が考えてたことと違うような気がしましたが、本来でしたら、市長の公約を実現するために、市の職員の皆さんは市長と全員が直結で僕はあるべきだと思うんです。それで公約を実現するために市の職員の皆さんと一緒に一丸となって頑張る、そういうことから考えると、市の職員の皆さん、全員直結ではないかなと僕は思ったものですから、そういうふうに聞いたところでした。  それでは次に聞きますが、予算の使い切り廃止ということで、公約に市長は上げられてます。五つの財源対策の中で、財源確保で上げられておりますが、答弁の中で、私はこの予算の使い切り廃止、どういった事業があるのかというふうに質問したところですが、その答弁に対して具体的な事例を把握しているわけではないと答弁をいただきました。具体的な事例を把握しているわけではないということは、そういう使い切りの事業はないということだと判断しますが、市長、いかがですか。 ○市長(読谷山洋司君)  現時点において、私のほうで具体的にその使い切りの事例があるということは把握していないところでございますが、一般的に予算、官公庁の予算が単年度主義で組まれ、そしてまた執行されていくということの中で、ともすれば予算の使い切りという側面が常に内在しているという、そのような指摘もございます。そしてまた、例えば市独自のものだけではなくて、国との関係などにおきまして、要求をしたけれども、実際にそのとおりに進捗は進まないときに、じゃあこれだけ必要だといったのは一体何なのかということの説明を、執行の実績見込みで説明しづらくなるときもある面、そのような面が現実の想定される中で、市がこういうような方針を持ってると、予算使い切りは廃止するんだという方針を持ってるということも含めて、逆に対外的に説明をすることで、説明も容易になってくるという面もあるかと考えているところでございます。  いずれにしても、そのような考え方も含めまして、予算の効率的な執行、編成のときだけではなくて、執行のときにさらに一段の工夫をして、やはり元手は税金でございますので、それを効果的、効率的に、最少の経費で最大の効果を上げるために、執行の部分において予算使い切りの廃止という言葉を用いておりますが、要はさらなる効率的な執行を行うということ、そして、あわせて節減をした努力に対して、ちゃんとそのインセンティブが働くといいますか、努力をした部局が、その分、その努力を有効に活用できるような仕組みも新たに取り入れる、そのことも検討することによりまして、さらに最少の経費で最大の効果をもたらす延岡市政実行のために取り組ませていただく考えでございます。 ○八番(小野 挙君)  今、市長は、市は方針をということを言われましたけど、既に延岡市においては行政改革の中において、ずっと経費節減、そういったものもされてきていると思います。そういう中で、事業の使い切り予算、そういうようなものは今のところないというふうに判断されたようですけれども、これは公約に上げられてますけれど、これについてはちょっと僕は公約に根拠がないような気がするんですけど、市長、いかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  公約になりますと、どうしても長い文章、説明ができないということでそのような表現をさせていただいておりますけども、例えば先ほど申しました発注時期が集中することではなくて、より一層分散させることの必要性も申し上げましたけれども、現に私がお聞きしている事例としましては、通常の時期であれば、自分の会社のマンパワーで十分対応できる案件であっても、年度末の忙しいときにあわせて見積もりの話などが来たときには、どうしても対応できない。一方で、年度末よりももっと前に話をしてくれれば、自分たちも見積もりを提出して、いわば競争に参加できるのにという話はかなり聞くところでございまして、そうなりますと、例えば年度末に発注が集中する、これはどうしても一年間の支出を、途中で足りなくなってはこれは各課もいけませんので、いずれやらなければならないことも、なるべく全体の予算を確保しながら、年度末にという動きも現実にはある面はありますけれども、時期が集中しますと、その結果、仕事に応えられる企業が、業者が限られてしまう。そうなると、競争原理が働きにくくなるということもございますので、そういう意味では、発注時期の分散ということにつきまして、年度末よりももっと前に、今も既に計画的な執行というのは、公共事業を初め行われている部分はありますが、それをさらに、さらに努力をしていくと。そのようなことによりまして、役所から見ますと効率的に予算を執行する、そしてまた、市内の中小事業者から見ると、よりいわば参入の機会が、みんなが潤う可能性が出てくる、両方にとってプラスになることもありますので、それらも含めた概念としまして、このような言葉で表現させていただいたところでございます。 ○八番(小野 挙君)  項目があっちこっちになりますが、歳出ゼロベースからの見直しについてということで、先ほど答弁いただきましたが、真に必要な事業かどうかについて、全ての事業を精査しということで答弁をいただいております。これは事業仕分けということでしょうか。そこを簡潔にお願いします。 ○市長(読谷山洋司君)  事業仕分けという言い方での検討になるのかどうか、私はそのような意味で必ずしも使っているわけではありませんが、一つ一つの事業について、ゼロベースと申しますのは、改めて本来、これは市として取り組むべきなのか、否か、そして取り組むとしても、この経費でやることが本当に適当なのかどうなのか、それを一つ一つ吟味していくことをもって、ゼロベースというふうに表現をさせていただいたところでございます。 ○八番(小野 挙君)  見直しをされるということですけれども、これはいつまでにされるんでしょうか。どのぐらいの期間をもって計画されるのか、伺います。
    ○市長(読谷山洋司君)  なるべく早くというふうに考えている面もございますが、一方で市の仕事というものが四月から新年度が始まる、一方でまた繰り越しの事業もある、そしてまた国との交渉もあるということもありますので、市全庁を挙げてこのような取り組みをすることになりますと、やはり時期というものも考えなければならない現状がございますので、なるべく早くという必要性、そして私の考えはございますけど、実際にいつ行うかにつきましては、また担当部局とも調整をして、早く、そしてまた市の各所にとって十分吟味のできる時間を確保するということも含めて、検討していきたいと考えているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  今の答弁を聞いておりますと、ほかの事業と同じで、公約に上げているけれども、先送りになっているという気がしてきました。  一層の経費節減ということも、先ほど答弁されたかと思いますけど、市役所の各事務所あたりを見ますと、昼休みには電球を消して暗い中で食事をするとか、コピー用紙は一回ミスプリントをしたものの裏面を使うとか、いろんな経費節減が私は行われていると、現場ではそういうふうに行われていると思っております。  こういう中で、これ以上のそういった経費節減というのはなかなか厳しいのかなと思うんですけど、市長、その辺は、現場のことはその辺、理解されているでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  まず、事務事業の見直しについて、先送りではないかということですけど、そういうことではございませんで、新しい政策を実行するということを掲げさせていただきました。一方で市役所の職員、当然、人数も限られておりますので、新しい仕事をする分、逆に言うと今までの仕事の中で優先度の低いもの、あるいは一定の終了と言えるもの、それらについてはスクラップアンドビルドをしながら新しい事業に取り組んでいく必要がありますので、新しい政策をするためにも、できるだけ早く事務事業の総点検はさせていただかなければならないと考えているところでございます。  ただ、今回、また四月以降に肉づけの予算を編成させていただくという話もさせていただきました。また、人事異動につきましても、平成三十年度につきましては、通常は四月一日で一回だけということかもしれませんが、今回は少なくとも二回に分けさせていただく必要があるのではないか、このようなことも考えているところでございますので、その兼ね合いも考えさせていただく必要があるのではないかということで、早速、新年度からということが、ちょっと申し上げたくても申し上げにくいということもありましたので、先ほどの答弁となりましたけれども、いずれにしても取り急ぎ取り組ませていただく必要がある、そのような考えでおるところでございます。  そしてまた、一層の節減ということに考えましては、先ほども申し上げましたけれども、例えば発注時期をより平準化していく、そのことによりまして、より多くの事業者が機会を得ることができる、そうなりますと、競争原理がより働いて、安い経費で執行ができるという面が現実にありますので、その意味では、例えばその予算使い切りの廃止ということの中で、発注時期、あるいは従来の執行時期を改めていくということが、またより一層の節減ということになると考えておりますので、そこをさらに徹底していく考えでございます。 ○八番(小野 挙君)  全体の時間が間もなくとなりましたので、今、市長は人事異動の時期を二回というふうに説明されましたけど、これは具体的にいつといつごろということでお考えなんでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  当初予算、骨格予算ということで臨ませていただいたと、これは既に御説明もし、今回の御審査もいただいてるところでございますが、肉づけの予算、例えば六月補正でさせていただく、そうなったときに、肉づけの予算、例えば新たな事業を行うということになりますと、じゃあどこのセクションでどうやっていくか、そのような検討も当然、一体のものとして行われることになりますので、そうなると事実上、やはり組織の中でどこを拡充するのかとか、誰がそれを担うかということもございますので、それに伴って、やはり人事異動の必要は出てくるというふうに考えているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  私は時期がいつごろかということで聞いたんですが、いつごろとお考えですか。その二回の。 ○市長(読谷山洋司君)  六月の補正で肉づけをさせていただくとしましたら、その予算を執行するということが可決後、実際に動き始める必要がございますので、そのタイミングの前後が、一つ考えられるのではないかというふうに思っているところでございます。 ○八番(小野 挙君)  そしたら、もう時間がありませんので、じゃあ四月と六月補正が終わった七月とか、そういうタイミングということでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  例えば、そのような時期ということが一つ考えられるのではないかと考えておるところでございます。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、小野 挙議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  これより一六番 小野正二議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔一六番(小野正二君)登壇〕 ○一六番(小野正二君)  皆さん、こんにちは。公明党市議団の小野正二でございます。  最初に、質問の前に通告書の訂正をお願いいたします。  最初の地域担当職員の新設については、現在までの質疑で理解できましたので、割愛させていただきます。よろしくお願いいたします。  それでは、通告に従い、分割方式による質問を行います。  最初に市長の政治姿勢についてです。  市長は、情報公開、市民参加のための新たな条例をつくり、予算編成や大規模事業を決める前に、必ず市民の意見を聞くことを市に義務づける条例を制定し、真に市民が主役の市政を実現する、施設整備の場合は、後年度の維持管理費等も必ず事前に公表するとしています。  市民が市政に参加し、暮らしやすい地域にするための条例の制定は、他の自治体でも事例はあるようですが、市長がお考えの情報公開・市民参加のための新たな条例ではどのように市民の意見を聞くのか、また、議会との関係はどのようになるとお考えか、具体的に御教授願います。  以上で、壇上からの質問を終わり、以下の質問は質問席から行います。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの小野正二議員の御質問にお答えいたします。  情報公開・市民参加条例についてのお尋ねでございました。  情報公開・市民参加条例につきましては、大規模事業などを行う際に、可能な限り市民の意見を聴取し、また、反映させるための仕組みとして必要なものと考えておりまして、例えば一定金額以上の大規模事業を行う際には、案の段階からその事業の概要、また後年度の維持管理経費の見込みなどを公表し、市民の皆様の御意見をお聞きしたいと、そのように考えているものでございます。  これはまた、市側の行政側の案の確定の途中のプロセスと、そのように考えているところでございまして、そのようなプロセスを経て、市行政側の案をまとめましたら、その上で議会に御審議をいただく、このようになると考えているところでございまして、その過程の中で、またそのようなプロセスの過程の中におきましても、節目節目におきまして、逐次、議員の皆様方には御説明をさせていただく、そのような考えでございます。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  小野正二議員の発言を許可いたします。 ○一六番(小野正二君)  再質問をさせていただきます。  市民が市の事業、市政等へ関心を持っていただくためには、市から市民の皆様への説明が必要であると思いますが、大規模事業の概要や後年度の維持管理経費等を公表した場合、その事業の必要性、特にその必要性の説明が重要であると思うんですが、その説明はどのようにして行うか、お伺いします。 ○市長(読谷山洋司君)  御指摘のとおり、やはりどうしてこの事業をする必要があるのか、その必要性やその趣旨、狙いとするところ、そしてどのような効果がもたらされる、そう考えて事業に着手するのか、それをまず説明しなければならない、そのように考えているところでございます。  具体的には、例えば書面にして、それを市民の皆様方に目に触れていただくような形で公表していく、また、インターネット経由で情報を発信していく、それなどによりまして、その御指摘の点も含めてしっかりと伝えるという考えでいるところでございます。 ○一六番(小野正二君)  たしか今、インターネットを使ったパブリックコメント、市のホームページでもそのようなことができますが、ただ、市民の中には、なかなかそういったネット環境とかをお持ちでない方とか、お仕事がお忙しいので文書等に目をなかなか通される時間がない方とかもおられると思います。積極的に市民の方へ説明に出向くと、部署等が、そういったことはお考えではありませんか。 ○市長(読谷山洋司君)  御指摘のように、ちゃんと市民の皆様方に伝わらないと、これは意味がないということになります。特にインターネットだけでは、これは十分ではないというふうに認識しております。具体的にどのような伝え方をしていくことがよいのか、もちろん費用がかかる場合にも、その費用対効果ということも、当然、ございますので、それらについてはさらに検討をしなければならないと考えておりますけども、いずれにいたしましても、インターネットに直接アクセスをしない市民の皆様方への伝え方ということは大事な検討点であると思いますので、しっかりと検討してまいりたいと考えるところでございます。 ○一六番(小野正二君)  もう一点、市長は市がつくった案を市民の方へ公表して、それを市民の方の意見を反映して、市でまたそれを再度取りまとめて議会のほうへ諮ると、そういうような趣旨のことを述べられましたが、ということは、議会のほうが議決権というか、そういうことで最終的に権限を持つということでよろしいでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  最終的には、議会で可決をしていただいて、初めて市としての意思決定、そしてまた実行ができるということになりますので、御指摘のとおりというふうに考えております。  一方で、また、市民の皆様の御意見を聞くという段階になりましたら、当然、それは議会の皆様方にもしっかりお伝えする、そしてまた議会でもいろいろ御質疑いただけるような、そのような状況にしていく必要もあると考えておりますので、節目節目で議会の皆様方にもお伝えしていく考えでおるところでございます。 ○一六番(小野正二君)  では、次の質問に移ります。  中小河川緊急治水対策プロジェクトについてお聞きします。  国土交通省は、平成二十九年七月の福岡県朝倉市、大分県日田市を中心に、急流河川からの土砂や流木等の発生により大災害となった九州北部豪雨を受け、全国の中小河川の緊急点検を行い、中小河川緊急治水対策プロジェクトを取りまとめ、平成二十九年十二月一日に発表しました。  対策内容は、土砂・流木対策、再度の氾濫防止対策、洪水時の水位監視となっておりますが、具体的な内容と、本市に関係する対策箇所がありましたら御教授ください。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  中小河川緊急治水対策プロジェクトは県の事業でございますが、土砂・流木対策として透過型砂防堰堤等の整備、再度の氾濫防止対策として、河道掘削や堤防等の整備、洪水時の水位監視として、水位計設置を、平成三十二年度を目標に推進するものであります。  本市に関係する箇所としましては、五ヶ瀬川、北川及び祝子川で河道掘削や堤防の整備等を行うとともに、水位計の設置については、今後、本市と協議しながら、北川などにおいて二十数カ所に設置する予定と伺っております。 ○一六番(小野正二君)  次の質問に移ります。  次に、葛葉大橋下流の小川左岸の倒木処理についてお伺いします。  小川にかかる葛葉大橋下流の左岸が、近年の洪水により浸食され、複数の立ち木が根本から倒れたままになっており、河川の増水時には流木となる可能性が高いと思われます。下流には、尾平橋、足久橋、深瀬橋と三つの潜水橋があり、これらの橋に流木が被害をもたらす危険があるのではないかと思われます。特に、尾平橋上流側面には、昨年の洪水時の流木がひっかかったままとなっております。洪水発生時には、再び流木等が重なるのではないかと心配されます。  九州北部豪雨での流木被害は記憶に新しいところであります。河川にある洪水時に被害を及ぼす危険な倒木や立ち木は多数あると思いますが、潜水橋等への被害防止のため、現地の倒木処理ができないかお伺いします。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  本河川は、宮崎県が管理する河川でありますが、現地を確認した結果、葛葉大橋下流において、近年の洪水により山林が浸食され、木が倒れた状況となっており、また、尾平潜水橋には流木がひっかかったままとなっている状況であります。  尾平潜水橋の流木につきましては、潜水橋が延岡市の管理施設であることから、当方で処理すべきと考えており、早急に対応してまいりたいと考えております。また、葛葉大橋下流にあります倒木につきましては、河川管理者である延岡土木事務所に依頼し、既に倒木処理が完了したと伺っております。  今後とも、宮崎県と連携して、河川の治水、安全等の確保に努めてまいりたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  再質問をさせていただきます。  倒木、潜水橋の流木とも、早急に対応していただけるとのことでありがとうございます。  ただ、一点、対応の時期についてお伺いします。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  出水の時期までにということで考えております。通常でいいますと、六月が梅雨時期ですので、もう新年度に入る前と、すぐ対応したいというふうに考えております。 ○一六番(小野正二君)  早急に対応ということでしたので、早急ということは至急とか急いでということであろうと思っとったんですが、できるだけ早く対応をお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。  杭ヶ内川、追内川等の中小河川の堆積土砂対策についてお伺いします。  本年二月に市民の方の案内で、川島町の杭ヶ内川、白石町の追内川の流路を確認しましたが、堆積土砂による河床の上昇が見られました。  国土交通省が平成二十七年の水防法改正後に公表しました五ヶ瀬川水系北川の洪水想定区域図では、杭ヶ内川、追内川沿いの地域は、ともに中流域まで浸水地域となっております。北川の氾濫により河川の流れが阻害された地域には、内水氾濫が起こると思われます。内水氾濫対策には、堆積土砂を計画的に取り除くことが必要と思われますが、杭ヶ内川、追内川等の中小河川の今後の堆積土砂対策について御所見をお伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  杭ヶ内川、追内川の河川内の土砂堆積について確認したところ、上流部に一部堆積がございますが、直ちに内水氾濫が起こる堆積量ではないと判断しております。  現在、市としましては河川の状況を確認し、河床の上昇による氾濫が想定されると判断した場合、河積の確保を行うため、堆積土砂の撤去を行っているところでございます。  今後も市内中小河川につきましては、梅雨前には巡回を行うなど、適切な維持管理に努めてまいります。 ○一六番(小野正二君)  次の質問に移ります。  大雨洪水時の防災情報の把握手段として、河川・排水路等への水位表示板の設置についてお伺いします。  本市には、五ヶ瀬川、祝子川、北川等の一級河川以外に、中小規模河川や谷川、排水路が多くあり、その中には住宅地を流れ、通常の水位は低くとも、過去には大雨洪水時に流路よりあふれ、内水氾濫を起こしたものもあります。  一級河川には水位計等の設置された観測点も設けられておりますが、中小規模河川や谷川、排水路等では、常時水位をはかれる水位計の設置は進んでおりません。そこで、地域の越水危険箇所等に避難判断の情報把握ができるように、水位表示板の設置ができないかお伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  住民の避難等の判断において、状況把握のための水位表示板設置は有効な手段であると考えますが、市の管理する中小河川につきましては、一級河川のような基準となる水位を持っていないため、被災の予測や避難の目安となる高さを表示することができない状況でございます。  また、大雨洪水時に河川等を見にいくことは、かえって危険な行為となるおそれがございますので、住民の皆様方には、市の避難情報に従っていただき、早期の避難を心がけていただきたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  次の質問に移ります。  北川町の熊田橋の現状と今後の整備方針についてお伺いします。  熊田橋については、平成二十七年三月議会、平成二十九年三月議会でも質問しましたが、平成二十九年三月議会での御答弁では、熊田橋につきましては、現在、近接目視による点検を行っており、今月中には事業完了する予定で、この点検結果につきましては、来年度中に同時期に点検を行った他の橋梁とあわせて、国土交通省のホームページ上で公表することになっており、その後、市のホームページにて公表を行う予定で、今回の点検結果をもとに、次年度に改定を予定している延岡市橋梁長寿命化修繕計画の中で検討を行っていくこととしていますとのことでした。  そこで、熊田橋の現状について、近接目視点検の結果と、橋梁長寿命化修繕計画での検討による今後の整備方針についてお伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  昨年度、熊田橋の近接目視点検結果を踏まえて、一部部材の腐食箇所の修繕など、早期対策を講じたところでございます。  また、国の定期点検要領に基づき、健全性について診断した結果、修繕を行えば延命が図れ、緊急に措置を講ずる必要のない橋であることを確認いたしました。  熊田橋の整備方針につきましては、現在、見直しを行っている橋梁長寿命化修繕計画において定めることとしております。 ○一六番(小野正二君)  再質問をさせていただきます。  まず、市のホームページに熊田橋の点検結果は公表されておりますでしょうか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  私のほうも公表しているかどうか、ちょっと今、私も確認しておりませんが、昨年度の点検として、修繕につきましては、あそこの橋がトラス橋でございまして、鋼橋、メタルの橋でありますけど、その垂直材の腐食が見られたものですから、当て板補修工法によって部材補修を行っております。  また、下部工、橋脚ですけど、基礎部が洗掘しておる箇所があったものですから、袋詰めの玉石工法により根固め補修をしております。そういうことでよろしくお願いします。 ○一六番(小野正二君)  その点検結果をホームページ上に出されてるかどうかの質問だったんですが、確認されてないということであれば申し上げますが、確かにホームページに二十八年度の橋梁の点検結果は表が出ております。が、熊田橋がちょっと見つからなかったものですからお聞きしたところです。  あともう一点、この点検結果の表だけでは、ただ単に、一とか、二とか、三とか、そういった分類をしているだけで、どういう状況なのか全くわからないんですが。表の端には、平成二十六年六月の国土交通省道路局の判定区分によるとだけ書いてますが、内容がわからないので、この点について改善はできませんか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  今、御指摘がありました健全な判定の内容がわかりづらいということにつきましては、ちょっと現場のほうでわかりやすい表示等も検討しまして、またそれは公表したいと思ってます。 ○一六番(小野正二君)  もう一点言わせていただければ、その同じページに橋梁長寿命化修繕計画の概要のファイルがありますが、その中の判定区分はまだ旧の判定区分のままのようでございますので、確認をぜひお願いしたいと思います。  それでは、もう一点、再質問ですが、近接目視点検の結果を踏まえて、一部鋼材の腐食箇所の修繕などを行ったと、今もお話をいただいたんですが、その点検結果の具体的な内容についてお伺いしたいと思います。鋼材部分がどうだったとか、橋脚部分がどうであったとか、そういった健全性の診断の場合に見られてると思いますので、お伺いしたいと思います。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  近接目視点検の結果、先ほども答弁の中で申しましたように、ランク三ということで、緊急に措置を講じる必要がないというような判定をしてますけど、その点検の中におきましては、例えばコンクリートの劣化ぐあいなんかも近接目視でありました。その中におきましては、材料的には健全であるというようなことを確認しております。 ○一六番(小野正二君)  修繕を行えば延命が図れて、緊急に対策を講じる必要のない橋との御判定のようですが、その手前の判定ということでよろしいんでしょうか。例えば、早期に手を加えるとか、そういった状況でしょうか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  このランク三というのは、早期に監視や対策を行う必要があるという判定でございますけど、これにつきましても、ある程度の維持・補修をしながら延命を図るというようなことでございますから、また熊田橋につきましては、橋梁、築八十六年というような、もう長いものですから、そういうところも判定しながらやっていきたいと考えてます。 ○一六番(小野正二君)  もう一点、延命が図れるということなんですが、延命ということは、損傷や支障が限界を超えてから行う補修ではないかと思われるのですが、橋の延命についてどのようなお考えか、お伺いしたいと思います。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  延命についてのお尋ねですけど、これにつきましては、傷んでからやるという形の補修じゃなくて、先に補助することによって延命を延ばすということでございますから、そういう少しでも延命ができるように、先、先に補修をしていくということでございます。 ○一六番(小野正二君)  もう一点、一般的に道路橋とかのかけかえが必要になった場合、そういう必要になる条件、例えば、当然、長く使えないとか、補修しても何年しかもたないとか、そういったことになろうとは思うんですが、一般的にそのかけかえの条件はどのようなことでしょうか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  かけかえの条件といたしましては、優先度といたしましては、例えば路線の重要度、例えば緊急輸送路とか、そういう路線の優先度とか、あといろんな交差条件とかいろいろありますけど、また、先ほど言いましたように橋の橋梁の年齢、そういうところも加味しまして、優先度を決めて、先ほど言いましたランク三の橋梁が四十五あるものですから、その中でやっぱり優先度を決めてやっていきたいと考えています。  それとまた、あわせて、先ほどの回答の中で間違いがあったものですから訂正させていただきますけども、熊田橋の点検結果につきましては、市のホームページには上げておりませんけど、国土交通省のホームページで確認することができるようになってます。 ○一六番(小野正二君)  では熊田橋について最後に、部長も八十六年も架設からたっているということ、地元の利用状況、現在の通行規制、全て御存じと思いますので、この橋梁について地元の方々はどうしても必要、そういった声が大多数であるんですが、そういった声を受けて、今後、かけかえの試算とか検討、そういったことをするお考えはありませんか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  先ほども申しましたけど、橋の年齢も八十六年たっているということもありますし、そこら辺につきましては、今現在、無鹿から二ツ島にかけてる友内橋、それもかけかえをやっておりますから、それの終了等も見ながら、必要性を考えながら、緊急性は当然ありますから、そういうとこも加味しながら優先度を決めてやっていきたいと思います。 ○一六番(小野正二君)  では、次の質問に移らせていただきます。
     佐野川上流の農道橋の現状とかけかえ計画についてお伺いします。  本農道橋については、平成二十七年の三月議会で、早急な補修、またはかけかえが必要ではないかと思われるが、管理状況はとの質問に対しまして、建設から六十年近くが経過していることから、老朽化が進み、改修などの対応が必要になってきており、現在、地元の皆様の御協力もいただきながら、かけかえを含め、関係部署との協議、調整を進めているところですとの御回答でした。  その後、平成二十八年九月議会での梶本英一議員の質問に対して、平成二十九年度に実施設計、平成三十年度に工事を施工する予定になっておりますとの御答弁でした。  そこで、農道橋の橋脚や舗装面の現状と、かけかえ計画では現在の場所にかけかえるのか、また工事期間や工事中の仮設橋等についてどのようになっているのかお伺いします。 ○農林水産部長(高橋一善君)  御案内の農道橋につきましては、調査を行いましたが、大きな変状もなく、今後も適切に維持管理をしながら、引き続き供用してまいりたいと考えております。  また、かけかえの計画でございますが、場所といたしましては、現在の橋梁より下流側に計画しており、そのため、仮設橋の設置はございません。工事の期間につきましては、議員御案内のとおり平成二十八年九月議会における地元議員からの質問に対しまして、平成三十年度に施工と答弁いたしておりますが、本年度の実施計画におきまして、関係機関との協議に時間を要したことから、詳細設計の完了が平成三十年度にずれ込むことになった次第でございます。  したがいまして、平成三十年度に改めて詳細設計をもとに地元説明及び用地買収などを行い、平成三十一年度から三十二年度にかけて、橋梁の架設工事、並びに護岸工事、取りつけ道路工事を実施したいと考えておりますので、関係者の皆様には御理解を賜りたいと存じます。 ○一六番(小野正二君)  再質問をさせていただきます。  現在の橋梁より下流側に計画して、仮設橋の設置はないとのことですが、そうしますと新しい橋梁に接続する道路も新設されると思いますが、現在の橋に向けて、南北ですが、舗装されてない道路区間があります、未舗装区間の道路。この道路については未舗装は解消されるのでしょうか、お伺いします。 ○農林水産部長(高橋一善君)  実は、農道橋に通じる道につきましては、市道になってございます。農道橋から先といいますか、谷の奥に向かってる道からが農道というような位置づけになってございます。今回、架設します農道橋につきましては、手前側に橋をかけるわけでございますけども、市道からその新しい農道橋を渡って、また農道に帰るというような形で、それにあわせた舗装工事というのは行うように計画しております。 ○一六番(小野正二君)  また計画が進みましたら、詳しくお伺いしたいと思います。  次の質問に移ります。  富美山通線の現状と今後の整備についてお伺いします。  富美山通線は県道岩戸延岡線と国道二一八号線を結ぶ市道でありますが、近年、県道の整備進展や多々良地区への大型商業施設の出店等で交通量がふえ、路面の段差も見られます。過去の議会で、市道から県道へ移管し、道路整備を行えないか質問してきましたが、岡富古川の区画整理事業が完成しなければ、県道への移管ができないとのことでした。  そこで、現在の交通量や路面の状況についてと、今後の整備方針についてどのように考えておられるのかお伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  議員御案内のとおり、富美山通線は、県との協議により、土地の権利整理が県道移管の条件となっているため、区画整理事業完了後でなければ、移管はできない状況です。  そのような中、富美山通線が国道二一八号から県道岩戸延岡線まで開通したことにより、交通量が増加し、交差点付近など路面の劣化進行が早まっている状況は把握しているところでございます。  現在、路面状況が悪い箇所につきましては、市が随時、補修等を行っているところでございます。県道移管までに相当な期間を要することになりますが、その間、市が道路管理者として適切な維持管理を行ってまいります。 ○一六番(小野正二君)  再質問をさせていただきます。  現状は路面の劣化進行が早まっているということでございますが、先月、私の前方を走っている五十㏄のカブの方が蛇行しながら走行しておりました。なぜかなと気になったんですが、道路上のマンホールの周囲の段差がかなりの区間で起こっておりまして、現状を放置すれば、やはり高齢者の方等がバイク等を運転した場合に、ハンドルをとられたりする危険もあるのではないかと思います。このような状況を確認されておりますか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  路面が悪いということは確認しておりますけど、ちょっとそこも、悪いところにつきましては至急対応しておりますから、そこはまた再度確認して、対応したいと思います。 ○一六番(小野正二君)  よろしくお願いいたします。  富美山通線についてはあと一点ですが、県道移管までに相当な期間を要するとのことですが、少しでも早い県道移管を望んでおりますので、相当期間を要すると言われましても、なかなか了解しましたとは言えない状況でございます。  そこで、区画整理のほうも、もう精いっぱい予算もとっていただいて、急いでやっていただいているとは思うんですが、その区画整理事業の完成時期は大体いつごろの予定でしょうか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  区画整理事業の延期につきましては、五年ほど延びるということで、昨年の年末に認可を受けまして、そのように進めているところでございます。  工事が終わった後の管理処分等がありますから、それがあって、今現在の道路につきましては仮換地ということで、道路内民地ということでありますから、それは換地処分を行うことによって市に名義変更しまして、市に名義変更して市道認定という流れがありますから、工事完了後、換地処分まで含んでちょっと時間がかかるかと思ってます。 ○一六番(小野正二君)  次の質問です。  交通安全対策として、富美山通線北詰交差点における右折信号設置についてお伺いします。  本交差点は、西環状線の整備進展に伴い、朝夕の通勤時間はもとより、昼間の時間帯も交通量がふえておりますが、小山橋方面から進行し柚木町方面へ右折する際に、富美山通線を北進してくる直進車両の切れ目がなく、なかなか右折できない状態が発生しております。また、ほとんどの北進してくる車両が、黄色信号でも直進してくるため、右折時には信号が赤になることが多い状況が発生しております。  右折を待つ車両の運転手はいらいらが募り、安全運転に悪影響を及ぼすのではないかと思われます。また、直進車両との事故の危険もあり、交通安全対策として、富美山通線北詰交差点への右折信号の設置ができないか、御所見をお伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  富美山交差点につきましては、西環状線が中川原町の一部を除き、ほぼ整備されたことから、富美山通線の交通量が増加しておりまして、今後とも交通安全対策の強化を図る必要があると認識しているところでございます。  本件につきましては、信号機設置を所管しております延岡警察署に確認しましたところ、平成二十八年六月に右折信号機設置の要望がありまして、現場状況調査を実施しました結果、設置は難しいということになったようでございます。  市といたしましては、最近の交通状況の変化を踏まえまして、西環状線の全面開通後、警察署や道路管管理者、地元区長、関係議員等で構成します現場検討会を開催いたしまして、右折信号機設置の必要性について、再検討する場を設けたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  再質問をさせていただきます。  西環状線の全面開通後に必要性の再検討の場を設けたいということで、ぜひお願いしたいんですが、その西環状線の開通の予定はいつでしょうか、お伺いします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  二十九年度末には完成するというふうに聞いておりますので、今年度中には完成するというふうに考えております。 ○一六番(小野正二君)  ぜひ検討し、設置をお願いしたいと思います。  次の質問に移ります。  通学路の安全確保に関する取組みについてお伺いします。  通学路の安全対策につきましては、近年、登下校中の児童等が交通事故に遭う事例が多発したことを受け、国土交通省より通学路の緊急合同点検の取り組みが示され、本市においても、延岡市通学路交通安全プログラムを策定し、児童生徒の通学路の安全確保に取り組まれており、大変すばらしいことであると思います。  しかし、全国的には児童等の交通事故は発生を続けており、昨年十一月には文部科学省より、通学路の交通安全確保に向けた取組みの更なる推進との通知が発せられました。通知後も、十二月十六日には、宝塚市の市道交差点で、小学生の兄弟が自転車で走行中に自動車とぶつかる事故があり、本年一月十日には、前橋市にて自転車で始業式に向かっていた高校生二人が、自動車にはねられる事故が起きております。  いずれも、自転車での走行中の事故事例ですが、延岡市においても、夜間の場合ですが、祝子橋南詰交差点の横断歩道を富実山町方面へ車両が右折する際に、樫山町方面から来る自転車が見えづらく危険という市民からの声を聞いております。実際に通りましたら、自転車がスピードを上げて、車両の後ろになるんですが、右後方から来ると危険でありました。  また、近年、延岡市内において、児童生徒への不審者からの声かけ事案も多くなっております。  そこで、自転車走行や不審者の声かけ事案に対して、通学路の安全確保に関する取り組みの中で、どのような対策をされているのかお伺いします。 ○教育部長(穴井誠二君)  まず、自転車の安全な走行につきましては、警察等と連携した交通安全教室などを通しまして、自転車の安全な乗り方についての具体的な指導を行い、児童生徒の交通安全に対する意識の高揚に努めているところでございます。  また、学校側からの要請により、通学路の安全に関する合同点検を行い、必要に応じて警察や道路管理者等の関係機関と連携を図って、安全確保のための改善に努めているところでございます。  次に、不審者の声かけ事案につきましては、児童生徒に対して、防犯ブザーの所持等とともに、常日ごろより登下校の際に複数人で行動することや、危険を感じたら近くのお助けハウス等に駆け込むことなど、未然防止のための指導を行っているところでございます。  一方、事案が発生した際には、学校から直接警察に連絡するとともに、教育委員会として、その都度、全小中学校及び青少年育成センターや延岡地区防犯協会に事案の内容を知らせるなど、逐次、情報の共有化を図り、児童生徒への見守りの強化を図っているところでございます。  教育委員会といたしましては、児童生徒自身が危険を予測したり、回避したりする力を身につけるよう、指導の充実に取り組んでいくとともに、今後とも学校と保護者、地域の方々の協力を得ながら、登下校の見守り活動の充実に努めてまいりたいと考えております。 ○一六番(小野正二君)  再質問をさせていただきます。  不審者の声かけ事案についてでありますが、近年の発生の状況、何件発生しているかわかれば一番ありがたいんですが、その辺のデータがありましたらお伺いします。 ○教育部長(穴井誠二君)  平成二十八年度は、小学校十八件、中学校九件の、計二十七件を把握しております。  今年度、二十九年度は一月末現在で、小学校十一件、中学校十二件の、計二十三件でございます。 ○一六番(小野正二君)  件数が多いのにちょっとびっくりしたんですが、一件一件、個別の人物がかかわっているかどうかはわかりませんが、非常に不安な状況であると思います。  それで、その不審者の声かけ事案が発生した場合に、保護者の方への連絡、そういった体制はどのようになっておりますでしょうか、お伺いします。 ○教育部長(穴井誠二君)  そういう声かけ事案が発生しましたら、学校はその情報に基づきまして、一斉メール等を使いまして、保護者へ情報提供するようになっております。 ○一六番(小野正二君)  ではもう一点、質問で、夜間、自転車が見えづらい箇所の事例を申しましたが、自転車の安全走行や不審者対策の視点から、通学路においての夜間の合同点検等も必要ではないかと思われますが、御所見をお伺いします。 ○教育部長(穴井誠二君)  基本的には、夜間というか、夕方の通学路点検というのは行ってはいないんですが、今後、学校側の要請がございましたら、そういった夕方の合同点検等も実施してまいりたいというふうに考えております。 ○一六番(小野正二君)  ぜひ検討していただきたいと思います。  それでは、時間がございますので、前の質問に対してちょっと再質問をさせていただきます。  河川及び排水路における水位表示板の設置についてですが、御答弁では、市管理の中小河川は一級河川のような基準となる水位を持っておらず、被災予測や避難の目安となる高さを表示できないとのことでありますが、もう少しちょっと具体的に御説明をお願いしたいと思います。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  基準となる水位を持っていないということでございますけど、基準を設ける意味では、河川の区域を決定するとか、あと測量、あとそれにあわせて河川の流れについての解析が必要でございます。  そういうことに対する費用としまして、莫大な費用が生じるわけでございますけど、市の管理河川としましては、千三カ所管理しておりまして、それぞれの河川の形態がいろいろ違うものですから、そのことによって基準を設けるということはなかなか難しいということでございます。 ○一六番(小野正二君)  基準水位、これを持つためには、その基準となる水位を決めて、そこの標高を測量すればよいということでしょうか、再度お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  測量もそうですけど、河川の大きさによって、また河川の地形によって流れる流量とかいうのが決定するわけなんですけど、その河川の例えば大きさで、それだけ流せる流量があるかとかいうことに対しましては、必要な河川の高さとか、幅とか決めなければいけませんが、実際、その河川がどれだけ流せるかということも測量して、縦横断を掛けて測量して解析しなければいけないということでございますから、一概にそういうのをやっていませんから、すぐすぐそこに水位計をつけるということはなかなかできないと思いますが、しかしながら、例えば河川を阻害させない、川の中にあります橋脚なんかに例えば水位計を設置することは可能じゃないかとは思っております。 ○一六番(小野正二君)  そうしましたら、県管理の河川で橋脚等に設置は可能かと思いますが、その事業として市がそういうことを検討されるお考えはありませんか、お伺いします。県と共同で水位表示板の設置の事業を検討するお考えはありませんか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  県と共同してということになりますと、県の管理河川になるかと思いますが、そういうとこにつきましても、県のほうでもそういう形で河川の区域の確認とか、例えばそこに必要な河川の大きさとか、そこあたりまで解析する必要がございますから、そこあたりにつきましては県のほうの担当と思いますけど、議員がおっしゃられたようにそういうことの御要望とかがあれば、今後、折を見て御要望なり、機会を設けてお話しすることはできるかなと思ってます。 ○一六番(小野正二君)  では、次の質問項目の再質問ですが、追内川、杭ヶ内川等の中小河川の堆積土砂対策についてです。  両河川の堆積量は、御答弁では内水氾濫が起きる量ではないとのことで、安心いたしました。河床の上昇による氾濫を判断する基準、そういったものがあるのかどうか、お伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  判断する基準というのは、先ほどの水位計の中でも申しましたように、どれだけの必要な断面かということの根拠というのは持ち合わせていませんけど、今現在ある河川、その中に土砂がたまっているかということは、目視なり、実際調査してわかるものですから、そこの点につきましては、たまっておれば、現段階で堆積土砂を撤去するということで考えてます。 ○一六番(小野正二君)  最後に、時間がありませんので、一点だけ再質問をさせていただきます。  中小河川緊急治水対策プロジェクトについてでありますが、本プロジェクトについては、国は平成二十九年度一般会計補正予算の防災・減災事業で予算が確定しております。今後、本市の関係箇所でも県が事業を実施すると思われますが、県との水位計等の設置等、対策箇所、その協議が始まる時期についてお伺いします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  協議の始まる時期ということでよろしいでしょうか。  この中小河川緊急治水対策プロジェクト事業というのは、三カ年事業だったと思いますけど、そういう限られた事業でありますから、そのことにつきましては十分県と連携して、県の事業でございますから、そこあたり協議をさせていただこうと考えてます。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、小野正二議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  議事の都合により、しばらく休憩いたします。                       午前十一時四十二分 休憩                       午後 一時  零分 再開 ○議長(佐藤裕臣君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  これより一二番 下田英樹議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔一二番(下田英樹君)登壇〕 ○一二番(下田英樹君)  皆さん、こんにちは。民進党、友愛クラブの下田英樹でございます。どうぞよろしくお願いいたします。  早速ですが、通告に従いまして一般質問を行います。  まず初めに、読谷山市長に二点、お伺いいたします。  一点目、政策の優先順位についてお伺いいたします。  市長は、七つの提言をされています。一、市民の「現金収入」を増やすから、七、情報公開・市民参加のために新たな条例をつくるまでの七点です。よく国政では、一丁目一番地などと表現されますが、優先順位の最も高い政策はどの政策になるのでしょうか、お伺いいたします。  二点目、これらの政策の基礎となる考え方についてお伺いいたします。  私は常々、政治家は五十年先、百年先を見据えながら政治を行っていくものだと考えています。今、生活に苦しんでいる人を救済する、これも大切な役目ですが、遠い将来に夢を描くことも政治家の役割だと思います。  私の考え方の基礎にあるのは、遠い将来まで続くためには何が必要かということです。それは教育だと思っています。これまでの日本の歩みがそうであったように、これからも教育、そして人づくりが最も大切なことと考えています。読谷山市長の政策の基礎になる考え方をお伺いいたします。  これで、壇上からの質問を終わります。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの下田英樹議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、政策の優先順位についてのお尋ねでございます。  私は、市民の暮らしを守り、市民生活に潤いをもたらす、そしてさらに延岡市政を発展させる、それらの視点から市民目線の改革としまして、七つの政策を提言しているところでございます。  政策を推進するに当たりましては、市政というものがまさに総合行政であるというところがございますので、基本的には全ての分野が重要な取り組みであると考えておりまして、全て全力で取り組んでいく必要があると考えているところでございます。  なお、本市にとっての大きな問題の一つに人口減少対策が上げられますが、それにつきましては働く場をつくること、そして延岡を生活の場として選んでもらう、そのための取り組みが重要であると考えております。そして、そのためにも企業誘致、あるいは地元の地場企業の振興にさらに取り組みますとともに、子育てや教育、医療などの充実にも取り組む必要があると考えておるところでございます。  また、暮らしの面でも、電気代を下げることや水道料金を上げないこと、バス交通ネットワーク整備や医療費の問題などを含めまして、安い経費で暮らせる延岡を市民の皆様が実感できるような政策を実行していきまして、市民の皆様の現金収入をふやす、そのことによりまして地域にプラスの経済効果を生み出していくことが重要であると考えているところでございます。  次に、政策の基礎になる考え方についてのお尋ねでございます。  議員から御説明いただきました人づくりにつきましては、まさに私も極めて重要な政策だと考えておりまして、世界一の子育て・教育のまちにしていく、その考え方から、新たな政策としまして延岡こども未来創造機構をつくるなどの政策についても掲げさせていただいてるところでございます。
     また、この人づくりにおきましては、大人たちがその背中を見せることも大事な観点だと考えているところでございまして、生活に苦しんでおられる方、あるいはいろいろな苦悩で苦しんでおられる方々、その方々の心に希望のともしびをともすような政策も、ある意味で大人たちが自信と誇り、そして希望を持って生きていける姿を見せることで、人づくりに寄与するとも考えているところでございます。  本市におきましては、少子高齢化や人口減少が進む中で、子育て環境の充実や医師不足、農林水産業の振興など、さまざまな課題が山積しているところでございますが、このような課題や問題点につきましては、私自身が多くの市民の皆様と直接対話を積み重ねることなどにより、把握をしてきたつもりでございます。  したがいまして、人づくりや人材育成の面でも、思い切った施策を展開していきますとともに、あわせて市民の皆様の声、そして悲鳴、さらに叫び、これらを解決していくための各種の取り組みについても、力を注いでまいる所存でございます。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  下田英樹議員の発言を許可いたします。 ○一二番(下田英樹君)  突っ込みたいとこですけども、時間の関係で最後に回したいと思います。  次に行きます。次は、三百六十五日駆け込み寺と地域担当職員についてお伺いいたします。  この二つの政策とも、市民にとってはとても便利になる政策だと思います。  しかし、その反面、職員の負担がふえることになります。三百六十五日駆け込み寺の場合は、職員が土日祝日、正月にも出勤しなければならなくなります。作業量がふえますから、人員をふやすことにつながり、経費が増大します。地域担当職員を置く場合、自分の家での対応や、昼夜、土日休日を問わずの対応が求められてくると思います。自宅での対応や時間外の対応の場合はどう評価するのか、いずれにしましても、現在、行われています働き方改革、働き過ぎと言われる日本の社会で、働く時間の短縮を基本とする改革に逆行していると思われますが、御所見をお伺いいたします。 ○市長(読谷山洋司君)  地域担当職員につきましては、例えば中学校区ごとの地域などに市の職員を配置しまして、地域の方々とともに地域課題の解決を図るために新設する考えでございます。また、三百六十五日駆け込み寺につきましては、市民の皆様からいろいろなお悩みやお苦しみ、これらをワンストップで受けとめ、市民の皆様に寄り添い、一緒に悩みながらも一つ一つ解決をしていく、そのような仕組みとして、市民の皆様が相談しやすい形にしていく必要があると考えますことから、休日も含めまして、シフトで体制を組んで、三百六十五日体制で設置する考えでございます。  この仕組みの構築に当たりましては、担当する職員等の勤務や休日について、当然のことながら労働に関する法令等を守る、これが大前提であると考えております。この見地に立ちまして、新たな課室の設置や、休日等の業務の適正な推進体制を構築していく必要があると考えております。  また、あわせまして市役所全体の業務の見直しや効率化、さらには人員体制の見直しなどを行うことによりまして、職員の業務量や労働時間が決して課題になることにならないように、ワークライフバランスを大切にした考え方で取り組んでいく必要があると考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  市民にとりましては、とても便利になると思うんですが、やはり職員に気持ちよく仕事をしてもらうというための方策などはお考えですか。 ○市長(読谷山洋司君)  そのような御視点も、当然、大事だと思っております。また詳細については、今後、詰めなければなりませんけれども、今、御指摘のあった点も含めて検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  次に行きます。  次は、子どもの貧困についてお伺いいたします。  厚生労働省の二〇一六年国民生活基礎調査によると、子供の貧困率は二〇一五年時点で一三・九%、七人に一人の割合です。都道府県別の資料によると、宮崎県は一九・五%で全国ワースト六番目、実に五人に一人は貧困というデータもあります。  最近のそんな子供たちの特徴は、外見からはなかなかわからないということです。昔のように継ぎはぎをした服を着ているだとか、明らかにわかる子はほとんどいないようです。  昔は皆、どの家庭も同じぐらいの生活状況の中で、隣近所で余った食材を提供し合うだとか、友達の家で御飯を食べさせてくれるといったような、相互扶助の隣近所づき合いがありました。今は、隣は何をする人ぞの状況です。  子供たちの中には、学校給食がほぼ一日の栄養源だったり、親は御飯を食べるのに子供には食べさせないだとか、虐待と言ってもいいような事例もあるようです。最近ではこども食堂なる、子供たち無償で食事を提供する施設が少しずつふえてきています。子供の貧困対策をどのようにお考えか、お伺いいたします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  御案内のように、子供の貧困につきましては大きな社会問題となっており、近年では地域社会の結びつきが希薄化する中、支援が必要な家庭が孤立化、潜在化し、十分な支援が行き届かないという状況もございます。  このような中、本市では、本年度、貧困対策計画の策定に取り組む中で、未就学児や小中学生の保護者、また保育士や教員、民生委員・児童委員等を対象にアンケート調査などを行い、現状の把握や分析により課題を整理するとともに、公的機関の支援制度や児童福祉施設のサービス、こども食堂などの地域資源を洗い出し、まとめてきたところでございます。  また、学識経験者や民間支援団体等の方々で構成されます子どもの貧困対策推進委員会を立ち上げ、委員の皆様からさまざまな御意見を伺っております。  その中には、子育て家庭の支援を行うためには、保護者との信頼関係を築くことが第一歩であり、そこからスムーズな支援が始まっていくというお話や、貧困家庭について正しく理解し、そのような家庭を支援する施策について、広く周知を図っていくことが必要であるなどの御意見をいただいているところでございます。  今後、このような御意見を踏まえ、推進委員会の皆様を初め、さまざまな関係機関とネットワークを構築し、連携強化を図りながら貧困対策に取り組んでまいりたいと考えております。 ○一二番(下田英樹君)  二月十一日に、子どもを取り巻く現実と支援の未来と題されたシンポジウムがありました。その中で、少なくとも中学校区域に一カ所のこども食堂があってほしいという話がありました。  延岡市には、現在、二軒のこども食堂があります。こども食堂に対する市のかかわり方、サポートはどのようにお考えでしょうか。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  ただいま、こども食堂につきましては、延岡に二カ所ございまして、先日の二月十一日のシンポジウムにおきましては、日向、門川のこども食堂を展開されておられる方も参加しての会議が行われました。今、議員がおっしゃいましたように、その中で中学校区、できたら小学校区に一つずつでもこども食堂ができたらいいよねというお話がありました。  現在、延岡市として、この立ち上げについて支援をしていくというすべはあるわけではございませんけれども、社会福祉協議会のほうでは共同募金などの配分を、このこども食堂から申請があれば援助してるという話も聞いております。地域福祉の推進という観点からも、今後、この社会福祉協議会とも協議しながら、何か支援策がないかどうか、検討してまいりたいと考えております。 ○一二番(下田英樹君)  それでは、市長にお伺いしますが、一般的に十八歳未満の子供には選挙権がありませんから、子供の政策よりも票を持ってる高齢者の政策がどうしても優先されるなどと言われます。この子供の貧困問題、悲しい大きな現実だと思います。強いリーダーシップをもって取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  やはりこの問題、しっかりと取り組まなければならない、そして私自身も世界一の子育て・教育のまちをつくるんだと、このようなことを掲げさせていただいておりますけれども、やはりそれに当たりましては、例えばこども食堂で提供している食事、これは毎日の生活にもかかわる、ある意味での支える仕組みでもありまして、そこからまた大人とか、地域の人たちとの交流が始まり、そして生き方を学んでいく、いろんな大切な機会になっていると思いますので、そういう意味ではどのような支援、あるいはかかわりができるかということも、今後、検討していきたいというふうに考えています。  一方でまた、私自身もこども食堂に取り組んだ経験がございますが、必要な御家庭や必要な子供になかなか支援が届かないといいますか、どうやってそこをやっていくかというのが大きな課題でございまして、現在、こども食堂を運営されている方々も、その同じような課題に直面しているように思いますので、その点につきましても、例えば社会福祉協議会、あるいは民生委員の方々などとも意見交換をさせていただきながら、どのような取り組みができるか、さらに検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  次に行きます。  次は、大規模事業の中断について、二点お伺いいたします。  一点目、延岡駅前複合施設エンクロスについてお伺いいたします。  二月二十四日付の夕刊デイリーに、記者がこんなコメントを書かれています。四百字程度の文章です、読んでみます。  延岡駅前複合施設エンクロスのオープンが延期になったことは、駅まち市民ワークショップが始まった七年前から取材してきた記者として、また、市民の一人として残念でならない。オープン予定だった四月一日までわずか一カ月余り。新規採用された従業員もいるのに。スタバが楽しみな若者も多いのに。駅まちづくりの機運も盛り上がっていたのに。延期の目的が費用対効果の検証なら、開業して様子を見てからでも遅くないのではないか。列車などの待合スペースは解放されるというが、エンクロスの半分以上が真っ暗なままかと思うと気分が重くなる。  同駅再開発は、鉄道の高架化、駅ビル建設などの案が、再三持ち上がって消えた歴史がある。現計画に落ちついたとき、商業者がうれしそうに言った、今度こそ実現しそうだという言葉が耳に残っている。なのに。延期オープンしても、喜ばしいスタートになるか疑問。延期を決めた以上、新市長には、このマイナスの状態から現状を超えるものにする責任がある。こう書かれています。私も全く同じ気持ちです。  こういう意見について、読谷山市長に率直な御感想をお伺いします。 ○市長(読谷山洋司君)  議員が御指摘のこの記事につきましては、私も拝見いたしましたけれども、なぜ建物の完成直前まで運営費が公表されなかったのか、そして、そのことの記述が全くなかったこと、さらに言いますと、七年御取材ということですが、ほかの市でこの観点からかんかんがくがくの議論、議会などで行われてきたということも御存じでおありだと思いますので、なぜその多額の運営費の公表が建物の完成直前までなのかということについての御指摘がなかったところを、大変残念に思ったところでございます。  このたび、エンクロスを四月一日には開館しないことといたしました理由としましては、今まで運営経費が明らかにされてこなかった中、このたび、約一億三千五百万円という多額に上ることが明らかになりました中で、現在のエンクロスの内容で果たして中心市街地の活性化ができるのか、その費用対効果等を検証する必要があると判断いたしましたとともに、多くの市民の皆様方が、現実に私が数多くの対話を重ねてきた中で、そもそも企業に対してお金を市が払うということを御存じない方も多いこと、それからまた、ほかの町でそれだけの多額に上ってるということも御存じなかったという状況の中での現時点に至っておりますので、やはり市民の皆様方にもしっかり公表していかなければならない、その考えに立っての判断ということでさせていただいているところでございます。  そしてまた、この間、委託料を目標達成状況に応じて、増減などできないかということについての協議も取り組ませていただくという考え方の中での、六月三十日までの施行の延長を、今回、お願いしているところでございます。  一方で、中心市街地全体の再生という点に関しましては、私はかねてより生活と交通と、そして仕事、この三つの拠点に中心市街地がなる、このことが真の再生には必要だと考えているところでございまして、例えば新型病院構想、これをまちなかで展開していくこと、あるいはバス交通ネットワークの整備、さらにIT企業のまちなかへの誘致、これなどに取り組んでいく考えでございます。中心市街地の活性化について、このような視点から取り組むということも含めて、御理解をいただきたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  きのうの夕刊デイリーにも載ってましたけども、要するに費用対効果の事前の検証がなされていないということが最も大きいところだと思いますが、費用対効果の検証とはということをちょっと問わせていただきたいと思います。  まず、言葉の定義ですが、広辞苑によりますと、検証とは実際に調べて証明すること、ある仮説から論理的に導き出された結論を、事実の観察や実験の結果と照らし合わせて、その仮説の真偽を確かめることとあります。  費用対効果の部分から始めます。経済効果の試算は担当課で行われています。担当課の話では、低く見積もって年間七十万人が利用するとして、その三割が三千円使った場合、単純な計算で六億三千万円になります。六億円と何か言ってるみたいです。この六億三千万円という経済効果、これは駅周辺の商店街を含めた効果、仮説に基づいた効果の部分です。  これが実際に開業したら、一年間の売り上げが例えば五億円だったときに、その五億円をどう評価するのか、七十万人とした前提が六十万人だったときに、その実際の入り込み客数や実際の従業員の作業量、さまざまなデータを踏まえて、以降の体制や事業展開を修正し実行する、それが文字どおりの検証というものだと思います。  また、一億三千五百万円という費用についての詳細は、これまで議員の質問で明らかになりましたが、一億円のうち、人件費が二十三人分で約七千二百万円、一人平均三百十三万円ほどになります。三千五百万円は光熱費などで、市が直接払う調整が出されているということです。  この施設、この事業自体が、全国でも余り例がない事業で、似たような例があったとしても、建物の大きさ、自治体規模や地域の特性などの違いから、未知数の要素が多い中で、試行錯誤を繰り返しての試算だと思います。要するに、費用対効果の試算はされているのです。それを実際に行って、検証がなされるわけです。  また、行政という性格上、費用対効果を度外視しての市民サービスという側面もあります。市の財政の健全化状況とも関係してきますので、一概に金額だけを抜き取って、高い安いと判断はできないと思います。  市長が言われる費用対効果の事前の検証、どういった考え方で進められるんでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  まず、費用対効果というときの費用ですが、この完成する直前になって初めて明らかになったと。そして、これは市民の皆様方にもこれまで示されてこなかったということがございますので、まず費用というものを示すということが今までできてなかったという点で、まず検証が必要だということを申し上げているつもりでございます。  そしてまた、効果につきましても、今ほど御指摘のあった効果等については、試算をしていることはございますが、一方で例えば市外からどれぐらいのプラスがあるのかということも、また、特に延岡市全体にとって、市全体にとってプラスになる、市内の特別の地域だけじゃなくて、全体にとってプラスになるにはどの程度の効果が予想されるのか、これもまた試算をしていく必要があると思っています。  ちなみに、全く同一の施設というのは、もちろん全国にはございませんが、類似の施設があるというところから、そしてまた、類似の施設が既に開館して数年たっていると、そういう意味では、初年度のいわば珍しいというところで集客をしただけではなくて、少し落ちついてきた状況での集客状況を他の施設で把握をするということで、それをもって推計することもできると思いますので、スタートの時点だけではなくて、少し動態的にといいますか、そういったような試算も必要であると考えているところでございます。  それからまた、検証に含まれる考え方、特に市民の皆様方にお示しして検証していただくということの中におきましては、やはり、今まだ協議中ではございますが、契約の形態としまして、例えば指定管理者と市がともに何万人という目標を設定して、それに向かって取り組んでいく、それが実現できた場合、あるいはしなかった場合に応じて、委託料等の増減等、これが可能かどうか協議をしておりますが、それが可能ということになりましたら、またその契約の内容についてもお示しをして、要は何人来ても、来なくても市の負担が一緒ということではなくて、市の投入する費用というものが、やはり目標の達成状況に応じていわば動くんだということ、そして事業者も応分の負担と覚悟をもって取り組むのかどうか、そのあたりも含めて公表をするということで、費用対効果等の検証を私ども、並びに市民の皆様方にもしていただけるような、そんな情報の公開、そして検討、これが必要ではないかと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  確かに委託金額は示されていませんでした。我々も知りませんでした。今回の議会に示すということでしたから。いろんな要素を勘案して計画されたこのエンクロスです。ワークショップによって市民の声や考えを聞いております、十六回行ってます。市の広報紙でも幾度となく取り上げられてます。今、言いましたけど、費用対効果の試算も行ってます。建物も完成してます。  我々議会は、市民の代表として行政を監視するという役目があります。予算に注文をつけたり、契約書に必要と思われる文言を入れさせたり、細かいところまで誰かが指摘してきました。そのために、二十九人いるのです。エンクロスの人件費二十三人分、本当にそんなに要るの、実際にやって見て減らせるようなら、委託金額も減らせるよねと。逆に二十三人で足りないんだったら、委託金をふやさないでできることを考えたらどうですかというような議論になったであろうと思います。  繰り返しになりますけども、まだ何が足りないとお考えですか。それと、議会にげたをお預けになりませんか。 ○市長(読谷山洋司君)  いずれにしましても、一億三千五百万円というのは、これは市民の税金、つまり市民の負担でございます。そして、その結果、目的が達成されるかどうか、されなかったときに、やはりある意味で市民が結局負担をするということのおそれもある、これは全ての市の事業でそうかもしれませんけど、特にやはり多額であるということを考えますと、これについては、やはり市民の皆様にしっかり公表し、しかもその検証の試算結果も含めて公表していくということを経た後に、判断をしていく必要があると考えているところでございまして、その意味では、やはり市民の皆様方にとって、やっぱり市民の税金で運営される、その税金を払って投入するだけの、これだけの効果があるとわかりやすく伝えて判断していくということが必要であると考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  昨日の同僚議員の質問の中の、待合スペースの利用に対する予算についての質問に対して、市長は相対的に計上されていると答弁されました。  当初予算は、今回、骨格予算という性格上、使い道が明確なものしか計上されていないと思います。別目的の予算の流用は無理があるのではないかと思います。いっそのこと、この三月議会にその待合スペースの分だけでも補正予算を提案されませんか。 ○市長(読谷山洋司君)  相対としてというふうに申しましたけど、全く別の関係のないとこに予算があるということではなくて、全体としては同じ款、項、目の中で、それぞれある予算についてということで考えさせていただければと思っておりますので、今回の当初予算の提案の中で対応させていただきたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  続きまして、二点目の子どもの城に行きたいと思います。  子どもの城は、現在、基本設計が終わって、実施設計の最中でした。委託料は二千七百万円、それを途中での契約打ち切りとなります。  先日、平成三十一年の秋の完成を予定どおり進めてほしい旨の要望書、請願書が市長、市議会に提出されました。  この施設は、山月町にあるおやこの森の子育て支援の強化を図り、子育てに関する幅広い機能を持った総合的な拠点施設として計画されております。  こども家庭課では、平成二十五年から二十七年にかけて、子育て家庭のニーズ調査、保育所などでのヒアリング調査などを行っています。調査では、子育て情報の提供や相談窓口、イベント開催、学び・遊びの場、交流の場、一時預かりなどへのニーズが高いこと、また病後児保育や発達相談、障がい児対応など、多様化したニーズへの対応が求められること、防災面やアクセス面での配慮も必要であるなどの結果が出ており、この結果を踏まえて、基本構想、基本計画が作成されています。  関係者のこれまでの努力を無駄にするような今回の決定ですが、改めて御所見をお伺いします。 ○市長(読谷山洋司君)  (仮称)子どもの城につきましては、これまで子育て家庭を対象といたしましたニーズ調査の結果や、子育て支援関係者の皆様方からの御意見などを踏まえまして、さまざまな方の御協力をいただきながら、基本構想、基本計画の策定や基本設計、実施設計等が進められてきたものと認識しております。  また一方で、多くの市民の皆様から、例えばでございますけど、未就学児だけでなく、小学生、中学生も視野に入れた施設が欲しい、必要だ、あるいは若い人たちの遊び場がないなどの意見もあり、さまざまな世代の方々が楽しむことのできる施設の整備についても、強く求められていると認識しております。  このような中、現在の計画を無駄にするのではなく、それを踏まえた上で、さらにどのような機能をつけ足すべきかなどにつきまして、もう一度検討を行った上で、予算の効率的な施設整備を図るという観点から、この機会に再度検討させていただき、一日も早い完成を目指して取り組ませていただきたいと考えているところでございます。  なお、この検討に当たりましては、これまでの成果を、先ほども申しましたようにできるだけ生かさせていただく、そして関係者の皆様とも十分協議を重ねながら、一日も早く新しい構想をお示ししたいと考えております。 ○一二番(下田英樹君)  この子どもの城というのは、一言で言いますと子育て支援の児童福祉施設として計画されています。ターゲットは乳幼児から小学校低学年程度だと思いますが、プラスとして、そんな子供たちを持つ親のサポートなんです。子育てで一番大変な時期に焦点を当てて計画されているわけです。そこに、例えば中学生や高校生、若い人から大人まで遊び場を一緒にするというほかのコンセプトをひっつけるということは、私はこのおやこの森で話を聞いて、子を持つ親としての経験もあり、今までの流れという、この何年かの流れを見て、見守ってきた市民の一人として実に乱暴な話だなと思いますが、ひとつ御所見をお伺いします。 ○市長(読谷山洋司君)  おやこの森を御利用される方々の多くが、実は私が以前、会社をつくって運営をしておりましたこどもーるという施設を御利用していただいておりました。皆様方、それぞれ使い分けていただいて、例えばこういうときはおやこの森を利用する、あるいはこういうときはこどもーるを利用する、そのように活用されていたというお声も実はたくさんお聞きしているところでございます。そして、そのこどもーるという施設につきましては、もちろん本当に乳児、幼児、そしてまた時間帯によりましては本当に若者も遊べるという施設で、現に特段の大きな事故もなく、運営もできておったというところもございます。したがいまして、そのような施設も現実的には可能だということも経験に立ちますと申し上げることができるというふうに考えております。  そしてまた、若者ということは抜きにしましても、やはり小学生、体が大きくなったり、動き方がさまざまになってきます。そういう子供たちと、やはり未就学児、さらに乳児に近いそういう年齢の子供たち、それぞれどのようなスペースを提供するか、そこをいま一度、さらに検討させていただいて、いわば子育て政策にとって、あるいはまた、さらに言うと、私たち延岡にとって乾坤一てきの、本当にこれで少子化をとめるんだ、これで本当に人口をむしろふやすんだ、これぐらいの私は気持ちで取り組ませていただきたいと、そのように考えているところでございますので、このいま一度の検討、そしてこれは一日も早い成案を得なければならないと、同時にそのことも考えているところでございますので、御理解をいただきたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  若干、議論が平行線だと思いますが、今回、中止ということですから、損害賠償金が発生します。計画の見直しに、さらに委託料が発生します。設計だけとして、当初の予定よりどれぐらいの金額が上積みになると御試算されてますか。されてなければ結構ですけど。 ○市長(読谷山洋司君)  当初に比べて、今後、どれぐらい事業費等が膨らむかというのは、これはまた今後、どのような内容等をつけ加えるか等によりますので、現時点でまだ中身が固まってないような数字も、まだ把握できないということではありますが、一方で現在、取り組んでおります例えば設計業務につきましては、設計をしていただいてる企業に支払いをしないということではなくて、今までおやりになっていただいたものについて、実績に見合ったものはお支払いをするということですので、損害を生じさせるということは考えていないところでございますので、そのような考え方の中で、今後、取り組ませていただきたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  次に行きます。  次は、事業系廃棄物についてお伺いいたします。  昨年十一月から、事業系廃棄物のうちの産業廃棄物に関する取り扱いが厳密になり、事業者にとっては、これまでと比べてごみ処理に必要な金額が上がることとなりました。  また、例えば事業所から出る廃棄物でも、従業員が買ってきたお弁当の箱は一般廃棄物と同じように清掃工場で受け入れることができるだとか、細かな分別が非常にわかりにくいという面もあります。  行政の役割は、住民が安心して暮らせる住環境を整え、半永久的に続く幸せと豊かさで満ち足りた日常を形成すると表現されます。そういった目的のもと、ルールに対する厳格さが求められる一方、弱者への例外措置が認められてきました。複数の自治体で例外的に、小規模零細商店などに袋何個分というような制限を設けて、一般家庭ごみとして出せるようになってます。  延岡市の例外措置はどのようになっているのでしょうか、お伺いいたします。 ○市民環境部長(山本一丸君)  本市におきましては、事業所から出る産業廃棄物の例外措置はございませんが、事業系一般廃棄物の例外措置といたしまして、住居と事業所が一体となっている店舗兼住宅などでは、家庭系と事業系のどちらのごみか区別することが難しいことから、ごみ袋一袋までは、事業系のごみであっても家庭系のごみと一緒にごみステーションに出してもよいこととしております。  議員御指摘のように、産業廃棄物の分別はわかりにくい点も多くございますので、市としましては、丁寧な説明及び啓発に努めてまいりたいと思っております。  また、資源対策課に相談窓口を設けておりますので、市民の皆様には、ぜひ御遠慮なくお問い合わせいただきたいと思います。 ○一二番(下田英樹君)  延岡市ごみ出しルールブックという冊子は御存じだと思うんですが、A四判の約三十ページあります冊子があります。細かく丁寧に書かれてますが、要するに三十ページにも及ぶ冊子をつくらなければわからないほど複雑だということだと、それが問題なんです。環境の保護とか循環型社会の推進のために必要だということは誰でもわかってますが、それでなくても厳しい状況の小規模零細商店は、ただコストが多くなるだけということです。  例えば埼玉県加須市、この間の視察で行ったんですが、小さな商店などから出る事業系一般ごみを家庭ごみと一緒にごみステーションに置ける特例を、自治会の了承を得れば認めるという仕組みになってます。一袋だけではなくて、もう少しメリットがあって、なおかつ簡単でわかりやすい救済措置を御検討いただけないでしょうか。 ○市民環境部長(山本一丸君)  本市では、平成十七年度に、直営による事業系一般廃棄物の収集を取りやめております。その取りやめをした理由といたしましては、事業系廃棄物につきましては、事業者の排出者責任において処分をしていただこうという考えのもとに、このような措置をとっているところでございます。そういった考えのもとで、一般のごみステーションの使用については、事業系のごみについては利用できないということにさせていただいてるところでございます。  そういうことで、この排出者責任の明確化ということの前提のもとに、今の制度ができておりますので、今、議員の御提案のあったようなものにつきましては、少々、今後、研究をしていく必要があるのかなというふうに考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  次に行きます。  次は、防災・減災対策の取り組みと今後についてお伺いいたします。今回は、地震に対する防災・減災対策に特化した質問です。  二月九日、文科省の地震調査研究推進本部は、日向灘を震源とする南海トラフ地震の発生確率を、三十年以内に七〇%の想定から、七〇%から八〇%と引き上げました。  また、二月六日に台湾東部で起こったマグニチュード六・四、震度七の地震を引き合いに出し、専門家の間では、今回の地震は日本での南海トラフ巨大地震の前ぶれではないかとの声も上がっています。  つい先日、三月一日午前十一時ごろには新燃岳が噴火し、その夜には沖縄県西表島で震度五弱の地震がありました。南海トラフを震源とする大地震は、いつ起こってもおかしくない状況になりつつあると思います。  まず市長は、現在の延岡市の防災・減災対策をどのように認識されているのでしょうか、お伺いいたします。 ○市長(読谷山洋司君)  南海トラフ巨大地震に備えて、防災・減災対策を講じますことは、市民の安心・安全な生活を守る上で、非常に重要な取り組みだと考えております。また、一旦、大規模災害が発生しましたときには、私は災害対策本部長という立場になります。市民の皆様方の命を守る、そのことが大きな使命であると考えているところでございます。  本市は、これまで、例えば津波により甚大な被害が想定される地域における避難タワーの設置、あるいは津波避難通路、あるいは災害備蓄倉庫などの整備を行ってきておりますとともに、市民が迅速に避難できるための的確な防災情報を伝達するための防災行政無線の整備を進めてきているところでございますけれども、市民の皆様方の不安を解消する状況には、まだまだ至っていないと考えておりますし、また、今後はさらに、よりコミュニティレベルで正確な情報を迅速に伝える、その情報伝達のあり方などについても、さらなる検討が必要であると考えているところでございます。  また、行政が行ういわゆる公助の取り組みのほかにも、市民お一人お一人がみずからの命を守るための知識を深めていただきますとともに、地域コミュニティなどのつながりによる自助と共助、この取り組みも大規模災害から身を守る重要な対策だと思っております。ですから、自主防災組織、御支援等も引き続き取り組みますとともに、防災講話とか、あるいは防災訓練なども取り組んでいく必要があると考えているところでございます。
     これまでのこのような取り組みを引き続き実施していきますとともに、今後はさらに地域の皆様方から御意見をお聞きし、実情を把握した上で、さらに防災・減災対策に努めてまいる考えでございます。 ○一二番(下田英樹君)  私も自分の地区で防災ネットワークというものの一員として、防災を日々考えている者なんですが、いろいろ勉強しますと、防災の最も大切なことは、日ごろからの備えと心構えだということだと思います。  例えば、こんなデータがあります。地震で亡くなった人の九五%は、建物の倒壊による圧死や挟まれて出られないことによる火災での焼死、餓死などによるもので、建物の強度に起因しているということです。建物の倒壊を防ぐ耐震補強を図る、そういったものにまさる対策はありません。耐震補強への補助金の現状と今後についてお伺いいたします。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  耐震補強の補助金についてお答えいたします。  現在、木造住宅耐震化促進事業というのがございまして、昭和五十六年以前の旧耐震基準のもとで建てられた木造住宅を対象としたものでございますけど、見込みでございますけど、平成二十九年度の補助の実績見込みといたしまして、耐震診断のアドバイザー派遣が十二件、耐震診断が十六件、耐震補強の設計に関しまして十件、耐震の補強工事が七件を見込んでいるところでございます。  今後とも、本事業の利用促進をさらに図って、啓発活動を行っていきたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  次に行きます。  次は、移住対策における延岡合衆国・総合支所のあり方についてお伺いいたします。  延岡市の人口は、ことしの一月一日現在で十二万二千二百四十二人という統計です。昨年、二十九年一月一日は十二万三千六百十人で、一年間に千三百六十八人減っています。五年前の二十五年一月一日は十二万九千百四十六人で、五年間で六千九百四人減です。毎年千数百人ずつ着実に減ってきています。  現在の三北・島浦の人口はそれぞれ、北浦町が三千五百五十人、北方町、三千八百三十九人、北川町、三千五百九人、島浦町は八百八十九人、合わせて一万千七百八十六人です。延岡市全体に占める割合は九・六%になります。これから延岡が発展するための大きな希望を、この三北と島浦が担っているのではないかというデータがあります。  総務省が発表した田園回帰に関する調査結果で、過疎地域の人口が少ない地域ほど、移住者がふえている実態が明らかになっています。  それによりますと、二〇一〇年から二〇一五年の五年間で、都市から移住した人がふえた過疎地域は、人口二千人以下の区域が三五%と最も多く、総務省過疎対策室では、特に条件が不利とされる地域で移住がふえている傾向にあると分析しております。  また、山村や離島などの条件不利地への移住者もふえる傾向が強く、山村指定地八百九十五地区の二八%、離島法の指定地百十八地区も三〇%で移住者が増加しているとあります。  さらに、移住定住対策を始めた時期が早いほど、移住者の増加の傾向があらわれている。施策開始が遅いほど、割合が低下する傾向が出たとされ、総務省は対策効果はすぐにはあらわれないが、時間をかければ成果は出るとしています。  市長の考えている延岡合衆国づくり、各総合支所の機能強化の一つの切り口として、移住対策、どのようにお考えでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  本市におきましては、都市部からの新たな人の流れをつくることを目的としまして、これまで、例えばアウトドア天国のべおかのキャッチフレーズのもとに、さまざまな取り組みを行ってきております。また、すばらしい自然環境が身近にある豊かな生活の場なのだという情報を積極的に発信して取り組んでいるところでございます。  その意味で、三北、あるいは島浦といった地域は、非常に魅力のある場所として、今後もさらに情報発信をしていく必要があると考えているところでございます。  そしてまた、三北地域では、これまで北川町で二名、北方町で一名の地域おこし協力隊員を採用して、観光振興や移住促進などに取り組んでいるところでございますが、この取り組みも、さらに支援をしていく必要があると考えているところでございます。  また、例えば都市部から若い御家庭が子供連れで移住をしてくる、その例としまして島根県隠岐島の海士町に私は関心を持っておりますけど、ここでは教育のすばらしさ、これが一つの大きな理由となって、人を引きつけて移住が進んでいるということもございます。これも参考にしながら、先ほども申しました延岡こども未来創造機構による取り組みもしっかりと展開をしていくことで、住む場所として、子供を育む場所として多くの人に選んでもらう延岡にしていく必要があると考えております。  そしてまた、移住するに当たりましては、当然、働く場の確保が大事でございます。先ほど申しました地元の産業を大きくするのみならず、また外から企業誘致等でふやしていく、これは両面の取り組みを強めていく必要があると考えておりますし、また、子育て支援、医療費の問題なども含めまして、あるいは医師不足の解消の問題も課題に含めまして、解決をしながら、生活の場としての環境を整えていくことも重要であると考えているところでございます。  このたび、七つの提言を掲げさせていただきました。これが移住促進ということとある意味でつながるものであると考えておりますので、しっかりと取り組んでまいる考えでございます。 ○一二番(下田英樹君)  その三北を中心として延岡合衆国ということを言われてます。どうも具体的なイメージがつかめないんですが、何かみんながわかるような具体的な簡単なキャッチフレーズとか、何か表現での説明はお願いできますか。 ○市長(読谷山洋司君)  まだちょっと、そのようなわかりやすい形で伝えられていないところでございますが、例えば先ほどの移住促進に関して申しますと、学校の跡地を利用して、そしてそこで職場、仕事を生む、さらに富を生むと、このようなことを地域の皆様方と市とで話し合って、実現していくと。そのことによりまして、例えばその土地が何らかの経済的な効果を生む、その経済的な効果は、延岡市全体として例えば収入が上がると、それは市の歳入にするということではなくて、その地域の歳入としてその地域で活用していただく、これもまたまさに合衆国といいますか、独自の取り組みは、独自でまたその果実を皆その地域の人たちに享受していただいて、さらに次につなげていただくと、そのようなことも考えさせていただきたいと思っておりますので、キャッチフレーズについては、また検討するといたしまして、いずれにしましても合衆国ということで、それぞれの地域特性に合った取り組みが独自にできるような、そんな考え方を、今後、形にしていきたいと考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  時間がなくなりますので、最初に戻りたいと思います。易しい問題です。  時の内閣を評して、現政権、安倍総理は、仕事人内閣と形容しましたけれども、読谷山市長はどんな延岡市にしたいとお考えですか。また、どんな市長になりたいか、呼ばれたいと思っていますか。一言じゃなくても結構ですから、何かどうぞ。 ○市長(読谷山洋司君)  私は、施政方針演説でも申し上げさせていただきましたが、現場主義の読谷山とあだ名がつくぐらい、とにかく現場に出ていく、そしてまた現場というのは、生活の場でございます。市民の皆様方、なるべく直接多くの方と直に対話を積み重ね、そして市民の皆様方の息遣いを身近に感じながら、そこから必要な政策を練り上げ形にしていく、そのような市政、市長の仕事をさせていただきたい、そのように考えているところでございます。 ○一二番(下田英樹君)  これで質問を終わります。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、下田英樹議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  これより六番 北林幹雄議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔六番(北林幹雄君)登壇〕 ○六番(北林幹雄君)  皆さん、こんにちは。自民党きずなの会の北林幹雄でございます。  まず、質問通告の訂正をお願いします。  これまで、同様の質問が多数出されておりますので、ここでは市長の政治姿勢の現場主義についてのみ、削除をお願いしたいと思います。  それでは、通告に従いまして、一括方式で質問いたします。明瞭かつ誠意ある答弁をお願いいたします。  まず、情報公開・市民参加条例について質問いたします。  施政方針によれば、予算編成や大規模な事業などを決定する際、その情報を事前に市民に公開し、市民の意見を聴取する仕組みづくりを行うとのことです。その仕組みと市議会との関係はどうなるのか。  議員は、市民から選任された代表であり、だからこそ議案審議や議決権を有しております。市長の言われる市民とは、選挙によって選ばれた市民なのか、市長指名による市民なのか。選挙によって選ばれる市民ならば、議会との関係はどうなるのか。市長指名ならば、この市民の資格や権限はどうなるのか。場合によっては、議会と対立が生じかねません。市民参加というなら、これまでのまちづくり懇談会でも十分だと思いますが、御所見をお伺いします。  現在、市民から選ばれた市長と議会が、市の行政機構を通して、二元代表制として車の両輪のように、是々非々の議論を行いつつ市政を推進する議会制民主主義が定着していますが、市長直結の市民の誕生は、かえって市政を混乱させる原因になると存じますが、市長の御所見をお伺いいたします。  次に、子どもの城についてお伺いします。  既に、当該施設の基本構想・基本計画が、宮崎県、延岡市、延岡市議会、関係諸団体など、いわば市民代表の承認の上に計画されたことが確認されました。これは、長年の民意の上に成り立った事業であり、この計画を見直すのは民意に反します。このような無謀な選択を、市長はあえて実行されるのか、御所見をお伺いします。  また、市長は施政方針において、妊娠から出産、育児まで切れ目のない支援を行うと述べ、さらに子供の貧困やひとり親家庭への自立支援等を示されました。  しかし、これは、現在の基本構想・基本計画、またはその前提となる考え方に既に含まれており、全く見直しの必要はありません。御所見をお伺いします。  それにもかかわらず、子どもの城の整備については一度精査を行うとのことです。見直す必要のないものを見直すなどあり得ません。ただし、大人も子供も楽しめる施設の文言があり、これは遊び場の提供ということであれば、基本構想・基本計画とは全く異なり、その所管部室も健康福祉部ではなく、商工観光部か、その他の所管であり、当該施設とは別の全く新たなプランとなります。これを具体化しようとすれば、土地取得からヒアリング調査、新たな構想策定、構想検討会議、パブリックコメントの募集、議会議決等と、これまで費やした時間と同じ歳月が必要となります。平成三十年度内に実施計画を発注することは不可能であり、選択すべきは現在の計画の速やかな執行であります。市長の御所見をお伺いいたします。  現在の延岡市の子育て事情を見るとき、計画どおりの執行がいかに重要か、当該施設のモデルとなっているおやこの森は、ゼロからスタートして十八年間、職員及びボランティアの皆様が献身的に築き上げてきた努力の上に、行政当局が一つ一つ補助制度を積み上げて成り立っているものでございます。それによって助けられている子育て家庭がどれほどあるでしょうか。これは、いわゆる延岡方式として全国から注目されているシステムであります。  現在、市外からの利用者もふえ、同施設の駐車場はもとより、病後児保育室も足らず、不登校児童や経済的困窮家庭への対応も間に合わない状況であります。このまま放置すれば、この延岡方式は崩壊しかねません。  大人も子供も楽しめる施設の構想は大いに結構であります。大賛成なんです、私は。しかし、私の考えといたしましては、速やかに当該施設の関連予算を計上して、延岡市の子育て支援の充実を期すよう提案したいと思います。大人も子供も楽しめる施設、そして子育て支援の施設、この両立があっていいじゃないですか。  次に、乳幼児医療費助成についてお伺いします。  市長はさきの選挙公約で、子供の医療費助成を中学三年生まで拡大しますと述べています。仮に無償化の場合、どれほどの財源の確保を見込まれているかお伺いします。  また、相当額の助成が行われた場合、小児科医の受診率が大幅に拡大するものと思われますが、現在の延岡市の小児科医の現状について、どのように認識しておられるかお伺いします。  医師会の報告によれば、現在の延岡市の小児科医の平均年齢は五十八・三歳で、五年後にはさらに高齢化が進みます。そもそも、延岡市医師会より、医療費助成は小児科医の負担が高じるため、助成費拡大は慎重にしていただきたい旨の要請があっておりました。また、近隣市町村の小児科医不足の中で、同市町村の補助制度が進む中、患者が延岡市に集中し、その負担を延岡市が補っていた経緯を考えますと、医療費助成も重要ですが、まずなすべきは小児科医の確保、特に若手の小児科医の確保であり、そのためには医学部進学のための奨学金制度等を設けてでも実施すべきであると存じますが、市長の御所見をお伺いします。  次に、三百六十五日駆け込み寺についてお伺いします。  市長の選挙公約によれば、医療、介護、福祉、いじめ、不登校、教育、子育て支援等、ワンストップ何でも総合相談センターと示されています。ワンストップである以上、一定の場所に設置されるのでしょうし、三百六十五日である以上、土日、祝日もオープンするものと思われます。果たしてどこに設置し、その職員体制はどうするのか、また、その職員配置の財源はどうするのか、御所見をお伺いします。  また、現在、ワンストップで動いているのは、現市役所であり、その機能は既に担当部署にあるわけで、その連絡体制を密にすればよく、市長はこれに屋上屋を重ねるおつもりか、お伺いいたします。  また、現在、このような職務を民間で担っている団体に、社会福祉協議会、民生児童委員、さらには区長会の皆様がおられますが、このボランティアに等しい活動をされている方々との関係はどうなるのか、お伺いします。  次に、北川町曽立地区の内水対策についてお伺いします。  昨年十二月議会において、国、県と総合的に勘案した結果、曽立谷川の水が地区内にあふれないよう、北川の堤防と同じ高さまで谷川の堤防をかさ上げする案を軸に対策を行い、国道一〇号の道路排水の分離や、北川本線の堆積土砂のしゅんせつなど、国、県、市と引き続き調整を行うとの答弁がありました。  新市長となり、さまざまな事業の見直しをされていますが、この曽立谷川の内水対策は引き続き国、県、市と調整を重ねるお考えか、あるいは、全く新しい案を示すお考えか、お伺いいたします。地域住民の不安を一日でも早く払拭するために、誠意ある御答弁をお願いいたします。  最後に、北川及び北川ダムの管理のあり方についてお伺いします。  さきの十二月議会で、北川及び北川ダムの管理を国に委ねるべきと質問をしましたところ、当局より、北川流域防災会議の中で、国、県の関係機関と協議検討したいとの答弁をいただきました。また、その会議は十年継続して検討を重ねられているとあります。関係各位の御尽力に、心より感謝申し上げます。  しかし、それとともに、さらなる、成果を求めてやみません。それは、二年連続して甚大な水害を経験したからであり、この河川管理の抜本対策は、北川流域住民の切実な念願であるからであります。今後、再び同様の水害は、現在の気象変動を見ますと、当然、予想されますし、このような被害の未然防止や災害対策を考えますと、北川流域防災会議には抜本的対策を講じていただくよう、北川及び北川ダムの国直轄管理、すなわち国土交通省九州整備局の管理に移行させることを、その活動目標に掲げていただきたいと存じます。御所見をお伺いします。  以上、壇上からの質問を終わります。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの北林幹雄議員の御質問にお答えいたします。  まず、情報公開・市民参加条例についてのお尋ねでございます。  情報公開・市民参加条例につきましては、例えば大規模事業などを行う際に、可能な限り市民の考えを反映し、また市民から意見をお聞きする仕組みといたしまして必要なものと考えておりまして、例えば一定金額以上の事業を行う際には、案の段階からその事業の概要や後年度の維持管理経費などの概算数値などを公表し、広く市民の皆様の御意見をお聞きしようとするものでございます。  したがいまして、ここでいうところの市民とは、特定の選ばれた市民の方を指すものではなく、全ての市民の皆様を考えているところでございます。  そして、このようなプロセスを経て、市、すなわち行政のほうの案をまとめ、その上で議会で御審議をいただくことになると考えているところでございますが、その過程におきましても、節目、節目におきまして、逐次、議員の皆様方、あるいは議会に状況を公表し、そしてまた、御説明させていただきながら、御審議もいただくことを考えているところでございます。  次に、市長直結職員と市民参加条例が与える市政への影響についてのお尋ねでございます。  地域担当職員と情報公開・市民参加条例につきましても、いずれも広く市民の皆様の御意見やお考えをお聞きする機会をふやして、市民が主役のまちづくり、これを実行するために設けたいと考えている仕組みでございます。  これらの仕組みにつきましては、市の意思決定の過程で市民の皆様のお声をできる限り反映させようとするものでございます。そのプロセスを経てつくった案を、最終的には議会に御提案し、御審議いただくことになると考えておりますが、ただ、この途中、途中、節目、節目でもしっかり情報を公開し、御議論をいただくことを考えているところでございます。  したがいまして、あくまでも二元代表制を前提といたしまして、その枠組みのもとでの取り組みでありますことを御理解いただきたいと考えております。  次に、(仮称)子どもの城の計画見直しについての御質問でございます。  まず、今回の見直しが民意に反しないのかとのお尋ねでございますが、今回の再検討につきましては、私が選挙を通じて訴えてきたものでございまして、これまでの検討の成果をしっかり尊重しながら、新たな要素をつけ加えていく、その観点から検討をさせていただきたいというものでございます。そしてまた、これまで行ってきたニーズ調査なども踏まえての見地でもありますので、民意に反するものとは考えていないところでございます。  また、施政方針の中で述べさせていただきました内容につきましても、現在の基本構想・基本計画に沿うものでありまして、これまでの取り組み自体を大きく損なうものではないと考えております。  なお、私は施政方針の中で述べました、妊娠から出産、育児まで、切れ目のない支援を行うこと、これにつきましては、私が掲げておりますいわゆる三百六十五日駆け込み寺に関して申し上げたところでございますが、この三百六十五日駆け込み寺では、未就学児のいる御家庭を初め、小学校、中学校、高校生など、さらにはその上の年齢の方や、その御家庭も含めて、ともかくも駆け込める総合相談対応を目指しているところでございまして、今後、(仮称)子どもの城とも連携をしっかりとらせていただくことになるものと考えているところでございます。  次に、(仮称)子どもの城で遊びの場を提供するのであれば、全く新しいプランであり、平成三十年度に設計業務発注を行うことは難しく、現計画のまま速やかに実行すべきだとの御質問でございます。  例えば、小学生やその御家族などについて、休日や雨天の日に遊びに連れていく場所がなくて困っているなどといったお声もたくさんお聞きしているところであり、また、繰り返しにもなりますが、以前行いましたニーズ調査からも、そのような機能が強く求められていると認識をしておるところでございますが、その観点などの新しい要素をつけ加えますことは、現在の計画を根本から変更するものではなく、また、予算面からも効率的な施設整備を行うために、現時点で必要なものは可能な限り盛り込みたいという考えでございます。  今後のスケジュールにつきましては、これまで検討されてきました計画を生かせていただきながら、早急に新しい構想を策定したい、そのように考えておりますので、一日も早く形にさせていただく。御意見に応えるためにも、何とか平成三十年度中に設計業務を発注することができるよう努めてまいりたいと考えております。  次に、(仮称)子どもの城は、児童福祉施設というコンセプトであり、遊び場の構想は別の計画にすべきではないかとのお尋ねでございますが、子育て支援センターおやこの森が、本市の子育て支援施策におきまして重要な役割を担っておられること、そして駐車場や病後児保育室などの設備面で課題を抱えていることも承知しているところでございますが、施設の新しい整備に当たりましては、現時点で必要なものは可能な限り盛り込んだ形で整備をすることが、予算面からも効率的であると考えておりまして、そして結果として、より多くの市民の皆様方に喜んでいただく、そしてまた、より多くの子育て支援のさまざまなサービスを提供することができるものと考えておりますので、御理解を賜りますようお願い申し上げます。  次に、乳幼児等医療費助成と小児科医の現状についてのお尋ねでございます。  私は選挙におきまして、乳幼児等医療費助成につきましては、関係機関と十分協議をしながら進めると申し上げており、御指摘のように医師不足の問題を踏まえた対応が必要であると認識しております。  また、助成対象を中学三年生まで拡充し、仮に自己負担額を無償化とした場合を平成二十八年度の実績等から推計をいたしますと、全体の助成額は約五億二千万円程度と見込まれ、そのうち、市の一般財源は約四億三千万円程度と見込まれ、現在より二億九千万円程度ふえることになると試算がされます。  さらに、小児科医の現状につきましても、少ない小児科医師などの御努力によりまして診療体制が確保されているという現実、それからまた、日向市の小児医療機関、さらには大学などからの診療応援によりまして、夜間や休日の初期救急体制の運用が何とか図られており、これらの維持が大変厳しい状況にあることも承知をしているところでございます。  このような医師不足等の現状を踏まえまして、今後、医師等への過重負担をできるだけ生じさせない形での助成拡大につきまして、関係者等と協議をしてまいりたいと考えております。  また、あわせまして、医師確保策についても、さらにこれまで以上のものを検討、実行していく必要があると考えております。  非常に厳しい状況ではありますが、厳しいからといって、そこでたたずみ、諦めるのではなくて、そこから何とか打開策を見出していく、その考え方に立って取り組ませていただきたいと考えているところでございます。  次に、小児科医師の確保についてのお尋ねでございます。  まず初めに、奨学金制度につきましては、既に宮崎県におきまして、小児科を奨学金貸与要件の診療科とする医師修学資金制度がございます。  一方、延岡市独自の小児科医師育成奨学金制度を創設するということにつきましては、貸与者に勤務先を準備する、つまり延岡で勤務してもらうということを前提とするということで考える必要があると思っておりますが、その際に、延岡市自体が公立病院といいますか、市立病院というものを持っていないというところもございまして、現時点ではその戻ってきた後の勤務する場所としての、いわば雇用の場、これをあらかじめ明確にすることが難しいという現実がございまして、今後の検討課題であると考えているところでございます。  また、本市における独自の小児科医師の確保策につきましては、市内の医療機関で小児科医師を常勤雇用する場合に補助する、市単独の補助制度を平成二十七年度から設けておりまして、現在までに二医療機関に三名の小児科医師の雇用実績があるところでございます。  さらに、新規の開業補助金につきましても、小児科を開業した場合は大幅な加算もしておりますので、既存の補助制度を今後も活用し、小児科医の確保に努めてまいりたいと考えておりますが、しかしながら、これらの制度でもなお厳しい現状が続いている、このことを考えますと、これらの取り組みに加えまして、さらなる確保策としまして、小児科等の開業を促すとともに、地域全体の医師を確保することにつながります新型病院構想につきましても、検討してまいりたいと考えているところでございます。  次に、ワンストップ何でも総合相談センターについてのお尋ねでございます。  ワンストップ何でも総合相談センター、いわゆる三百六十五日駆け込み寺につきましては、市民の皆様方が苦しい中、誰に何をどう相談していいかわからないといった状況の中におきましても、まずはワンストップで丸ごとお悩み、課題を受けとめる、そして適切に関係方面とつないでナビゲーションをしていく、解決に資する、そのような対応をするための機関と考えているところでございます。  具体的には、介護・福祉の分野や、教育・子育てに関する分野を想定しておりまして、例えば庁舎内の市民の皆様が訪れやすい場所などが設置場所として考えられるところでございますが、これはまた、具体的には今後、検討していく考えでございます。  また、訪問して窓口に直接来ていただく、あるいは電話相談という形で、平日だけではなく休日も受け付けることを考えているところでございます。  したがいまして、現在の例えば介護保険課など、それぞれの担当課、担当セクションの業務とはある意味で重畳的といいますか、重なるという部分はあるわけでございますけど、ただ、その重なるということによりまして、しっかりと丸ごと受けとめる、そしてナビゲーションをするという機能が果たせるものと考えているところでございます。  特に、現在の介護、福祉、あるいは子育て支援などの仕組み、制度は大変複雑になっております上に、関係部署や関係機関が複数にまたがる場合もあります。また、市民の皆様方の抱えておられる課題が単純に一つの係、課で済むものではなく、複数の問題が複雑に絡み合っている、そのような場合も現実には少なくない中で、単純に担当ごとに切り分けて対応するということでは解決できない場合もあるものと考えております。むしろ、一旦丸ごと受けとめる、そして関係方面につなぐ、しかもそれを一過性ではなくて、ある程度長期間にわたって受けとめ続ける、そのような仕組みも必要であると考えております。その意味では、市民目線に立った温かいナビゲーションを提供していくことが必要であると考えております。  また、職員体制につきましては、平日だけではなく休日におきましても、シフト制などを組みながら受け付けるという体制を考えているところでございます。  困り事、あるいはお悩み事、お苦しみ事、これらの解決に向けまして、市民に寄り添い、一緒に悩み、一緒に苦しみながらも、一つ一つ解決をし、そしてまた、的を射たところにちゃんとつないでいく、これらが必要であると考えておりますので、介護福祉の分野に精通した例えば職員であるとか、あるいはさまざまな教育相談などに対応してきた経験のあるマンパワー、ケアマネジャー等の専門職、外部人材の配置などにつきましても検討してまいりたいと考えているところでございます。
     また、財源につきましては、私の掲げております五つの財源確保策を初め、市全体で財源を確保する中で対応してまいりたいと考えております。  また、御指摘の団体、関係の皆様とは、相互に連携をとる考えでいるところでございます。  次に、北川町曽立地区の内水対策についてのお尋ねでございます。  北川町曽立地区におきまして、二年連続して浸水被害が発生しましたことは、大変無念であり、被害に遭われた方々に対しまして、改めてお見舞いを申し上げます。  対策工法につきましては、曽立谷川から地区内に水が氾濫しないように、北川の堤防と同じ高さまで曽立谷川の堤防をかさ上げする案を軸に、現在、国や県と協議を行っておりまして、今後、整備効果や概算費用、地区に与える影響などを総合的に勘案し、事業を行っていきたいと考えているところでございます。  国におきましても、この案を軸に曽立谷川へ現在流れ込んでおります国道一〇号からの道路排水、これを分離しまして、北川へ直接排水することについて検討をいただいているところでございます。  また、県におきましては、河川の適切な維持管理のため、堆積土砂のしゅんせつを実施していただいておりまして、今後もこのような複数の対策を合わせて、より効果のある対策となるよう、国、県と調整を図ってまいる考えでございます。  市としましては、地区内にお住まいの方々の安全・安心を第一に考え、今後も必要な調査、検討を行っていき、一日も早く整備が完了できるよう、引き続き、国、県の御協力をいただきながら進めてまいる考えでございます。  なお、抜本的な浸水対策の工事完成までには、どうしても時間がかかる、そういうことが現実にはございます。短期的といいますか、その間の当面の対策もぜひ必要だと、そのように考えておりまして、現在の配水ポンプの設置の場所をできる限り低くすることによる、ポンプの稼働開始をそれによって早める、この対策が必要であると考えておりまして、仮設ポンプ四基分の設置場所の整備を行い、そして来年度の梅雨の時期までには完了することとしております。  また、仮設ポンプ電源車両、これを複数台設置可能とするスペースの確保を行うべく、現在、鋭意関係機関と協議を行っており、これからの対応を迅速に行ってまいる考えでございます。  さらに、私はダムの適正操作などの課題、懸案事項についても解決を図る必要があると考えておりまして、国や大分県に私もみずから出向いて、必要な働きかけを行っていくことも考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇)      〔北川総合支所長(安藤俊則君)登壇〕 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  お答えいたします。  北川流域防災会議のあり方についてのお尋ねでございます。  北川流域防災会議は、平成九年、台風第十九号による大水害により、北川下流域が甚大な被害を受けたこと、また、平成十六、十七年と洪水により北川の濁水が長期間に及んだことを契機に設立された会議でございます。  本年まで十二回にわたり開催し、北川の洪水対策、河川環境、情報提供のあり方などについて、学識経験者、流域住民代表、国土交通省、宮崎県、大分県、延岡市で検討を重ねてまいりました。  北川の河川管理につきましては、本会議を構成する機関とこれまで二度、協議を行っております。今後も、北川流域住民の意見も伺いながら、関係機関と情報交換、意見交換を行い、また他県の管理移行の事例も当方で調査しながら、協議を行ってまいりたいと考えております  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  北林幹雄議員の発言を許可いたします。 ○六番(北林幹雄君)  市長の政治姿勢につきまして、市民参加条例案が出ておりませんし、定かではないんですが、先ほど市長、市民は特定の選ばれた市民を指すものではなく、全ての市民の皆様を対象にすると言われました。その全ての市民の皆様といいますのは、今、延岡の人口は十二万三千人でありますけども、この十二万三千人、一人一人にお話を聞くことは可能でしょうか、市長が。  また、それぞれ異なった意見を持っており、その意見を集約することは容易なことではないと思いますが、御所見をお伺いします。 ○議長(佐藤裕臣君)  一問一答でお願いします。 ○市長(読谷山洋司君)  一人一人と直接対話するのは、現実には無理ではございますけれども、ただ、広く公開して一定の期間、御意見をいただく期間を設けまして、その中で可能な限り多くの意見をお聞きし、そしてまた、その意見に対しても回答方針、また反映するのかしないのか、できないとすればこういう理由で反映はできないんだと、そのことをまた一覧にして公表する、そのような形をとることを考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  市長がおっしゃるところの意見を聞く場所というのは、既にまちづくり懇談会というところで行われているわけですから、新たな条例をつくる必要はないと考えますが、いかがですか。 ○市長(読谷山洋司君)  私は、まちづくり懇談会だけでは十分に意見を聴取することはできないと考えております。あらゆる機会、そしてまた仕事をされてる方におきましては、一定の時間しか、例えばそのような情報にアクセスすることができない。そのような方でも、例えばインターネット等も使って、二十四時間アクセスしていただくこともできる。もちろん、インターネットを使っていない方にも届ける方法を考える必要はございますが、そのようなことでもって、いろいろな機会で情報を提供し、また、そして御意見をいただく、そのような機会をさらにつくっていく必要があると考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  先ほど質問しましたけど、それぞれが異なった意見を持っており、その意見を集約することが果たしてできるかという問題についてはいかがですか。 ○市長(読谷山洋司君)  そのようなある期間、御意見を募る、そして御意見をお聞きし、反映できるものは反映する、反映できないものは、その反映できない理由を公表する、そのようなことを手順を経て次の段階に進む。最終的に全ての市民が同一に賛成するということは不可能であるとは考えますが、そのような方法をとることによって、多種多様な意見をできる限り精いっぱい酌み取る、この努力を積み重ねることによって、これまで以上により多くのニーズを形にし、解決することができると考え、それこそが市民が主役の延岡市づくりだと考えておりますので、ぜひ取り組ませていただきたいと考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  子どもの城に関して御質問いたします。  子どもの城の見直しは、選挙公約に掲げたとおっしゃられました。どこにその文言がありますか。公約は誰でも見ることができる文書になっておくべきですが、いかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  例えば、私が公約として七つの提言というものをまとめさせていただきました。ほとんどの世帯にお届けするようにということで取り組んで、努力はしてきたつもりでございますが、その中に、ちょっと記述、正確に忘れましたけど、全ての世代が楽しんでいただく施設ということで掲げさせていただいているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  それは、子どもの城を見直すという文言ではなかったですよね、どうですか。 ○市長(読谷山洋司君)  そのような表現を使ってるわけではございませんけれども、いろいろな対話の機会、特に、例えば、現に古川の方々との対話の機会もございましたけど、その場ではそのような、私が今回提案させていただいたようなことも明確に申し上げてきたつもりでございまして、それ以外の場所につきましても、機会を捉えてそのような見解を述べさせていただいてきたところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  文書としては出されていないということを理解いたしました。  それでは、市長は子どもの城につきましては、これまでの取り組みを大きく変えるものではない、または現在の計画を根本から変更するものではないと答弁されました。そうしましたら、児童福祉施設として予定どおり実施されればいいんじゃないでしょうか、いかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  機能をつけ加えることなどの検討によりまして、面積その他が変更になってまいりますので、そのことによりまして変更後のまた対応等、おのずから整備に向けては必要になってくるという点で、今回、この実際に着工する前のこの段階で、可能な限り盛り込ませていただくことが、予算の効率的な整備という観点からも必要だと考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  市長提案におきましては、遊び場、あるいは昨日の御答弁では外貨獲得の経済効果のある施設を考えているということでございました。すなわち、収益性のある施設でございます。それは、児童福祉施設ではなく、商工観光施設であり、基本構想とは全く異なる施設であります。そうなりますと、ゼロからやり直さなければなりません。これから五年ほどかかると思います。五年かかれば、同時にこれまで積み重ねられた努力、関係された方々の時間やその経費が、無になるということでございます。  健康福祉部長にお伺いします。これまで、どれだけの人がかかわり、経費がどれだけかかったか、会議等の数は詳細でなくても結構ですが、お示しいただければありがたいと思います。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  これまで、子どもの城の整備にかかってきた経過を申し上げたいと思います。  まず、平成二十五年には、延岡子ども・子育て支援計画ということを作成するに当たりまして、ニーズ調査を行いました。このときには、ゼロ歳から五歳までのお子さんを持たれる親御さん、それと小学校一年から三年までの保護者の方、その方を抽出しまして、ニーズ調査ということでさせていただきまして、三千名弱の回答があったかと思います。そういった調査をしております。それと、同じく二十五年度ですけれども、中小企業二百社ほど宛てに、仕事と子育ての両立というか、そういうことで子育てに関しての施策がどのように進んでるかという調査もさせていただいたことがございます。  そういった中で、二十七年度に入りまして、延岡新時代創生総合戦略を策定する中で、子育ての視点、子育て支援の拠点施設が必要だということで、子どもの城という構想が上がりました。その後、二十七年度におきましては、各児童福祉施設に出向きまして、利用者の方々に直接ヒアリングをさせていただくなどして、ニーズを調査させていただきました。  平成二十八年度に入りまして、基本構想・基本計画策定業務というものを委託しております。七百五十六万円で策定いたしました。二十八年度におきましては、この策定の途中で、三回、延岡子ども・子育て会議を開催し、審議会の委員の皆様から御意見を聴取いたしましたし、またパブリックコメントも実施いたしまして、意見を聴取いたしております。  二十九年の三月には、この基本構想・基本計画が策定されまして、二十九年度に入りまして、五月には古川地区、それから松山地区において、地元の説明会を行わせていただきました。そして二十九年七月に、一般競争入札によりまして、基本設計、実施設計を委託しておりまして、この金額が二千七百万円という金額になっております。 ○六番(北林幹雄君)  先ほど健康福祉部長はアンケート調査を行ったと言われましたが、そのアンケートの結果は、現在の子どもの城基本構想・基本計画策定に、検討されて反映されているかお伺いします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  二十五年度のアンケート調査、それから二十七年度に行いましたヒアリング調査、そういったものは、このたびの基本構想・基本計画の中には反映させていただきました。  ただ、確かに全てのものを入れるということは難しく、この子ども・子育て会議の中でも議論をしながら、何を優先すべきかということを討論しながら、現在の計画に至っております。 ○六番(北林幹雄君)  私もそれにかかわらせていただきましたが、市長御提案の遊び場を設けたいとか、そういう御意見はたくさん私も聞いておりますし、私も大賛成だという気持ちでおりました。  しかし、子どもの城ということをつくるという段階においては、当然、取捨選択が起こってくるわけですから、希望することも、希望がかなわないということが起こってくるわけです。そういうことを考えますと、私はかなり妥協をしながら、この子どもの城に対して期待を抱いてきたというつもりでございます。  すなわち、アンケート調査は十分検討されて反映しているということでよろしいですね。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  そのような理解でよろしいかと思います。 ○六番(北林幹雄君)  ここで、ちょっと子どもの城のモデルのおやこの森にかかわっておられる方々の声を紹介したいと思います。それについての御感想、御意見を市長よりお伺いしたいと思います。  市民が楽しみにしていたことを、どうして急にこんなことになるのでしょうか。子どもの城については、安心の場、親子で楽しむ場として、早急に建てていただきたい。産後フォローしてくださるおやこの森のような場所が、ワンランク規模が大きくなるとのことで楽しみにしていました。今、対応してほしい母親の気持ちをわかってほしい。子どもの城については、ここまで計画が進んでいたのに、なぜとの気持ち。大切な子供の成長発達を考えてくださっているのでしょうかという声です。御答弁、お願いします。 ○市長(読谷山洋司君)  今ほどの御意見、御披露いただきました。私もしっかり受けとめさせていただきたいと思いますが、あわせて、先ほど北林議員のほうから、やはりいろいろな声がある中で、やっぱり妥協しなければならなかった点もあったと。その妥協のところにつきまして、何も妥協して抑え込まなくても、できる限り精いっぱい形にするということで取り組むことで、よりすばらしい施設ができるというふうに考え、そして一日も早くそれを完成させていただきたい、その考えで取り組むところでございまして、その意味では、今ほど御披露いただいた御意見についても、結果的には応える、そのような私の市政に一致するものであるというふうに考えているところでございますし、そのように御理解をいただきたいと考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  ちょっと市長の今の御意見は、私は全く納得がいきません。何事でも仕事を成就させようと思えば、何もかにも一〇〇%入れられるわけじゃないんです。みんなが妥協しながら、みんなにとっていいものはどうかと思って、最終的結論を出すんです。そのことを訴えているわけですが、市長はそれを御理解できないということですね。お願いします。 ○市長(読谷山洋司君)  予算面での効率的な整備ということを考えますと、やはり着工する前に可能な限りの機能を盛り込むということで、よりよいものをつくらせていただくことが、一番市民の皆様方にとってプラスになるといいますか、そしてまた現場で働く方々にとっても、一番有意義な施設になると、そのような考え、そしてさらに、先ほども申しましたが、この施設は本当に延岡市にとって乾坤一てきの、この宮崎で一番人口減少が多くなっている、そしてまた高齢化率がどんどん上がっている、この延岡の現状を解消する乾坤一てきの大事な政策である、そのことを考えて、今回、機能の追加等について、計画の検討をさせていただきたい、そのように考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  市長が乾坤一てきと言われました。この子どもの城を今、着手することが乾坤一てきなんです。何年間もやってきたんです。そのことがわからないでどうしますか。  済みません、声が荒立ちました。  市長は、児童福祉施設をつくりたいのか、商工観光施設をつくりたいのか、いずれですか。 ○市長(読谷山洋司君)  市民の皆様方にとりましては、児童福祉施設という線引き、あるいは商工観光施設という線引き、それは実際の生活には余り意味のない部分もあるかと思います。いろいろな選択ができるような、それがワンストップ、一カ所でなるべく集約している、これが市民の皆様方にとってはよりプラスになると考えておりますし、それは、実は私が運営してきたこどもーるにとどまらず、他県の子育て支援施設の中でも、他県から人が来るという施設も現にございますので、そのような観点も含めて、今回、計画の検討をさせていただきたい、そのように考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  市長は私の質問に答えておられません。  児童福祉施設をつくりたいのか、商工観光施設をつくりたいのか。これは所管が要ります。健康福祉部が担当するのか、商工観光部が担当するのか、変わってきます。それをはっきりさせないで、入り口をはっきりさせないで物ができますか。 ○市長(読谷山洋司君)  私が考えている検討に当たりましては、一部の一課だけではなくて、やはり複数のセクションで協力して対応するということが必要であると思っています。そういう意味では、児童福祉施設、広い意味での福祉施設になるかもしれません。その中には、商工観光的な機能も複合的にあるのかもしれません。  ただ、複合的な施設をつくるということは、むしろ多くの市民の皆様方にとっていろいろな選択肢がふえるということになりますし、現に、そのような機能で多く人たちが県外からも利用している施設も現にあることがございます。延岡市のほうで、ある意味で自己規制的にあるカテゴリにおさめる、そのことも必要はないのではないかと、そのように考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  これのやりとりを繰り返しても仕方がないと思いますけども、そういうことでは行政は進まないと私は思います。  医療費助成の件について再質問します。  自己負担額を無償化した場合、経費が二億九千万円ということでした。これだけあるならば、その一部を小児科医をふやす施策に回したらいいかと思いますが、あるいは医療にこれほどお金をかけず、健康な児童を育成する努力をすべきだと思いますが、いかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  子供がお医者さんにかからなくていいようにしていく、この取り組みも大変大事だと思います。食育の観点、それから健康づくりのさまざまな対策、これもぜひ真剣に取り組まなければならないと考えております。  ただ、一方で子育て世代が、現に、大変実は家計的に厳しい御家庭も多い中で、やはり多くの御家庭にとって、この子供医療費の助成、大変大事な、そして大きな意義のある施策だと考えますので、現場の過重な負担を生じないような方策を検討しながら、何とか実現をさせていただきたいと考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  時間もありませんので、次に移ります。  曽立谷川対策は、国、県との連携を強化し、一刻も早くその構想を実現してほしいと思います。  市長もそれを前向きに御検討いただいているようですが、その形が見えてくるようになるのは一体いつごろでしょうか。正確な年次は難しいと思いますが、いつまでにはやりたいとか、御意向をお聞かせください。 ○市長(読谷山洋司君)  詳細につきまして、また関係部長、もしくは支所長のほうから答弁を補足すべきとこがあれば補足をしてもらおうと思いますが、大まかな考え方としまして、実はその堤防のかさ上げ、これにつきましては県事業ということにもなりますので、なかなか市だけでスケジュールが決めづらいということもございますし、県のまたいろいろな予算確保等、そしてまたいろんな協議等によりますので、ちょっとスケジュールがなかなか把握しづらい現状が基本的にはあるのだと思います。  ただ、先ほども申しましたように、それに時間がかかるからといって手をこまねいていては、また同じことを繰り返す、それは絶対に避けなければならない、その考え方によりまして、例えばそれまでの間の対策としまして、例えば排水ポンプの設置を低くすること、それについては取り急ぎ対応させていただく考えであります。 ○六番(北林幹雄君)  私はいつごろをめどにつくりたいと考えているか、市長としての希望とかめどを聞いただけですから、それを簡単に言ってもらえばいいんです。 ○市長(読谷山洋司君)  できるだけ早くさせていただきたいと思います。  そしてまた、ことしの梅雨までに、その設置ポンプの場所についても、まず完了させていただきたいと、そのように考えているところでございます。 ○六番(北林幹雄君)  時間もなくなりましたが、北川流域防災会議が行われるものと思いますが、先ほど御答弁いただきましたように、会議の議案として国管理のことを上げてもらいたいんですが、いかがでしょうか。 ○北川総合支所長(安藤俊則君)  会議については、また、国、県、大分県、それから延岡市、関係者とまた協議していきたいというふうに思います。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、北林幹雄議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  議事の都合により、しばらく休憩いたします。                        午後二時四十二分 休憩                        午後三時  零分 再開 ○議長(佐藤裕臣君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  これより二七番 中城あかね議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔二七番(中城あかね君)登壇〕 ○二七番(中城あかね君)  皆さん、こんにちは。自民党きずなの会、中城あかねでございます。  質問も三日目となりますと、重複もあるかと思いますが、確認も含め、違う角度から質問いたしますので、当局の前向きな答弁をお願いいたします。  初めに市長に、公約の具体的な内容についてお尋ねいたします。  まず、新しい延岡づくりについてお尋ねいたします。  本市の喫緊の課題として、人口減少問題や高齢化の問題、また、子育て環境や医師不足などの課題が山積していますが、一方で、歴史や文化、超一流品の海、山、川や、その豊かな自然環境の中で営まれる第一次産業、すぐれた工業技術や製品、人材など、すばらしい資源がたくさんあります。  また、旭化成のニューイヤー駅伝連覇や延岡学園高等学校の春の選抜高校野球出場決定など、アスリートタウンとしての躍動も感じられますが、このような本市の特性や資源を生かしながら、新しい延岡づくりを行ってまいる所存でございますと、議会初日に所信表明されています。市長の言う新しい延岡とは、具体的にどのようなことなのか、お尋ねいたします。  次に、第一次産業の一〇%所得アップについてお尋ねいたします。  市長は、市民の現金収入を増やす公約の中で、攻めの第一次産業政策を市政の大きな柱に上げております。その中の一つ、一〇%所得アップを上げていますが、一次産業の所得がアップするということは大変うれしいことです。それでは、具体的にどのような政策を考えているのか、お尋ねいたします。  次に、同じく攻めの第一次産業の中で、農山漁村版ハローワークなどでマンパワー確保とありますが、この農山漁村版ハローワークとはどのようなことなのか、お尋ねいたします。  次に、健康寿命日本一についてお尋ねいたします。  健康寿命とは、目常的、継続的な医療・介護に依存しないで、自分の心身で生命を維持し、自立した生活ができる生存期間をあらわし、健康寿命が高いほど寿命の質が高いと評価され、結果として医療費や介護費の削減に結びつきますが、市長は健康マイレージ事業で健康寿命日本一のまちにしますと言われています。この健康マイレージ事業とはどのような事業なのか、お尋ねいたします。  次に、現場主義についてお尋ねいたします。  市長は、市民の皆様や職員、関係する皆様方と対話を重ねていきますと述べられていますが、市長の言われる現場主義とはどのようなことなのか、お尋ねいたします。
     次に、東九州バスク化構想について市長にお尋ねいたします。  初めに、第一次産業との連携についてお尋ねいたします。  市長は、第一次産業の振興と、観光誘客による経済の活性化を図るためには、食を切り口とした取り組みが重要であるという点は認識しているようですが、一方で、一次産業との関連が希薄とも語っています。バスク化においては、生産者部会を設立して、生産者と料理人との連携も広くなり、顔の見える関係になってきていると感じますが、どのように希薄なのでしょうか。具体的な説明をお願いいたします。  また、このバスク化構想は、お隣の佐伯市との合同事業であり、合同事業費は五年間で四億三千万円にもなります。近隣自治体との必要な見直しを行い、できるだけ早い時期に具体化し、より効果的な展開を図っていきますと言われていますが、近隣自治体との必要な見直しとはどのようなことなのか、お尋ねいたします。  また、早い時期に具体化すると言っていますが、いつぐらいをめどに考えているのかお尋ねいたします。  次に、平成三十年度の事業予定についてお尋ねいたします。  平成三十年度当初予算には、東九州バスク化構想の予算は計上されていません。バスク化構想は、地域再生計画が国に認定され、五年間の継続事業として平成二十九年にスタートしています。毎年の交付決定については、一月に交付申請、四月一日の交付決定となっており、継続事業としての位置づけから、当初予算に計上されていないのは何も問題はないのでしょうか。  また、三十年度の事業予定はどのようになっていたのでしょうか、お尋ねいたします。  次に、地方創生拠点整備交付金との関係性についてお尋ねいたします。  地方版総合戦略に定められた自主的・主体的で先導的な事業を記載して作成した地域再生計画に基づく施設整備に充てる国の交付金で、バスク化構想があっての交付金です。かわまち交流館が交付対象事業です。この事業にも影響はないのでしょうか、お尋ねいたします。  最後に、地域支え合い活動についてお尋ねいたします。  延岡市における高齢化の状況は、全国を上回る速さで進んでおり、三人に一人が高齢者という状況です。また、地域によっては、ひとり暮らしや高齢者のみの世帯もふえています。  各地域では、地域のつながりの再構築のため、さまざまな取り組みがなされています。ちょっとした困り事や、住民同士で助け合う日常生活の支援や、高齢者等が孤立しないように誰でも気軽に参加できる居場所づくりなど、住民主体の地域における支え合い活動が進められています。延岡市もこれを目的に平成二十七年十月に、市内十一カ所に生活支援コーディネーターを配置していますが、具体的な成果は報告されているのでしょうか、健康福祉部長にお尋ねいたします。  以上で、壇上からの質問は終わります。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの中城あかね議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、新しい延岡づくりについてのお尋ねでございます。  御案内のとおり、人口減少や子育て環境の整備など、本市を取り巻く状況にはさまざまな厳しい問題や課題がございますので、これまで以上に思い切った政策等によりまして、延岡を再生していくことが求められると考えているところでございます。  あわせまして、例えば、安く暮らせる延岡に変えていくことや、市民の暮らしを守るための新たな政策など、市民目線で政策を考え、実行するとともに、情報公開・市民参加条例の制定など、真に市民が主役のまちづくりを実現する考えであります。  このような、いわば市民目線の改革による延岡づくりを行うことを、新しい延岡と表現させていただいているところでございます。  次に、第一次産業の一〇%所得アップについてのお尋ねでございます。  農林水産業を取り巻く経営環境は、高齢化や担い手不足、産地間競争の激化や燃油、資材費の高騰など、より厳しい状況にあります。とりわけ、本市の第一次産業を担う農林漁業者につきましては、ここ二十年で就業者数が四〇%以上減少しておりまして、その大きな要因の一つに、所得が伸びず不安定であることなどが考えられるところでございます。  したがいまして、従来から所得アップGO!GO!テン運動として、一〇%所得アップの取り組みを行っておられますJAなどとも連携しまして、生産数量の増加や品質の向上に加え、高付加価値化による生産額のアップなどを図りながら、あわせて機械の共同利用や作業効率の向上など、コスト低減を図る取り組みを支援し、トータルで所得の一〇%アップを目指していくものでございます。  そして、またこの農業での取り組みの中で応用できるものを、林業、水産業にも当てはめていく考えでございます。  次に、農山漁村版ハローワークについてのお尋ねでございます。  農林漁業者の現金収入をふやすことは、人口減少対策と集落機能の維持に最も効果的である大事なことであると考えておりますことから、それぞれの家族の労働形態に合った働き方を支援していくことが重要であると考えております。また、申し上げるまでもなく、年々耕作する人や農林水産従事者等を確保することが難しくなってきている中、耕作する人などを確保するための新たな仕組みづくりも必要となっております。  これら二つの課題の解決を目指し、農山漁村版ハローワークの創設を検討しているところですが、具体的には農業などでの増収に加えまして、農閑期などにおける現金収入を得るために、期間限定的に他の業種で働くことのできる仕組みづくりや、農林漁業者の高齢化に伴う労働力などの不足を解消するための取り組みが必要となってまいります。  このようなことから、働く場の確保、また多忙期に必要な季節的、臨時的な労働力の支援を行うために、スムーズなマッチングができる農山漁村版ハローワークの創設に向けた取り組みを進めてまいります。  なお、通常のいわゆるハローワークにつきましては、雇用契約の案件のみを扱うというのが一般的な形でございますので、受託、委託、あるいは請負など、柔軟な案件も扱うためには別立てのものが必要だと考えまして、農山漁村版という言葉をつけさせていただいているところでございます。  次に、健康マイレージ事業についてのお尋ねでございます。  私の考える健康マイレージ事業とは、健康づくりや介護予防などに関するプログラムに参加された高齢者の方々が、その頻度などに応じてさまざまな特典やメリットなどを受けることができ、そして、それを楽しみ、励みにしていただきたいという趣旨のものでございます。  本市では、健康長寿のまちづくり、この取り組みの一環としまして、平成二十四年より十三万人のチャレンジゲット健康長寿ポイント事業をスタートさせまして、市民の皆様の主体的な健康づくり活動の促進を図ってきております。毎年、延べ六万人を超える方々が何らかの健康づくり活動を実施されるなど、既に一定の実績などもあると考えております。  しかしながら、例えば、健康教室や公民館などで実施されているサロン事業など、活動の趣旨が共通している取り組みがポイントの対象となるかどうか、あらかじめ明示されていない状況にもあります。私といたしましては、こうした取り組みをさらに強化いたしますとともに、特典やメリットなどを今まで以上に充実させ、そして民間企業も多く参加していただく仕組みをつくることによりまして、より多くの方々が住みなれたふるさとで、元気に過ごしていただける延岡を実現したいと考えているところでございます。  次に、現場主義の考え方についてのお尋ねでございます。  私は、現場主義を市政運営の柱の一つとしておりますが、これは市民の皆様が抱える悩みや不安、あるいは地域の課題などを、実際に地域に出向いて直接御意見を伺い、さらには現地で実情をしっかり直に把握することなどによりまして、迅速に課題解決を図っていくという考え方によるものでございます。  あわせまして、市の現場職員ともよく意思疎通、意見交換、対話を行いまして、的確に課題解決を図っていく考えでございます。  さらに、三北につきまして、各総合支所の権限、財源の強化等によりまして、地域の実情を踏まえ、機動的な課題解決を行うこととしておりますが、それもまた現場主義の考え方によるものでございます。  現場とは、市職員の働く現場という意味もございますし、また、市民が暮らす場所、市民が働く場所ということでもあると思いますが、市民の皆様のお声が反映されることを市民の皆様が実感できる、ああ、声が通ってるなと、そう実感できる地域づくりを進めるためには、あくまでも現場が大事であり、そうした市政運営を進めてまいる考えでございます。  次に、東九州バスク化構想における第一次産業との連携についてのお尋ねでございます。  本構想の大きな柱の一つとして農林水産業の振興が上げられますが、実際に私が多くの市民の皆様方と対話をしてきた中で、第一次産業従事者のほうから、所得アップ、売り上げアップにつながる効果が見えないという御意見を多数伺っているところでございます。  こうしたことなどを踏まえまして、本構想を見直す上では、今後、農林水産業とのさらなる連携強化を図っていく必要があると考えているところでございます。  次に、東九州バスク化構想における近隣自治体との連携についてのお尋ねでございます。  近隣自治体との連携の見直しにつきましては、今後、具体的な検討を行っていくことになりますが、私といたしましては、佐伯市に加えまして、可能な範囲で県内の近隣自治体との連携、観光などで多くの人が全国から来る地域、あるいは近隣の地域などを含めまして、その地域から延岡への流れをつくっていく、そして、その地域において延岡の農林水産業を逆に味わっていただくなど、さまざまな切り口から連携を図ることについて検討してまいりたいと考えております。  また、可能な限り早期に具体化する考えでございますが、六月の定例議会をめどに提案させていただきたい、そう考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇)     〔企画部長(浜松泰宏君)登壇〕 ○企画部長(浜松泰宏君)  お答えいたします。  まず初めに、平成三十年度事業予定についてのお尋ねでございます。  地方創生推進交付金の対象事業といたしましては、当初予算、または六月補正予算に計上される事業が対象となっております。  平成三十年度につきましては、現時点では、一次産業の振興や佐伯市との観光誘客事業のみ当初予算に計上しており、このほかの継続事業として交付金事業に申請しております協議会の活動費や食のプロモーション、機運醸成事業などにつきましては、取り急ぎ検討し、六月補正予算で計上することといたしております。  今回、六月補正予算に計上する事業につきましては、交付金を受けられる範囲内での見直しを検討していくことになりますが、市長みずから国の幹部に対して直接説明を行い、見直しを行うこと自体で支援が受けられないということではないということ、地域再生計画の趣旨に合致した内容であれば、引き続き支援を受けられるということなどについて回答を得るとともに、今後、国に具体的に見直し後の事業内容を示して協議していく必要があることなどが示されたところでございます。  次に、地方創生拠点整備交付金との関係性についてのお尋ねでございます。  かわまち交流館の整備につきましては、東九州バスク化構想を推進する食の拠点施設として地域再生計画の認定を受け、地方創生拠点整備交付金を活用し、今年度中の整備を行っているところでございます。  この交付金につきましても、見直しが地域再生計画の趣旨に合致した内容であれば、特に影響はない旨の回答を得たところでございます。  以上でございます。 (降壇)     〔健康福祉部長(佐藤純子君)登壇〕 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  お答えいたします。  地域支え合い活動についてのお尋ねでございます。  本市では、以前から、サロン活動や地域福祉推進チームによる活動が行われておりますが、最近では、生活支援コーディネーターの活動を通して、地域住民みずから運営するいきいき百歳体操などの集いの場が、平成二十七年度の三カ所から、現在、百三十九カ所へと急速にふえてきております。  また、下三輪地区では、生活支援コーディネーターと地域住民とのグループワークを通して、住民の方から、今、何かしなければ何も始まらないといった声が上がり、支え合い活動を行うグループを結成して、活動のための準備に取りかかっていると聞いております。  今後も、生活支援コーディネーターとともに、積極的に地域の皆様の声を聞きながら、地域の中で支え合いの活動が広がるよう取り組んでまいりたいと考えております。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  中城あかね議員の発言を許可いたします。 ○二七番(中城あかね君)  健康福祉部長にお尋ねいたします。  ただいまの答弁で、生活支援コーディネーターの配置後の成果が、百歳体操会場の増加、また、下三輪地区での活動準備の二点であることということでした。  百歳体操は、主に介護予防に値するもので、質問の支え合い活動ではないのではないか、また、下三輪地区の支え合い活動は、包括支援センターと住民の自主的な取り組みでありまして、市の取り組みとしては成果が上がっていないように感じますけれども、部長はどのように思われますか、お尋ねいたします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  議員がおっしゃるとおり、百歳体操につきましては介護予防、健康づくりという意味合いが大変強いと思います。  しかしながら、市内に百数十カ所もこの拠点の地域ができることによりまして、今まで家の中にこもっていた方が、週に一回でも誰かと話す場所に出向くと、そういうことをきっかけとして地域の輪ができているのではないかと考えておりますので、これも地域の交流活動と位置づけております。  また、この生活支援コーディネーターの位置づけなんですけれども、こちらにつきましては、市のほうが地域包括支援センターに配置している職員でございます。ですので、この地域包括支援センターにいる生活支援コーディネーターですけれども、延岡市の事業を代行して行っているというふうに位置づけておりますので、今後も、市の職員も一緒に地域でこの生活支援の仕組みづくりというものに邁進していきたいと思っております。 ○二七番(中城あかね君)  ただいま、百歳体操は健康とか介護予防の面でも会場も増加しているし、もうすばらしい活動だとは思っておりますけれども、またこれをさらにさらに進めていって、また地域の輪が広がるような、体操だけにとどまらずに、困り事が合ったりとか、何かそういうことがあったときには、また支え合う地域ができるように期待したいと思います。  しかし、またこの地域における支え合い活動は、国の介護保険制度改正による地域包括支援システムの構築が急がれる中、誰もが住みなれた地域で暮らし続けられるように、集いの場づくりとあわせて、その拡充が求められているものでありますが、今後は、今、話し合いをしながらということでしたけれども、どのように展開したいと思っておりますか、お尋ねいたします。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  この生活支援コーディネーターを配置して、もう既に二年が経過しているところなんですが、確かにこの目に見えて支え合いの仕組みづくりというものが明確化しているところが、まだできていない状況でございます。コーディネーターたちも、随分、足を地域のほうに向けて話を聞きながら、何か私たちでできることがないかという方たちを掘り起こしながら、これを結びつけて仕組みをつくっていかなければならないと頑張っているところでございます。  早くこの仕組みが各地にできるとうれしいなと思っているところなんですが、まずは一地区でもそういった仕組みを立ち上げてくださって、それがほかの地区にも波及していくようになればと思っているところです。 ○二七番(中城あかね君)  まさに、私の住んでいる下三輪の地区でも、今、そのような動きができておりますので、またモデルとして参考としていただけたらと思います。  また、今後はヘルパーが不足するといったような事態も発生すると思いますので、またこれによって市民の安心した生活が脅かされることも懸念されます。ぜひとも力を入れてほしいと思います。  次に、市長にバスク化構想についてお尋ねいたします。  市長は、一次産業振興と観光誘客による経済の活性化には、食を切り口とした取り組みが重要と認識はしているものの、第一次産業従事者の所得アップ、売り上げアップにつながる効果が見えないという御意見を伺っているということですが、バスクに参加している第一次産業従事者の方々、生産者部会の方々になるかと思われますが、その方たちからのお話は聞いてますでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  この会議の場ということでお聞きをしているわけではございませんが、個別にいろいろ意見をお聞きしたり、交換したことはございます。  ただ、それはバスク化構想に限ってということではなくて、全体的な市の農政という点での意見交換であったところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  そうしましたら、この料理部会の方たちというのも、お話は聞いてませんか。 ○市長(読谷山洋司君)  料理部会という形でのお話をお聞きするということは、まだ行っていないところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  このバスクに参加している生産者部会の方たちからは、所得アップや売り上げアップにつながっているというお話を聞いております。  例えば料理人部会の人たち、飲食店をされている方たちが地元産を使ってくれるとか、直でお店に納入できるようになったので安定した価格設定ができ、生産の意欲が出てきている等々、お話を聞きます。また、料理人部会からは、イベントを行うことで新規のお客様がふえたり、新しい料理への挑戦する意欲が出てきたというお話も聞いております。  料理人と生産者の方々がお互いに意欲が出てきたということは、お互いの広がりが生まれ、夢も広がっていると思いますが、このような話を聞いて市長はどう思われますか、お尋ねいたします。 ○市長(読谷山洋司君)  その意味では、第一次産業の重視、あるいは生産者の皆様方との連携というのは、より一層強めていくということが必要であると思います。  一方で、延岡の農地が非常に広くないといいますか、制約がある中で、やはり例えば大量の生産に向かない、そのような状況もある中、実際には多くの作物の延岡の農家、例えば農業一つとりましてもつくっている。その中で、そういう方々とまだまだ接点が持てるという状況にはなっていないというところも考えているところでございます。  そしてまた、例えばよく言われますのは、ワサビの産地についてこれからつくっていくということだとしましても、現時点においてワサビの産地でない中で本わさび革命、これは第一次産業とのつながりがないのではないかという指摘も多々ありましたし、また、多額の経費をかけたシンポジウムなどにつきましても、これも費用対効果を疑問視する声も現に多くあることもお聞きしているところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  今の市長が、本わさび革命は一次産業とつながらないとおっしゃいましたけれども、このバスク化構想に当たる当たって、初め、エンジン01からの流れで、その中で山本益博さんが、延岡の食はおいしいと。おいしいけれども、またその中で本物のワサビを使えば、そのおいしい料理がまた一層おいしくなるのではないかという一言から始まったと聞いております。そのための本わさび革命でありまして、食の切り口として入ってると思うんですけれども、市長、その辺はどういうふうにお考えですか。 ○市長(読谷山洋司君)  いずれにしてもいろいろな議論がおありかと思いますけども、一方で延岡の第一次産業、例えばその再三ですが農業に例をとりますと、大規模で生産している従事者が現実には少ない中で、ある程度ロットといいますか、延岡の生産者に合ったマーケット規模というものを考えてみましたときに、その出口を探るということがより必要ではないかと、そのように考えているところでございます。  このバスク化構想、交付金も使いまして、その出口としてどのような考え方をとるか、そこの中で、昨日も答弁の中で申しましたが、例えばふるさと納税の返礼品にも使えるような食の形としての取り組み、すぐ食べられるようにする、あるいは長もちするようなもの、そしてそれらを含めて、場合によっては加工のプロセスも含めて構築していくと、このような取り組みにすることによって、さらにその交付金事業、一石二鳥、三鳥にも高めていくということも必要だと考えているので、そのような観点から内容の組みかえを行っていくことが、より延岡の生産の実態に合った取り組みになる、そのように考えているところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  今の市長が、大量の生産や、また品目がきちんと定まっていないということで、例えば今、産直市場がありまして、その中にお野菜を納入される農家たちは、自分たちで新たな生産研究会を立ち上げようと、そういう声も聞いております。  それはどういうことかといいますと、新しい品目をつくったり、また消費者が何を求めてどれぐらいの量が必要なのか、そうするとたくさんの農地を持っていなくても、人が何人か集まって同じものをつくると、そういうふうな研究もしたいというふうなお話を聞いておりますけれども、それもバスク化があってからのそういう立ち上がりになっているのではないかと思いますが、市長はどのように考えられますか。 ○市長(読谷山洋司君)  いずれにしましても、食を切り口とした第一次産業のさらなる振興、並びに観光誘客、これにつきましては大変重要なテーマであり、御指摘のように生産者の方々が、より具体的に検討していく、また、いわば連携してマーケットに対応していく、このことも大変重要な動きであり、それはさらに強めていく、そしてバックアップをしていくということが必要であると思います。  一方で、また費用対効果という面で捉えますと、よりそのような生産現場に力を注ぐような形で組みかえることによりまして、さらにそのような動きを強め、確かなものにしていくことができると考えておりますので、まさに私の見直しと申しますか、組みかえは、その点に力を入れていくという考え方でございます。 ○二七番(中城あかね君)  先ほどからふるさと納税の返礼品でも、すぐ食べられて、加工品とかそういうお話もありました。また、生産現場に力を入れるということでしたけれども、これはバスク化ではなくて農業振興のほうでしてもいいんじゃないかと思うんですけれども、また六次産業化ということもありますので、そちらのほうの事業では考えていないんでしょうか、お尋ねいたします。 ○市長(読谷山洋司君)  例えば、御存じのとおりハウスの整備等、これらについてもバスク化の交付金を充てて、今、推進をしているところでございまして、そういう意味では、以前、従来の農業政策によって行ってきたものを、より力を入れる際に、この交付金を活用しているという実際の取り組みもございます。
     したがいまして、逆に言いますともっともっと力を入れるべき第一次産業の振興についても、考え方について整理ができれば、第一次産業の振興につながるものを交付金で充てるということも可能だということの一つの例だということも言えると思いますので、その意味では、ある意味で一体的でもあり、そしてまたさらに、より出口が早く、そして出口でより高い付加価値で、ある意味で所得がふえると、そのような目標を達成するためには、この交付金事業、大変有用だと考えておりますので、まさにそのようなものに注力していくということが重要な使い方になると考えているところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  きのうと、おとといと、二日間の代表質問の市長の答弁を聞いておりまして、東九州バスク化構想の名称を変えたいのではないかというふうな感じがしたのは私だけかわかりませんけれども、市長は名称についてはどのようにお考えになっていますでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  今回、今ほど来申し上げましたような、より第一次産業の所得が上がるような、より効果が出るような取り組みもさせていただく、そのための見直し、組みかえもさせていただきたいということ、それから近隣自治体、佐伯市に加えまして、大勢の観光客が来ている、例えば高千穂町、あるいは海岸線に沿った日向市などとの、市と連携というよりは、そういった地域との結びつきの中で、より延岡の生産者が所得をふやせるような、そしてまた、延岡全体がいわば所得を上げられるような、外貨を稼げるような、そんな取り組みという観点からも見直すということも申し上げさせていただいておりました。  その内容を確定し、要するにどのような形で延岡がスピーディーに、この食という切り口で地域振興していくか、その姿ができ上がったときに、バスク化という名前が必ずしもぴったりくるものでないということになりますれば、事業名の変更ということも十分検討する点の一つではないかと考えているところでございます。  まずは内容を固める、これをまず、取り急ぎやっていくということにはなるわけでございますけれども、そういった意味でのバスク化構想という名前に関して、名前を変えている例があるというふうに内閣府の担当から説明があったということもありましたので、そういう意味では延岡にとって必要な事業の組み立てを行って、おのずからそれに沿って名前がもし変わるということになったとしても、それはそれで交付金の対象にはなり得るということで申し上げさせていただいた次第でございます。 ○二七番(中城あかね君)  内容が変わって、名称が変わるとなると、また別の事業になるかと思いますけれども、今、市長のほうは、国のほうから名称を変えても内容変更に理解を示していただいてるということをおっしゃってると思うんですけれども、実は二つの国会事務所を通じまして、そのことについて確認をとってもらいました。  市長が国の幹部に、平成二十九年度に採択された事業で、これから継続事業として新たに申請する予定で、市長から、見直しをする予定だがどうしたらよいかと相談があったと。あくまでも採択されればということを前提に、手続論を説明し、具体的には全体の趣旨の根幹が変わるのであれば難しいが、趣旨が変わらない範囲であれば変更はあり得る。今後、応募を行うと同時に、事業の変更の受け付けの申請をしてくださいと言っただけで、事業名、内容変更に理解を示しているわけではない。また、国のほうも、延岡が考えたことは後押しをするという基本姿勢を示したのは、この地方創生交付金事業自体が、地方の創意工夫を後押しする事業なので、一般論として述べたものですということで、また市長のお話とちょっとかみ合わないところがあるかと思うんですけれども、その辺は市長はどのように理解されますか。 ○市長(読谷山洋司君)  昨日来、答弁申し上げ、そしてまた本日も企画部長が答弁いたしましたように、地域再生計画の趣旨に合致した内容ということであれば、引き続き支援が行えると。ただ、現時点において、内容をまだ国にも示せる状況ではなく、まさに見直すという方針を御理解いただいて、これからとりあえず内容を固めますので、もちろん内容がわからないけれども応援するという話は、国からもないわけでございます。ただ、手続を説明するということ、そして、あわせてその見直しがあるという前提での手続もちゃんと用意されてるということを、まず確認ができたということ。そして、地域再生計画の趣旨に合致した内容であれば、引き続き交付金の対象になり得るということについては説明を受けたところですので、今後、どのような内容にしていくか、これをまず、延岡市、私どものほうで固めて、その上で協議をして、交付金の対象になる範囲で最終的に計画の見直しといいますか、新しい計画をスタートさせていくという考えでありますので、国のその回答、そして私どもがこの間答弁したこと、これらについては同じ趣旨でございます。  そしてまた、ある意味で見直しの方向について、これは県が取りまとめというのを行ってますので、随時、県にも連絡、報告をしながら行っていくという手順だということも、あわせて説明も聞いたところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  きのうまで聞いてたお話と、ちょっと何か違うのかなという気がいたしますが、交付金の対象になる事業の見直しは、どの程度の変更だったら大丈夫なんでしょうか、お尋ねいたします。 ○市長(読谷山洋司君)  どの程度までというところは、まさに内容を固めて具体的に協議をしないとはっきりとしないところはありますが、しかし一方で、食を切り口とした地域活性化、あるいは食を切り口とした観光誘客、ここについては変えないと基本的な考え方で臨む姿勢でございますので、そのことは少なくとも現在の交付金の趣旨と合致してると考えております。  ただ、詳細については、また盛り込む内容に応じて、今後、国と協議していく必要があると考えているところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  食を切り口としたところは変わらない、お話を聞いてるとそこまで変わらないような気がいたしまして、それだったらもうこのまま継続して、また補正、この四月から予算を上げていただいてもいいんじゃないかと思いますけれども、市長、それでもだめなんでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  国の交付金とはいえども、当然、私ども労力を費やす、そしてまた、市の財源もそれに伴っていろいろと負担をするということになりますので、やはり最少の経費で最大の効果を上げるという意味では、いろいろな事業、やればいいというものもありますけれども、しかし、それをやるならもっとこっちに回すというような見直しは、当然、必要であると考えております。そういった見直しを今回、させていただく必要がある、特に先ほど来申しましたような、いろいろな多額の経費をかける割に、果たして効果が大きく、あるいはすぐに出るのかといった問題については、組みかえていくということが必要であると考えているところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  一年やっとたった事業でございます。すぐ効果が今出るものではないとおっしゃいましたが、まさにそのとおりで、しかし一年たって、いろんな生産者部会や料理部会の方たちからもうれしいお声というのはたくさん聞いておりますし、すごく機運も、今、上がってきているのではないかなと思っておりますが、ちょっと企画部長のほうに、この一年、バスク化を進めてこられまして、皆さんの感想とかいうのはどのようなお声をお聞きしてますでしょうか、お尋ねしたいと思います。 ○企画部長(浜松泰宏君)  このバスク化構想に係る事業としては、幾つもの事業をやってきております。その中で私が一番感じておりますのは、やはり料理人部会と生産者部会が生まれまして、非常に連携した動きがスタートしたということでございます。  特に料理人部会につきましては、今現在が七十五店舗加入してやっていただいてますが、非常に料理人たちの間でも、そういう意見交換ですとか、情報交換をしながら、やはり延岡の食のレベルを上げていこうということが出てきたなというふうに感じております。 ○二七番(中城あかね君)  今、料理人部会と生産者部会との連携ができてきている、そしてまた、料理人部会は、今、七十五店の方たちでいろいろ頑張ってるということでしたが、それでは農林水産部長に、生産者部会の人数を教えてください。 ○農林水産部長(高橋一善君)  生産者部会としましては、オブザーバーを含めまして二十九名というふうに記憶しております。それに生産者部会といいますか、部会員が現在のところ三十一名ですけども、先ほど議員がおっしゃいましたように研究会もできてますので、今後、ふえていくのかなというふうに期待しております。 ○二七番(中城あかね君)  今の農林水産部長のお話ですが、今後、生産者が生産者部会に入りたいと、もし事業が継続されるとしたときに、いつでも入ることはできるんでしょうか。 ○農林水産部長(高橋一善君)  バスク化構想という一つのまちづくり構想でございますけども、なかなか浸透するのに時間がかかるのかなと、取り組み自体もなかなか、自分たちの経営のある程度の転換というのが伴いますので、そのあたりのちゅうちょがあると思います。  そういったことで、部会としましては、いつでも入ってもいいですよというような形でお知らせしてるというような状況でございます。 ○二七番(中城あかね君)  企画部長に、料理人部会のほうでも、いつでも入ることができるんでしょうか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  この料理人部会が、発足当時は六十五店舗でございました。今現在が七十五店舗にふえていると、いつでも入ることができるということでございます。 ○二七番(中城あかね君)  平成三十年の来年度当初予算には、このバスク化構想の予算は計上されていませんが、このバスク化構想はやっと一年が過ぎて、課題も見えてきて、また新しい連携もできています。継続は力なりと言いますし、このバスク化構想を凍結する意味が私はわかりません。  市長は、この皆さんの一年間の取り組み、積み重ねをどのように感じますでしょうか、お尋ねいたします。 ○市長(読谷山洋司君)  まず、御質問の中で凍結という言葉をおっしゃられましたけど、凍結ということではなくて、内容の組みかえ、見直しを行いまして、より延岡の、特に第一次産業の生産者にもプラスになる、そしてまた延岡経済がより潤うための事業に組み直すという考えであるということを改めて申し上げさせていただきたいと思います。  その上で、もちろん食と生産ということの連携ができていく、これ自体は非常に大事なことでありまして、今回をきっかけにそれが強まったということは、意義の大きな点ではあるとは思いますが、さはさりながら、一方でより大きな、しかも即効性のある経済効果をもたらすということを考えたときに、それぞれの事業内容の中で、例えば効果がすぐに見えないものよりも、あるいはそれをより効果があるもの、そして第一次産業のプラスになるものに組みかえていく、そしてまた、さらに言えば、例えば延岡の場合、延岡の最も近いところの大観光地といいますと高千穂ということになります。佐伯市との連携に加えまして、例えば高千穂からの誘客を海のほうまで引っ張ってくる、これが実現いたしますと、高千穂町にとっても、私どもにとっても、両方プラスになる、そのような近隣の大観光地からの誘客という観点も加えるということになりますと、これは現在のバスク化構想の中には入っておりませんので、見直して盛り込むということが必要になってまいるところでございまして、その意味では、より身近な私たちの強味というものを、さらに形にしていくという点での見直しが必要であると考えているところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  構想といたしまして、延岡市と佐伯市の東九州自動車道が無料区間の地域ができたということの、食の切り口からのバスク化構想ですけれども、その背景といたしましては、延岡は高千穂を抱えておりますし、また大分のほうでは別府市や湯布院というのを抱えておりますので、今、市長はその方向性は入ってないとおっしゃいましたけれども、その連携というのは初めから入っていると理解しておりますけれども、そうではないんでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  より明確な形で、しかも具体的な即効性のある形での事業内容は、必ずしも盛り込まれていないという点がございますので、その点をもっと前に出していくというのも、一つの見直しの検討のポイントであると、そのように考えているところでございます。 ○二七番(中城あかね君)  済みません、市長、肩の力を抜いて、ぜひともバスク化構想はもう早目に、できれば四月からできるようにお願いしたいと思います。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、中城あかね議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  これより二六番 稲田雅之議員の総括質疑及び一般質問を許可いたします。      〔二六番(稲田雅之君)登壇〕 ○二六番(稲田雅之君)  議場の皆様、ワイワイテレビをごらんの皆様、そしてFMのべおかをお聞きの皆様、こんにちは。平成三十年三月議会、自民党きずなの会、稲田雅之でございます。  それでは、通告書に従い一般質問を行いますが、私の登壇が一般質問者最後になります。ほとんど重複しておりますが、あすの延岡に大切な問題でありますので、どうぞよろしくお願いいたします。  まずは、先日の一月二十八日の市長選において、読谷山新市長が誕生いたしました。市長におかれましては、接戦の大激戦にての市長就任、感激もひとしおであり、現場主義の読谷山とあだ名がつくぐらいに現場主義を徹底し、市民の皆様や職員、関係する皆様方と対話を重ねてまいる考えでありますと、さきの施政方針演説でもおっしゃったとおり、やる気に満ち満ちているかと存じます。  さて、今回の市長選は、前任の首藤氏が勇退を決め、新人同士の一騎打ちとなったわけでありますので、私としましては、これまで計画し実行され、まだまだ道半ばであった延岡駅前周辺整備計画や、東九州バスク化構想などに代表される重要施策の継続を、大変危惧いたしておりました。  そこで、昨年の六月議会の折、首藤前市長にその重要施策の継続について質問いたしましたところ、こう御答弁いただきました。市の重要施策につきましては、延岡市長期総合計画や延岡新時代創生総合戦略の中に位置づけられており、市としてこれらの計画の推進を正式決定しているので、その継続は揺るぎないものであると考えている。また、次期市長に対しては、重要施策についてしっかりと引き継ぎを行って、御指摘の継続性について、市民の皆さんの不安を払拭できるよう最後まで努力してまいりたいと考えているとのことでございました。  さて、読谷山市長におかれましては、記者会見の報道、そして今議会の同僚議員への答弁を伺いますと、前市長との引き継ぎの説明を受けていないとのことでございました。私は、この読谷山市長の行動に、大いなる疑問と矛盾を感じました。先ほど御紹介したとおり、施政方針演説にて、市民の皆様や職員、関係する皆様方と対話を重ねてまいると言っておられる方が、やはり御自身と同じく選挙にて三期も務めた市の代表の方と、何の対話も行っていないことに、大変大きな疑問と矛盾を感じずにはいられません。一体どのような理由で、そのような引き継ぎの説明を受けないという事態になったのでしょうか。  そして、御自身の公約、すなわち選挙公示前の御自身の通信、選挙後の選挙公約などに書かれておりました案件の実現ですが、今議会でその公約に対し、我が自民党きずなの会の同僚議員からさまざまな指摘や提言があったわけですが、それでも網羅し切れなかった分である、新しい視点でバス交通のネットワークづくり、ごみ袋から税金に至るまで、市民負担が下げられるものは下げる、多様な企業立地を実現し、給料の引き上げ競争を起こす、九州中央自動車道整備事業や南延岡料金見直し、ミニ新幹線方式の検討を行う、新型病院構想を推進し医師不足を解消、移動市役所の実施、施設整備の場合、後年度維持経費等も必ず事前に公表があるわけですが、これらは全部実現可能とのことでありました。  それら全部、今任期中に実現させると理解してよろしいでしょうか。さもなければ、今回のように重要案件の継続性を担保させるのは難しいと考えますが、いかがでしょうか。  個別の案件は、別の機会にじっくりと議論させていただきたいと思いますので、全体的な見通しの御所見をお伺いいたします。  続きまして、今議会たくさんの議員からの質問もありました、議案第九八号延岡市水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例に制定につきまして、今後の水道施設更新、耐震化に対する認識についてという視点でお尋ねいたします。  市民の大切なライフラインである水道を安全に、かつ将来にわたり持続して市民に供給していくために、その施設更新、耐震化を図ることは、先送りできないことは論をまたないわけでありますが、延岡市の現状は、平成二十八年度末の時点で管路の耐震化率二二・九%、平成二十六年は二〇・八%でしたので、二年でわずか二・一%しか進んでおりません。今後、三十年間に八〇%の確率で起きると言われています南海トラフ巨大地震への対応は、まだまだ進んでいないと言わざるを得ない状況でございます。  今議会におきまして、十二月議会において可決されました水道料金値上げの凍結を行う議案が提出されておるわけでありますが、これは、この待ったなしの水道施設の耐震化を進めるために必要な措置を先延ばしにすること以外、何物でもございません。市長の御認識をお尋ねいたします。  そして、あわせて今回の料金の改定の凍結を最大限の期間実施した場合、料金の収入の増分として、本来、施設の更新、耐震化に充てる予定の財源が幾ら失われることになるのか、そのために起こり得る市民にとってのデメリットについて、具体的にお示しいただきたいと思います。  以上で、壇上による質問といたします。残りは質問席にて行いますので、よろしくお願いいたします。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの稲田雅之議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、これまでの重要施策の継続と自身の公約実現についてのお尋ねでございます。  引き継ぎや重要施策の継続につきましては、前市長からの文書による引き継ぎや、庁内各部課等からの説明などを受けまして、私なりに精査を行いながら、よりよい成果を出していくことで、市民の皆様方の御不安を払拭するよう努めてまいる考えでございます。  また、私が掲げてまいりました各種の政策につきましては、中にはそれを実現するに当たりまして関係者との協議や調整を必要とし、開始まで時間を要するものも多々あるのも現実でございます。  したがいまして、全ての案件がいずれも一期で完全に仕上がる形にはならないと思いますが、任期中に一日も早く実現するよう、または少なくとも一定の区切りをつけるような形になるよう、努力してまいりたいと考えているところでございます。  次に、水道施設の更新、耐震化についてのお尋ねでございます。  水道施設につきましては、法定耐用年数を超過したにもかかわらず、更新ができていない施設が年々増加しており、今後も更新需要はさらに増大していくことが見込まれます。このような老朽化した施設が増加いたしますと、漏水や破損事故などの発生確率も高まり、市民生活に大きな影響を及ぼすおそれがありますので、先送りすることなく、早急に対策を講じる必要があることは十分認識しているところでございます。  しかしながら、一方で更新や耐震化に必要な財源確保のために水道料金を改定することは、これはいわば最後の手段と考えるべきでございまして、その前に精いっぱい経営の努力をする、また国の財源等、使えるものは精いっぱい活用していく、そのようなことによって、市民負担増につながるまでの間、できる限り努力をしていくということが必要であると考えているところでございます。そのために、国の財政支援制度についても、さらに活用できるよう、国に対して働きかけも行っていく考えでございます。  次に、条例改正の施行日延期に伴う料金収入の減少額についてでございますが、昨年十二月定例会で可決されました延岡市水道事業給水条例の一部改正における水道料金の平均改定率は、一四・九%となっております。これまで改定しなかったということで、高くなっているという現実になっておりますが、これによりまして、一年間で約三億円、一カ月当たり約二千五百万円の増収を見込んでいるところでございます。  今回の条例改正によりまして、施行日を最大限延長、延期した場合には、平成三十年七月一日から一年五カ月間の延期となりまして、掛け算をいたしますと、約四億二千五百万円の減収となる見込みでありまして、この分を国の支援などでカバーせずに、更新や耐震化などを行うこととなれば、ほかの財源などでカバーすることになり、例えば水道事業会計の起債、企業債の残高がふえるということも生じますけれども、市民のデメリットという御質問の趣旨につきましては、これらの状況と、一方で水道料金を上げないことによります市民負担の抑制効果、これらの比較衡量の中で判断されることになると考えておりまして、私は市民の生活を守る観点からは、値上げをする前にあらゆる努力をすることに、より大きなメリットがあると考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  稲田雅之議員の発言を許可いたします。 ○二六番(稲田雅之君)  それでは、再質問ということに入らせていただきますが、順不同で聞かせていただきたいと思いますけれども、まず、水道のこの耐震化のことについてでありますが、実は、私、まだ現役の消防団員でありまして、火災のときのこの水利が近くにないというときは、本当に苦労するということはよくわかっておるんですが、消火栓がないときとかは、もう直接海の水を吸い上げたり、川の水を吸い上げたり、水圧が足りなくなるから、途中でポンプをかまして水を運ばないと消火活動ができなかったりとか、そういうのがございます。  平時でもそんな感じでございますので、災害時のときには、それこそこの消火栓が使えないと、つまり水道がとまって消火栓が使えないということになったら、もうそれは大変なことになることは、もう火を見るよりも明らかだと御理解いただけると思うんですけども、そのために防火水槽とかもあるわけですが、これも容量が限られておりまして、大体、基本四十トンが防火水槽としますと、一分間に一トンは消火に使うと計算した場合、四十分しかもたないと。そうなったときに、大規模の火災のときにはとてもじゃないけど間に合わない。逆に言いますと、この水道の耐震化を進めるということは、津波避難施設の整備をすると同じ、もしくはそれ以上に防災対策ということで必要な措置であると言えると思います。  この私の所見に対して、消防長、何かありましたらお願いします。 ○消防長(上ノ原一道君)  稲田議員の御質問にありましたとおり、現在、延岡市の消防、消火活動においては、ほとんどが水道管を切り込んだ消火栓を活用しております。  ちなみに、昨年の火災発生件数、五十四件だったと思うんですけども、そのうち自然水利、いわゆる河川水利とかを利用したものは二件、あと防火水槽を併用したものが三件ぐらいあったというふうに記憶しております。  したがいまして、耐震化のなされてない水道管が大きな地震によって破損した場合には、議員おっしゃられるような混乱を招きかねないという危惧は確かにございます。 ○二六番(稲田雅之君)  それを踏まえまして、現在のこの延岡市の管路の耐震化のことを先ほど質問でも申し上げましたけれども、現在、管路の延長、約千十三キロメートル、ほぼほぼ千キロメートルですので、これが現在、耐震化率二二・九%で、残りが七百八十一キロ残っているということになります。この更新事業費では、年間一%しかできませんので、約十キロしか耐震化が進みません。ということは、このペースでいくと、ざっと計算しても七十八年以上かかるということになります。  そう考えた場合、今回、料金改定の凍結が出てるわけですけど、この年間三億円の増収を見込んでるということでした、改定しなかったら。そしたらこの場合の収入が入ってきたと仮定して、進捗率はどれぐらいになるのか、そして何年ごろ、それが完了する見込みに改善されるのかということをお聞きしたいと思います。 ○市長(読谷山洋司君)  今回、料金の値上げを行わないということと、更新、あるいは耐震化を行わないということは、別のことだと私は考えております。  例えば、土々呂地区を考えてみましても、耐震化以前の問題として、時々漏水等が起きているということを私も現実にお聞きしている中で、やはり老朽管の対策、いずれにしましてもライフラインということもございますので、何としても取り組んでいかなければならないと考えています。  要は、その財源の内訳といたしまして、それに必要な事業に当たって料金でカバーする部分、そしてまた、国が特に大震災以降、耐震化のための制度を設けている中で、それが使える部分、それを精いっぱい確保していくということ、そしてまた、さらに企業債、これは既に、実は延岡の水道事業の場合、依存率が高いという数字にはなっておりますけれども、どこまでが適正かということも考えること。そしてさらに、経営のまさにみずからの努力ということによりまして、そこからどれだけ経費を抑えて財源を生むかということなど、それらの財源の内訳を合わせた形で、必要な事業を確保していくということが必要であると考えております。  その中で、料金の値上げをする前に、ほかの手段で精いっぱい努力をする、そのことをぜひさせていただきたいということでの、今回、期限つきでの料金の値上げの期限の延長の施行の提案ということでございますので、御指摘のような水道のいわゆる危機管理における重要性、これも十分踏まえた上で取り組ませていただく、その考えでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  私は、質問は、今回、値上げしたときに進捗率はどれぐらいになるのか、何年に完了するぐらいこれが改善されるのかという質問だったんです。  その御高説、ごもっともですよ、よくわかります。ですけども、喫緊の課題として上がって、これは改善するというような方策のために、我々、十二月議会でやむなく通したんです、この料金値上げのやつを。ですけども、そのためにこの耐震化が進まない、これは市民の財産を守るために大変必要なことです。その数字を聞いてるだけですのに、その方針よりかは、私はこの数字が聞きたいんですけども。  局長、答えられますか。 ○上下水道局長(織田豊市君)  今回、料金値上げによりまして財源を確保するということになれば、通常、年度によって、若干、建設改良費の金額も異なるんですが、九億円程度のものが十二億四千万円程度にふえる予定になっております。そうしますと、年度によって施設に振り分ける分と、管路に振り分ける分というのが出てこようかと思いますが、この三億四千万円の事業費がふえた分、これが約三十数%になろうかと思いますが、最近の管路の更新率が一%前後でしたので、これがそのぐらいの割合でふえるとなると、若干、管路の更新のペースが上がって、更新の年数も短くなるというふうに考えております。 ○二六番(稲田雅之君)  要するに一%が三〇%になると、そういう理解でよろしいんですね。 ○上下水道局長(織田豊市君)  一%程度のものが三十数%伸びますので、一・四前後になるのかなというふうに思います。 ○二六番(稲田雅之君)  ちょっといまいち理解がわからんとですけども、これは理解するんやったら時間がなんぼあっても足りませんので、また後ほどでも伺いますけども、とにもかくにも、この耐震を進めることは喫緊の課題であると。  先ほど市長も言いました。いろんな国からの方策も考えながら、国からの補助というか、そういったこともやりながら進めていきたいと。それは確かにわかります。いただけるものは加勢していただいて進めていくのは、もう当然のことだと思いますが、それでは、今、延岡は今回、値上げをしましても、全国平均よりかはまだ安い数値なんです。さらに九市においても、六番目に高かったのが、今度は四番目に高いということになりまして、宮崎市よりも安いというような状態になってます。だから、全国平均よりも安いような状態にもかかわらず補助金をといった場合、国からはやっぱりもうちょっと頑張れよというような感じで言われて、はじかれてしまうような気もするんですけど、その国の懸念はどうですか。 ○市長(読谷山洋司君)  国の財政支援の中で、料金が高い水道事業について支援の対象とするという事業ももちろんございますけども、料金水準にかかわらず、一定の施設については支援をするという支援のメニューもございますので、それを活用しながら、あるいは活用を検討しながら、最大限、努力をしていくということを考えているところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  見通しとしてはっきりとは、お願いするだけで立たないと、現状では、私はそう思うんです。そうなると、確実にもらえるまで、とにかく予定どおりにして上げておいて、それから市長がおっしゃるように国からの支援をいただいて、これだけいただきましたと、じゃあその分安くなりますので、ここまで安くしましょうとか、そういった考え方はいかんですか。今まで予定が立たないことはないですか、国からの支援を待っていたら。間に合わなくなることはないですか。 ○市長(読谷山洋司君)  確かに、ある意味でより活用しようと思えば思うほど、さらにこういう部分、ああいう部分を改正してくれという国との折衝が、項目がふえて、その結果、時間が長引いてしまうこともあります。  一方で、御指摘がございましたように、この水道の耐震化、あるいは老朽管の更新、老朽施設の更新、これも急がなければならないということがございますので、今回、期限を設けさせていただく中で、その範囲の中で、その期間の中で、精いっぱい努力をさせていただきたい、そのような考えでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  今回の料金改定は、生活弱者と言われる方々にも配慮しているものでございまして、逆に水道料金が下がるという方もいらっしゃいます。そういうことを考えますと、一概に全市民の方が上がるというわけじゃなくて、ちゃんと考慮された、そういった形での値上げになるわけなんでありますけれども、そういった点についての市長の見解はどうですか。 ○市長(読谷山洋司君)  今回の値上げの考え方の中で、よりきめ細かく区分を設けて、例えばひとり暮らしの方などの料金の負担が小さくなるようになどの工夫も講じられているところでございます。  そして、ある階層によっては料金が下がるという層も確かにあるわけではございますが、ただ、全体として見れば一四・九%の値上げということになります。これは大きな負担の増だと私は考えておりますので、これをできる限り小さくする、もしくは、なるべくその前にやれることをほかに最大限努力をする、そのことをまずさせていただくことが、今の延岡の多くの市民の皆様方の生活の実態から照らしてみても、必要な取り組みであると考えているところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  先ほど御答弁の中にもありましたけど、一四・九%、これは今まで上げなかったから大きな上げ幅になったと市長もおっしゃられましたけど、私も同感なんです。本当に上がらないようにずっと努力をしてきた。そのために企業債がはね上がって、他市に比べると倍近くなっているというような現状がございます。  ですけれども、これはやっぱり次の世代にツケを回しちゃいけないことだと思うんです。今回上げないことによって、次の上げ幅が大きくなってしまったら、我々の次の世代がまたその苦労をしょうことになるじゃないですか。それを考えると、私がこれにゴーサインを出したというか、納得したのはそこなんです。次の世代にツケを残しちゃいけないと、その気持ちがありまして、十二月議会、通させていただいたということがございます。  それに対して市長、どう思いますか。 ○市長(読谷山洋司君)  もちろん、引き上げをするという必要性が、特に老朽管対策、あるいは耐震化対策で必要だということで、一旦、可決をされたと、そのことも十分承知をしているつもりでございますが、一方で、やはり精いっぱいさまざまな努力、例えば内部でまず財源を生み出す努力、そしてまた、外部でということにしましても、特にこの国の制度、実は時限的なものもあります。ですから、今のうちに使えるうちに活用するという観点もございます。ですから、例えば予定している工事箇所を、その国の時限措置に応じて、場合によっては少し前倒しをするということでの対応も検討が必要だと思いますが、そのようなことなどを努力を積み重ねることによりまして、料金の負担というものをできるだけ小さくしていく、そしてまた、上げ方について、もし上げなければならない最終的な結論になったとしましても、その上げ方について、よりマイルドな対応の仕方、これもまた工夫する、次の段階ではそのような検討のポイントも一つ出てこようかと思います。  いずれにしましても、料金の負担を上げる、これは私は今の延岡の多くの方々の暮らしに鑑みますと、最後の手段として考える、これは企業会計の理屈だけの理屈からいえば、とにかく料金で賄う、これが基本ではありますが、しかしオール延岡市、市政として考えましたときに、私は料金の引き上げは最後の手段であって、その前にできること、あらゆることを追及して、できる限りその努力のところで財源を確保する、そのことにまず注力させていただきたい。その結果として、時限を切って対応させていただきたい、そのようなことで、今回、提案をさせていただいてるところでございます。よろしくお願いいたします。 ○二六番(稲田雅之君)  市長のお考え、よくわかりました。ですが、我々も十二月議会で提案された議案をしっかりと練った上で判断したという事実がございます。  今回、この時間だけじゃなくて、この後も委員会審査、その他で議案審査があります。その場で出された資料、その他、じっくりと見させていただきまして、我々も判断させていただきたいと思います。  それでは、続いてエンクロスのことについてのことでございます。  まず、このエンクロスの指定管理料について、本来ならば、今三月議会にて予算として上程される運びとなっておりましたが、このたび、市長より開業延期の判断がなされ、当初予算への計上がなされておりません。しかしながら、市長は二月二十日の記者会見において、具体的な数値を上げ、説明をされております。  これから先の質問は、実際に予算計上されていないので、その記者会見に出された数字や、どうしてその金額になったのかなどの経緯についてお尋ねするしかないわけでありますが、指定管理料は一億円で、光熱費が三千五百万円とのことであります。では、この一億円の内訳をお示しいただきたいと思います。
    ○市長(読谷山洋司君)  市長就任後、エンクロスの管理運営に要する経費として、担当課から金額、そして内訳の説明を受けた次第でございます。  指定管理者に払われる指定管理料として約一億円、そしてそれ以外の管理経費、これは、従来は指定管理費というカテゴリの中に入っておったものですが、光熱費などで約三千五百万円と積算している旨の説明を受けているところでございます。  そして、その中で、指定管理料のまた内訳としましては、人件費として約七千二百万円、消耗品費や事務機器の使用料などで、約六百三十万円、そして法定福利などの一般管理費として約千二百万円、そして合計と消費税で約一億円となるとの説明を受けたところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  内訳はわかりました。  それでは、このエンクロスという施設について、まだまだ市民の方々の理解が進んでないところもありますので、ちょっとこのことについて掘り下げてみたいなと思うわけでありますが、まず、指定管理者の具体的な業務内容について、これは部長のほうにお伺いしたいと思いますが。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  エンクロスでございますが、これは中心市街地ににぎわいを創出すること、それと交通結節機能の向上ということでございます。  その中で、今回の目的を実現するための、その中心的な事業ということで、指定管理者の事業、業務内容でございますが、市民活動の推進、これが大きな目的でございます。具体的な業務といたしましては、活動団体の募集、そして登録から始まりまして、企画書の作成、それから活動をもちろんPRいたします。それから、活動当日の支援というものも含まれております。加えて活動成果の検証、こういったものも業務に含まれているところでございます。  その他の事業としましては、指定管理者による自主企画のイベントの実施、あるいはキッズスペースがございますので、そこでの親子交流支援、あるいは物産とか、周辺商店街の情報の収集、発信、そういったものも含まれます。あるいは総合案内、それから閲覧図書の紹介などもあります。  指定管理者、これらの事業を午前八時から午後九時まで、一日十三時間、年間三百六十五日、行うことを予定していたところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  それでは、このエンクロスをつくる目的、もともとどうだったかということを考えますと、これは市民活動の支援業務ということになります。そして、その一連の活動で、延岡駅前を中心とした中心市街地ににぎわいを取り戻そうと、そういう施設でございまして、つまりエンクロスは商業施設ではなくて、市民活動を応援することを中心とした公共施設ということになります。  そこでは、スターバッククスコーヒーとか、それから蔦屋が入って営業を行うわけですが、では、双方の施設使用料をいただくのは幾らになりますか。市民の方、これをもらわないという人も勘違いしてるものもいますもので、お答えいただきたいと思いますが。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  エンクロスの指定管理者を公募する際にも、募集要項におきまして、いわゆる言われました民業部門でございますが、民業部門につきましては、施設使用料を市の財産条例に基づき徴収するということで予定しておりました。CCCがスターバックス、あるいは蔦屋営業として使用する部分につきましては、年額約二百五十万円の使用料をCCCから徴収する予定ということでいたしていたところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  指定管理料で計上されるべき人件費なんですが、これはエンクロスとしての運営に必要なスタッフのみということで、このスタバ、蔦屋のスタッフの人件費は、その中には含まれないと理解していいんですよね。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  そのとおりでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  先ほどの話、朝八時から九時、一日十三時間で年中無休の三百六十五日の営業ということになります。それから、盛りだくさんの業務ということでもありますし、スタッフの人員もかなりかかると思いますが、これは話で二十三人ということで伺っておりますが、この人数にした経緯というのがありましたらお示しいただきたいと思います。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  今、議員のほうから二十三名ということで御指摘がございましたが、これにつきましては、あくまでも延岡市が試算をした人数でございます。公共施設、エンクロスで働いていただける方々、その中で必要な人員数については、先ほど申しましたが八時から二十一時、それから年中無休という前提条件のもとで、指定管理者と業務仕様を協議しておりまして、詳細な人員のシフト体制、こういったものを作成して確定したというところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  ということは、この人件費七千二百万円は、これは地元で消費され、延岡に落ちるというようなイメージ、感覚ということであって、CCCの会社がごっそり持っていくとか、そういったイメージは間違いであると思ってよろしいですね。 ○商工観光部長(甲斐俊二君)  この公共部門の募集の人員、あるいは人件費につきましては、あくまでもほとんどが延岡の方、市内の方で採用するということで聞いておりますので、そのように理解していただいて結構でございます。 ○二六番(稲田雅之君)  それでは、この人件費七千二百万円、単純で二十三で割りますと、年収三百十三万円ということにもなります。この数字、私は至極妥当な数字だと思いますけど、市長はどうお考えですか。 ○市長(読谷山洋司君)  施設管理の規模、その業務量で、例えば二十三人という数字、答弁がありましたが、その業務量が必要だということで積算をすれば、一つの積算であると思います。実際に、その市側の積算は、決して単価は高くしないようにという積算をしているというふうに担当課からは聞いているところでございます。  ただ、要はそれらも積み上げた上での一億三千五百万円に見合った効果が何なのか、そしてそれを市民の皆様方にまずは公開をして意見を聞くと、この手順が省かれてしまっている、そこに私は問題があると考えているところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  いわゆる費用対効果という言葉でありますが、この費用対効果、私の認識では、例えばA社とB社と比較してどうかとか、それとか市が直営した場合、それにかかる費用と比べてどうかとかいうのが費用対効果という、そんな認識であるんですけども、市長としては、この費用対効果というのはどんな定義を考えていらっしゃるんですか。 ○市長(読谷山洋司君)  これだけの費用を投じて、そして達成する目標は何なのか、そしてその目標、例えば七十万という数字があったときに、それはいわゆる実現可能なものなのか、さらにその七十万がもたらす経済効果は、特に市外からのいわゆるプラスの効果も含めていかほどのものなのか、これらの相対が効果ということに、まず一つなるのではないかというふうに考えてございます。  ちなみに、これはまた、多くの市民の方が御存じない点なんですが、ほかの町は、図書館の建てかえなので、従来の図書館の経費と比べて安いのか、低いのか、それが各議会でかんかんがくがくの議論になったというふうに聞いておりますが、延岡市の場合は図書館費、一億数千万円に加えて、この一億三千五百万円が新たに発生するということですので、また違った観点から費用対効果を考える必要もあると考えているところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  類似の施設というけど、これは延岡スタイルで、ほかにはないんです。図書館というけど、図書も確かに施設はありますけど、あくまでもこれは市民の活動援助スペースというような位置づけになるわけなんですけれども、一概にそのほかのところと比較するというのは難しいんじゃないかと思うんです。  設計図どおりに車をつくりました。設計図どおりの性能が出るかどうかは、乗ってみなきゃわからないと思うんです。動き出さなきゃわからないところもたくさん出ると思うんです。ですので、一度、動いてみないと見えない点がたくさんあると思うんですけども、そこはどうお考えですか。 ○市長(読谷山洋司君)  やってみないとわからない、それは確かに全てのことに言えるかもしれませんが、しかし、その余りにも多額のお金をやってみてから考える、これはやはりやってはいけないことだと思います。やはり事前に、それはある意味で実際の数値とは異なるかもしれませんけども、理論的な可能な限り、確からしい数字を固め、そして、それを市民の皆様方に公開する、これがまず必要であると考えているところでございます。  そしてまた、その費用対効果の検証がなされないうちに先に動いてしまう、そういうことになりますと、きのうの答弁でも申しましたように、実際に動くに当たってどういう契約で事業者に仕事をしてもらうか、そのあたりに関しても、今、協議をしておりますので、その協議の成案がなされないうちに動き出すということになりますと、逆に言いますと、本当に契約がどのような目標達成状況かにかかわらず、一定の金額、一億三千五百万円が出ていってしまうと、その状態になりますので、それを何とか成果の達成状況に応じて増減できないか、そのことも協議をさせていただきたいと考えておりますので、その整った後に、もし市民の皆様方の御理解も含めてオープンをするということになったら、初めてオープンをする、それが踏むべき手順であると考えているところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  先ほどから費用対効果、費用対効果のお話をしているわけですが、実は二十七年の十二月議会、そこで総務省からの通達がありまして、募集の指定管理料の算定は、指定管理料は金額だけで物事を考えちゃいけませんよというようなことが出されております。成果主義じゃなくて、そこも金額でせずに算定しなさいというようなのがあるんですけれども、我々も昨年の二十八年六月議会に、指定管理者ということでCCCを指定しております。そのときに、指定管理料は出されておりませんでした。そのときの理由は、指定管理者を募集する際に、市から指定管理料予定額を示すことはなく、応募団体に指定管理料の算定の積算を求めるのが一般的であるが、次の理由により応募団体に指定管理料の積算を求めなかった。  一、複合施設は新設の施設であり、過去の管理業務の処理に要した経費を参考として指定管理料の積算を求めることができない。二、公募の段階では施設の設計中であり、光熱費や施設設備の保守点検等にかかる費用等について、応募団体において積算することは困難である。このような状況において、応募団体に指定管理料の積算を求めても、審査の対象となるような精度の高い内容とならない。そういう理由で、今議会に指定管理料が含めて予算計上されるはずだったんです。  我々としましても、ここは金額を求めるということよりも、やはり今までCCCと担当職員のほうでいろいろな折衝をずっとやってきてるわけです。そこは信用、信頼の問題も私はあると思う。我々としても、これで納得して今回、待ってたわけですけども、今回、こういうことで載ってはきてないわけなんですけども、提示されていないわけなんですけども、市長がおっしゃる職員を最大限に活用して市の仕事をさせるというのは、この信用、信頼がないと成り立たないんじゃないでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  職員を信頼する、大変大事なことでありますが、一方で信頼するということと、一億数千万円の経費がかかることを公表しなくていいということとは、これは全く別次元の案件であるというふうに考えているところでございます。  その意味では、特に昨年の七月に事業者側から実際に、今回の金額を少し上回った金額ですけども、一億二千万円ほどではなかったかと思いますけど、そのような数字が実際に提示されてきたという経緯もありますことを考えますと、やはり市民の皆様方に早目にお示しする、そして費用対効果を分析をする、これがぜひとも必要だと考えております。それは、やはりその財源、結局は市民の税金であり、そしてそれがうまくいかないという残念な結果になったときにも、結局、市民にいわゆるツケが回ってしまう、そういうことになってしまいますので、これはやはり早目に公表して、それでもって是非を判断する、それが何としても必要であると考えているところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  それでは、最後の質問のほうに入りますが、市長は指定管理料、運営費について、今まで市民に示されない形で建物の整備だけが進行してきた事実があると。毎年幾らかかるかわからないのに、建物を先行させるのはおかしいとおっしゃってますけれども、それでは、今後、同じように建物を建てて指定管理する場合、必ず算出をしてから建物を建てるというおつもりでしょうか。  そうした場合、市民のニーズに応えるときに時間がかかってしまっても仕方がないということになりますが、いかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  施設整備などの大規模事業を決定する際には、指定管理者制度を採用するかどうかにかかわらずに、維持管理経費を含めて、事前に案の段階で市民の皆様の御意見をお聞きし、可能な限り市民の意見を反映した形で事業に取り組む、これが基本であるべきだと考えているところでございます。  施設の維持管理経費につきましては、施設の目的とか種類、規模などによって異なってきますけれども、精度の高い金額がなかなか固まらないとしても、相当程度計画が煮詰まってきた中では、概算の数値は積算できる状況になると思いますので、その時点で、あくまでも前提つきの試算であっても示すということが必要不可欠であると、そのように考えておるところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  それでは、一つお伺いしたいんですが、今回、上程されておりますかわまち広場管理事業、これは指定管理料が出されております。千四百四十四万三千円になりますが、この指定管理料は、実はこの指定管理者を設定するときが昨年の十二月議会だったんですが、このときに指定管理料はどれぐらいの金額を考えているのかということで質疑があっております。そのときの御答弁が、今後、指定管理者と打ち合わせを行う中で決まっていくものと思われる。正式な指定管理料については、三月議会で議案として提出したいということで上がってきてるわけです。これは全くエンクロスと一緒なんです。この違いは何なんですか、そこを説明してください。 ○市長(読谷山洋司君)  金額の規模、そして延岡のいろいろな分野に与える影響の大きさ、これを考えますと大きな違いがあると考えているところでございます。 ○二六番(稲田雅之君)  私は、それはおかしいと思います。これは同じ土俵じゃないですか。それなのにルールが違うというのは絶対おかしいです。  今度、もう残り時間が少なくなりましたのであれですが、先ほども言いました、今後、まだ委員会審査、そして予算審査がございますので、場所を移しましてこの問題、全てのこと、もう一度じっくりと議論をさせていただきたいと思います。  以上で私の質問を終わらせていただきます。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、稲田雅之議員の総括質疑及び一般質問を終了いたします。  議事の都合により、しばらく休憩いたします。                        午後四時四十四分 休憩                        午後四時五十五分 再開 ○議長(佐藤裕臣君)  休憩前に引き続き会議を再開いたします。  お諮りいたします。  議事の都合により、本日の会議時間を延長したいと思いますが、これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤裕臣君)  御異議なしと認めます。よって、本日の会議時間は延長することに決定いたしました。  これより一三番 小田忠良議員の総括質疑を許可いたします。      〔一三番(小田忠良君)登壇〕 ○一三番(小田忠良君)  皆さん、こんにちは。無所属の小田忠良でございます。  このたびの延岡市長選挙は、現職の後継者と言われて出馬された候補者と、読谷山候補の一騎打ちという選挙戦になりました。結果は御案内のとおり、読谷山候補がわずか五百六十七票差で初当選されました。  今日までの市長選挙で、市内の多くの団体、政党や労働組合などの大きな組織が支援する候補者に対して戦ったのは、平成六年に県の総務部長をされておられました櫻井哲雄さんが立候補されたときの選挙を思い出します。このときは、現在、県議会議員をされておられます井本英雄さんが、延岡を変えなければならない、延岡出身の市長を誕生させようと訴えて戦ったのでありました。その後は、平成十四年と十八年に私が、二十二年には、再度井本英雄氏が、二十六年には再度私が立候補して戦ったのでありました。  井本県議と私は、組織に対して、いつも草の根運動での地道な戦いでありました。残念ながら、一度も勝つことはできませんでした。しかしながら、そのときに支援して悔しい思いをされた市民の方たちは、今回、読谷山候補の勝利で、ようやく草の根運動が実を結び花開いた瞬間で、過去の自分たちの選挙全てが勝利したように感じたのではないかと思います。そして、きっとこれから延岡は生まれ変わると確信したに違いありません。  読谷山市長におかれましては、選挙で当選されたときの喜び以上に、これから市民の支援と期待を大きく感じることになると思われますので、市民の夢と希望、そして期待の重さに潰されないよう、市民とともにあなたの長年の夢実現に向かって頑張っていただきますようお願い申し上げ、早速、質問を行ってまいりたいと思います。  そこで、先ほどまでの質疑応答で理解できた分がありますので、通告書の訂正をお願い申し上げます。  駅前複合施設、指定管理料の根拠について、、指定管理者の業務内容について、そして施政方針、(仮称)子どもの城の整備についてを割愛いたしますので、よろしくお願い申し上げます。  それでは、ただいまから通告書に従いまして議案質疑を行いますので、簡潔でわかりやすい御答弁をよろしくお願い申し上げます。  初めに、議案第九八号延岡市水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部を改正する条例の制定について質問いたします。  この条例改正の理由につきましては、二日間にわたる代表質問と、本日の個人質問においての質疑応答では理解できませんでしたので、さらに具体的に質問させていただきたいと思います。  今回の条例改正は、昨年十二月議会におきまして、前市長が、将来にわたり安定した水道事業経営を維持し、水道施設の更新費用を確保するために提案されたものであります。そして、都市建設委員会に付託され、審議の結果、賛成多数で本会議に上程され、本会議で賛成多数で可決されたものであります。  昨年十二月議会で採択された議案を、新市長になってすぐに見直すということは、選挙での公約実現ということで、当然と言えば当然の提案理由でありますが、一方で、議会で採択された議案をすぐに見直すことに対して、議会軽視ではないかという声も聞こえているところでございます。  しかしながら、新市長におかれましては自治省、現在は総務省でありますが、国家公務員として二十数年間にわたり地方自治と向かい合い、徳島、青森、新潟、沖縄県などに赴任され、特に愛媛県の総務部長や政令指定都市であります岡山市の副市長に就任されるなど、多くの地方自治の具体的な体験をされてきた実績があります。そのような方が、昨年十二月、延岡市議会で承認された議案に対し条例改正をやるというのでありますから、それなりの理由があると思っているところであります。  そこで、今回の議案第九八号延岡市水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部を改正する理由につきまして、読谷山市長の御所見をお伺いしたいと思います。  次に、水道料金値上げによって得られる財源額の確保についてでありますが、水道事業におきましては、水源地や送水・配水管等の維持管理、または地震対策としての耐震補強工事など、さまざまな事業費等を市民の使用料で賄っているところでございます。  給水条例を平成五年四月一日に改正したときは、改定率は一三・七八%でありました。今回は二十五年ぶりの改定になるわけでありますが、改定率は一四・九%であるとのことであります。  今回の値上げは、特に配管材料として使用しております鋳鉄管や硬質塩化ビニール管の耐用年数が四十年となっていることから、地震を含む道路上のさまざまな衝撃による配管破損等の被害が発生することが考えられ、これらの配管材の更新費用等を確保しなければならない財源であると認識しているところでございます。  そこで、この財源を市民の給水料金値上げに頼らずに、財源を捻出することができるのでしょうか、読谷山市長にお尋ねいたしたいと思います。  次に、給水料金値上げをいたしますと、水道使用量が減ることになるのではないかと心配いたしております。すなわち水道使用量が減ると、下水道料金は水道の使用量によって下水道料金が決定されておりますことから、水道使用量の低下は下水道使用量の低下にかかわってまいります。  実は、下水道使用料につきましては、平成十九年六月に四四・三%引き上げられ、さらに平成二十四年四月には二五%引き上げられております。このように、下水道事業における処理装置や排水管等の維持管理費として、下水道使用料金の値上げを余儀なくされている状況があります。  そこで、水道料金の値上げにより、水道の使用量が減った場合には、下水道料金徴収額が減るということになります。このことで、下水道事業に影響することはないのか、上下水道局長にお尋ねしたいと思います。  以上で、壇上からの質問を終わりますが、残りの質問は質問席から行いますのでよろしくお願い申し上げます。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの小田忠良議員の御質問にお答えいたします。  まず初めに、議案第九八号延岡市水道事業給水条例の一部を改正する条例の一部を改正する理由についてのお尋ねでございます。  これまでの答弁でも申し上げましたとおり、水道料金の改定は市民生活に大きな影響を与えますことから、できる限り市民の負担軽減を図ってまいりたいと考えているところでございます。  そのため、今後必要とされる財源につきましては、水道料金以外の確保策について、具体的にはさらなる支出の抑制が図れないかという点を、まず改めて検討したいと考えているところでございます。  あわせまして、財源の確保に関しまして、国が耐震化や老朽管、老朽施設の更新について、具体的に言いますと総務省と厚生労働省の二省が、それぞれ制度を所管しておるところでございますが、これらの制度の活用、並びにその拡充等、働きかけを行っていく考えでございます。  既に、着任後、私は両省に行ってまいりましたが、両省とも、延岡市の要請をまずはよく聞いていくという姿勢でございます。今後は、より具体的な意見、案件で説明してほしいとも言われているところでございます。  もとより、制度改正などは容易ではございませんが、南海トラフ巨大地震への備えも含め、しっかりと働きかけを行ってまいりたいと考えているところでございます。  しかしながら、一方で、国の予算編成のスケジュールなどを考慮いたしますと、一年以上の期間が現実には必要となりますことから、施行日を公布の日である平成二十九年十二月十九日から、二年を超えない範囲で延期することとして、今回、提案をさせていただいてるところでございます。  次に、水道料金の値上げをしない場合の財源確保についてのお尋ねでございます。  水道施設の老朽化対策や耐震化につきましては、決して先送りすることのできない問題であり、その財源確保が喫緊の課題であることは認識しております。  この財源確保策としましては、先ほども申し上げました国の財政支援制度をこれまで以上に活用していきたいと考えているところであり、また、例えばでございますが、もともと事業を少し後のタイミングで予定していたものの中でも、この国の支援事業の対象となる、そのような事業につきましては、予定を前倒しして実施する、ものによっては国の制度は時限的に設けられているものもありますので、今、制度が続いている間に、その活用をして事業を行う、このことも検討する点の一つであると考えているところでございます。  また、料金改定を今回の条例で時間をいただいている間に、さらなる経営改善の検討を行いますとともに、国に対して本市の実情を訴え、支援制度の拡充等を働きかけていくことで、本市の事業に活用できる支援メニュー等の拡充につなげていきたいと考えているところでございます。  以上でございます。 (降壇)      〔上下水道局長(織田豊市君)登壇〕 ○上下水道局長(織田豊市君)  お答えいたします。  水道料金の改定による下水道事業への影響についてのお尋ねでございます。  水道料金の改定後は、市民の皆様の節水に対する意識が増すことにより、使用水量に影響があることも考えられるところでございますが、前回一三・八%の料金改定を行った平成五年度当時の状況を見てみますと、一人当たりの使用水量が、前年の平成四年度と比較して、一時的に〇・四%減少しているものの、翌年の平成六年度以降は増加に転じております。  こうした過去の実績から推測しますと、水道の使用水量をもとに算定する下水道使用料及び下水道事業については、水道料金改定による大きな影響はないのではないかと考えているところでございます  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  小田忠良議員の質疑を許可いたします。 ○一三番(小田忠良君)  局長、ただいま水道料金の値上げのことなんですけれども、前回値上げしたときの翌年は、若干減ったというようなことがあったと思います。
     いずれにしても、水道料金の値上げは、結局、直接市民にかかわってくる、大変いつも市長が言っておられますように市民の負担になる部分です。だから、値上げをするか、しないかというのは、大変非常に大きな違いがあります。そんなことで、現在、市民の負担にならないようにいろいろ市長も考えておられる。  そこで水道局長、今まで塩化ビニール管なんかの大口径、二百五十ぐらい以上については国のそういった補助制度があるとお聞きしているんですが、そのあたりは具体的に、二百五十以上では配管材としての補助金というのは出てるんですか。延岡市は該当しないかもしれませんけど、そのあたりのことをお聞かせください。 ○上下水道局長(織田豊市君)  厚生労働省の水道管の管路の耐震化等の推進事業の中で、今、議員がおっしゃられましたように、四十年以上経過した基幹管路、口径が二百五十ミリ以上の管路につきましては、対象となる事業はございますが、本市におきましては、現在のところ、この対象管がございませんので、この補助メニューを使うことができないような状況でございます。 ○一三番(小田忠良君)  だから、いわゆる口径が二百五十といったら、とにかく延岡あたりの人口ぐらいのところじゃ、とてもじゃないけどそういう送水設備はできてないし、必要ないと思うんです。  ですから、大都市圏ではそういうのは当然あると思います。だけど、同じ材料を、大口径でも小口径でも同じ材料を使うわけですから、それに対する補助事業が、大口径を使ってるところだけ補助があって、小さな口径を使っているとこにないというのは、やはり不公平じゃないかと思います。そのあたりを、若干、厚生労働省とも協議しながら、口径の問題で、延岡市はこういう口径が四十年たってるんだと、そういったとこに補助をできないかというようなことの交渉とあるいは要望をやっていただきたいと思うんですが、市長、そのあたりいかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  延岡に限らずですけども、今、全国的に人口が減っているということの中で、いわゆる水道施設についてもダウンサイジングということで、規模をよりコンパクトにしながら経費を下げていく、このような努力もまたいろいろな自治体で行われ始めているところでありますので、むしろそのダウンサイジングを促す意味でも、そのような応援をするということに意義があるのではないかという点も含めて、国に提案をし、働きかけをしていきたいと、そのように考えているところでございます。 ○一三番(小田忠良君)  ひとつ、またそういう取り組みをよろしくお願いしたいと思います。  次に、議案第一〇三号延岡市駅前複合施設条例の一部を改正する条例の制定についてでありますが、今回、提案されました条例改正によって、エンクロスの開館を三カ月引き延ばすことになります。現在、指定管理者との間で結ばれた委託契約書には、管理費用は計上されておりませんので、新たに指定管理費用を決定し、最終的な委託契約を締結しなければならないと思います。  そこで、延岡市駅前複合施設条例を改正し、開館を三カ月延期することで、市長の延岡市駅前複合施設に対する思いは達成できるのか、条例改正の理由について、再度、市長の御所見をお伺いしたいと思います。 ○市長(読谷山洋司君)  今回の条例改正の理由につきましては、これまでも申し上げておりますように、指定管理料を含む多額の管理経費が事前に市民、議会に明らかにされていないこと、さらには、管理経費約一億三千五百万円に対する費用対効果を検証する必要があると判断したことなどによるものでございます。  条例の施行日を延期する三カ月の間に、管理経費の内訳や、さらにその算定根拠、そして経済効果などの試算など、市民の皆様方に明らかにした上でパブリックコメントを行いまして、意見の集約、そして関係者との協議などを経まして、なるべく早い時期に最終的な判断を行いたいと考えているところでございます。  あわせまして、契約のあり方についても協議を現在しておりますので、その中で何らか目標達成に向けてより効果的な契約にできないか、協議を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○一三番(小田忠良君)  やっぱり先ほどの口径を下げていただくような交渉事とか、具体的に今回のこのエンクロス、こういったことのいわゆる条例が現在あるものを改正してここまでやると、そうしたときに、今回は水道料金については二年、このエンクロスについては三カ月、こういう期間をセットして改正の提案をされたということで、最近では市長側からこういった提案というのは、ほとんどあんまりなかったと思います。そういった意味では非常にありがたい提案であると我々議会としては思っております。  そうした中で、今回の延岡市駅前複合施設の改正に三カ月を要することで、こういうような御答弁をいただきましたけれども、具体的には市民から見たら、非常にありがたい提案だと、これは喜ぶべきことだと、そのように私は思ってるんです。ですから、ぜひともこれは、期限が切られてる中で、慎重に検討しながらも、やっぱり市民のためにそれだけのお骨折りをぜひしていただきたいと思いますので、よろしくお願いして次の質問にまいります。  次に、議案第八二号平成三十年度延岡市一般会計予算についてお伺いしたいと思います。  一点目は、岡富古川土地区画整理事業についてでありますが、本事業につきましては、平成十七年二月一日に認可公告され、総事業費約百三十三億八千万円で、平成十六年度から平成三十年度間での施工期間としたものであります。  しかしながら、三十年度の完成はほとんど見通しが立っていない状況であります。それは、国の方針で、全国の地震、津波などで被害を受けた地域へ予算が優先配分されていることで、本事業の予算配分が厳しい状況となっていることが、最大のおくれの原因であると言われております。  そこで、今年度は、六億二千七百万円の事業費が計上されておりますが、どのような事業になるのか、都市建設部長の御所見をお伺いしたいと思います。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  全体の事業計画につきましては、平成二十九年十二月二十七日に変更認可公告の手続を終え、施行期間の延長と事業費の増額を行ったところでございます。  来年度の事業概要につきましては、幹線道路や良好な住環境の整備を進めるために必要な家屋移転を行い、道路築造や宅地造成を行ってまいります。  これからも、早期完成に向けて事業費の確保に努めてまいりますが、地権者の皆様の御理解なしでは事業進捗が図れないところもありますので、引き続き地域の皆様の御協力をお願いしたいと考えております。 ○一三番(小田忠良君)  もう一点、この区画整理事業にあわせて実施する道路整備については、二億六千万円の事業費が計上されておりますが、この事業の内容についても御教示ください。 ○都市建設部長(甲斐久敏君)  公共施設管理者負担金の二億六千万円につきましては、事業完了後に市道の管理者となる土木課が、道路整備に必要な金額を負担するものです。  事業の実施に当たりましては、土地区画整理事業の財源に負担金として組み込まれておりますので、家屋の移転などと一体的に道路整備を行うものであります。 ○一三番(小田忠良君)  昨年は、それこそ江藤拓代議士に来ていただいて、地区の公民館に来ていただいて、予算をもう削られないようにしてくれと、こういうお願いもしたとこです。それは行政側としてもそういった形で、この予算がついてるやつを、要するに予算減額にあわないように、ぜひとも支援をひとつよろしくお願いしたいと思います。  二点目は、電源立地地域対策交付金についてお伺いいたします。  この交付金につきましては、浜砂ダム建設時に、宮崎県企業局と、延岡市と、黒岩地区連絡協議会の三者で確約されたものであります。昨年度までは、黒岩地区の六つの地区に限られ、この交付金による事業をさせていただいておりました。  しかしながら、今年度は、この地域で事業費を使うことはできなくなったそうであります。このことにつきまして、行政当局が黒岩地区連絡協議会を招集し、六地区の区長たちに説明したそうであります。このことに納得のいかない地域の人たちや歴代の区長たちが、直接九州経済産業局の電源三法担当者に確認したそうであります。すると、九州経済産業局の電源三法担当者は、延岡市の担当職員とそのような協議をした事実はないと、こういうことであったそうであります。  このことについて、ぜひとも部長、調査をしていただいて、電源立地地域対策交付金の今後のことにつきましても、黒岩地区連絡協議会の皆様方に納得のいく説明をしていただきたいと思うんですが、企画部長の御所見をお伺いしたいと思います。 ○企画部長(浜松泰宏君)  本交付金は、水力発電施設等を設置する地域の公共用施設の整備や、福祉の向上を図ることを目的として交付されるものでございます。  交付金制度の対象地区は、平成十六年度の法改正により市全域に拡大されましたが、本市では、これまでの経緯を踏まえ黒岩地区を対象地域とし、各地区の事業に対し交付金を充当してまいりました。  平成二十八年度までは、本交付金の実施事業として、自治公民館の修繕に対する補助事業等を申請しておりましたが、今年度分の申請に対して、交付金を充当できる事業は、市が直営で行う事業に限るとの指摘が県を通じてございました。  このような指摘を受けまして、県の主管課と協議を行ったところ、同様の事業を検討していた他自治体が、国の指摘に従い、事業計画を変更した事例が示され、国の方針を覆すことは困難ではないかとの見解が示されたところでございます。  このようなことを受け、昨年、十月十三日に宮崎市で開催されました電源立地地域対策交付金担当者会議におきまして、九州経済産業局の担当者に対し、自治公民館の修繕に交付金を充当できないか、直接確認を行いましたが、改めて公共用施設でないため認められないとの回答でございました。  これらのことを受けまして、黒岩地区の皆様に対し、今回の指摘と経緯について御説明してまいりましたが、今後につきましても、各地区からの要請がございましたら、丁寧に御説明させていただきたいと考えております。 ○一三番(小田忠良君)  この交付金は、もう長年にわたって、例えばかんがい用水関係のためのポンプ室だとか、あるいはタンクとか、そういったものを各地域で設置しておりまして、その維持管理費、大変な膨大な金がかかるわけなんです。そういったものが、今回ストップされると、これから先、どうしていいかわからなくなってしまうという大変な問題になってるわけです。  ですから、そのあたりは、今まで公民館の具体的な施設のために使った事例というのはほとんどないんです。だから今回、これで出たときに、こういうテーマが出たときに、これは対象外になるからほかの事業に使ってくれみたいな、そういった交渉をちゃんとしていただかないと、今回、すぽっととまったら、次年度からどうしていいかわからない、地域の方、みんなそのことを困ってしまってるんです。  そんなこともありますので、そのあたりのことをもうちょっと具体的に、部長のほうでそういったことの内容をもっと細かく調べていただいて、そういったことを今後のことの対策についても、ぜひともいい指導をしていただきたいという、そういうお願いが一つ含まれておりますので、そのあたりよろしいですか。 ○企画部長(浜松泰宏君)  これにつきましては、先ほど答弁で申したとおりでございますが、まずは平成十六年に対象地域というのが、もう全市でやりなさいということが、もう国からの指導でございました。そして、今回、私どもが指導を受けましたのは、いわゆる事業そのものが、いわゆる地区からの要望を受けるような事業ではなくて、例えばマスタープランに記載されてるような施策等について、いわゆる延岡市の地域振興につながるような事業でいってくださいというようなことでございます。  ですから、今後、これについては先ほど、これも言いましたが、県のほうに、それから国のほうにも、何とかこれまでずっと地域で使ってきた交付金ですから、同じようなことができないかということも申して、そして、その上でなかなか難しいというのが、今回の状況でございます。  したがいまして、今後の交付金につきましては、国の指導に従ってそのような事業を選定していくことになろうかと思います。ただ、そのときに、黒岩地区でそういうことが仮にあれば、当然、そこでも、その中では検討していくということになろうかと思います。 ○一三番(小田忠良君)  いずれにしても、そのことについてはじっくりいい方向で、地域の方々にまた説明の方をまたよろしくお願いして、最後の質問に入りたいと思います。  最後に、東九州バスク化構想につきましても、施政方針で第一次産業との密接な連携や、近隣自治体との連携など、必要な見直しを行うとのことであります。  先日、三月五日の地元夕刊紙の記事で、読谷山延岡市長と連携深めるという見出して、日向市の十屋幸平市長が、私が県議時代、読谷山氏が総務省を退職して、延岡市に帰ってきてからのつき合いと言って、本市が掲げている物流ビジョンの中で、延岡市に物流基地を造成させていただき、集積して、そこから細島港を活用いただく構想も抱いている。物流のみならず、観光や医療を含め、県北広域事務組合の中で連携を深めていきたいと報じられています。  そこで、今日までお隣の日向市との具体的な連携については、ほとんど話題にも上がってこなかったことでありますが、読谷山市長は早速おつき合いをされているということをして、大変うれしく今後の県北地域の活性化が具体的に進んでいくことを確信した次第でございます。  そこで、市長にお伺いいたします。今後の日向市や門川町との連携についてどのようなお考えでいるのか、御所見をお伺いしたいと思います。 ○市長(読谷山洋司君)  日向市や門川との連携につきましては、これまでも市においては、県北定住自立圏、あるいは北部広域行政事務組合構成市としまして、医療関連産業の振興、あるいは地域医療の充実、広域的な観光振興、あるいは物流拠点戦略ビジョン策定なども、さまざまな分野にわたってともに連携しながら、一体として経済の浮揚などを目指してきたということを聞いておりますし、私自身も、また、就任直後、日向市長、そして門川町長とも話をしまして、特に私が東九州のクロスポイントとして発展していく、ぜひ力を合わせていきましょうということで、皆様方はもとより御理解をされておりますし、またそれぞれの市町でもこれまで取り組みをされてきておりますので、非常に今後、しっかりと連携がとれるものと期待しているところでございます。  一方で、日向市につきましては、リラックス・サーフタウン日向を掲げ、サーフィンの客数を二十五万二千人を目指すという地方創生の取り組みを行っておられます。折しも、オリンピックでサーフィンが種目にもなるということがありまして、非常に今、全国からも注目されているというふうに考えております。  そしてまた、キャンプシーズンにおきましては、プロ野球の二軍のチームなどがトレーニングを行っておりますことから、多くの観光客がその観戦などに来ているとも伺っております。  そしてまた門川町、例えば乙島はサバイバルアイランドとしてキャンプ、あるいは釣りの人気のスポットとなっているところでございます。  このような日向、門川との連携によって延岡市の魅力を出していく、そして、その中で本市の食の魅力を地域活性化、あるいは観光誘客につなげていく、このような連携は非常に大事だと考えております。  そして、観光客が回遊をしていく、そしてまた、さらには県北ということで、一番宮崎県で観光地であります高千穂も県北の一員でございますので、そのような回遊性を高める、そういうことなどによりまして、逆に外貨を稼ぐ、その観点からどのような取り組みが可能か検討してまいりたいと考えているところでございます。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、小田忠良議員の総括質疑を終了いたします。  これより二三番 平田信広議員の総括質疑を許可いたします。      〔二三番(平田信広君)登壇〕 ○二三番(平田信広君)  皆さん、こんにちは。日本共産党の平田信広でございます。ただいまから、議会に提案されている議案質疑を行います。  私は今回、議会の申し合わせで一般質問ができませんので、議案質疑のみとなりました。議案質疑のみというのは、私の十九年の議員生活で初めてであります。一般質問と違って、再質問回数や質問時間など、いろいろと制約がありまして大変やりにくいのでありますが、議案の問題点を明らかにするために、また深める立場で質問しますのでよろしくお願いいたします。  なお、この間のやりとりでわかった点がありますので、二番目のエンクロスの一部については割愛したいというふうに思います。よろしくお願いします。  それではまず、議案八二号平成三十年度一般会計当初予算についてお聞きします。  今回の当初予算には、御存じのように(仮称)子どもの城の整備、駅前複合施設、東九州バスク化構想などに関する関連予算が計上されていません。行政の継続性という点から、当然、計上されると私は思っておりました。大変驚いております。  その理由については、所信表明やこの三日間の前の議員の質疑などで、ある程度市長の考え方はわかりました。しかし、私は納得ができない点が多々あります。また、市民の中には情報が正しく伝わっておらず、誤解も生じている感じがしますので、改めて見送った理由についてお聞きしたいと思います。  時間がありませんので、今回はエンクロスのみで結構ですのでお聞かせください。 (降壇)      〔市長(読谷山洋司君)登壇〕 ○市長(読谷山洋司君)  ただいまの平田信広議員の御質問にお答えいたします。  平成三十年度当初予算についてのお尋ねでございました。  本議会に提案しております平成三十年度一般会計当初予算には、駅前複合施設の管理経費に関する予算を計上しておりませんが、その理由といたしましては、今まで約一億三千五百万円に上ると予定される管理経費が、市民、そして議会に公表されてこなかった。そのような中で、そのような多額の経費と、それに対してどのような効果をもたらすという見込みなのかという、その費用対効果などを明らかにした上で、そもそも、もともとそこから着工の是非を判断すべきであった、このように考えておりますが、さらにそのようなことの検証をした上でないと、責任をもって提案することはできないと判断したところでございます。  以上でございます。 (降壇) ○議長(佐藤裕臣君)  平田信広議員の質疑を許可いたします。 ○二三番(平田信広君)  市長として責任をもって提案できないからということでございました。そこで、その一〇三号が提案されたんだと、開館延期の条例が出されてきたんだということです。  それでは、この条例についてお聞かせください。  この条例は、エンクロスを三カ月延期して検討すると、精査するという議案であります。このエンクロスは、長い間、約十年の間、多くの方々が関係して準備してきた案件であります。多方面にわたって影響が出ています。市長の言う現場主義で、私も駅前商店街の皆さんの話を聞いてみますと、皆さん、心待ちにしております。予定どおり開館をしてほしいという声が圧倒的であります。これらの関係者の影響についてどのようにお考えか、お聞かせください。 ○市長(読谷山洋司君)  今まで十年かけて検討してきたという御指摘でございます。  一方で、これまでの間に最初の案と途中から変わっていって、そしてワークショップなど市民が意見交換をする機会が、変更した後には回数が大分減ってるということの中で、多くの市民の皆様方が、今回のその一億三千五百万円を事前に知らなかったこと、そして他県の類似施設でも、このような多額の経費がかかっていたことも知らなかったということなどもございます。  そういうことで、改めまして費用対効果の検証などを踏まえて、総合的に判断し、予算を提案しない、そういう判断をさせていただいたところでございます。  この判断につきましては、これまで指定管理者、あるいはJR九州、宮崎交通の方々には、私自身が直接お話をし、説明をさせていただいており、今後とも関係者の皆様方には私みずから足を運んで説明をさせていただき、御理解を求める考えでおるところでございます。 ○二三番(平田信広君)  答弁が少しずれているんです。私は、現場主義で商店街の皆さんの声を聞いたと。その人たちの影響はどうかという点を聞いたわけです。  一般質問ができれば再度聞くんですが、これを聞くともう一回、回数がありますのでできませんので、もうこの点は再度聞きませんので、今後は、今からの質問については真正面から答えていただきたいというふうに思います。  関係者の説明をして、理解を努力しているということですけど、私が一番心配してるのが、エンクロスで今後働く予定だった内定者の方々の問題です。  たまたま私の知り合いの子で、エンクロスに就職するという子供と話をいたしました。大変ショックを受けておりました。おじちゃん、いつから仕事ができるのか、どうなるのかと、半べそをかきながら聞かれました。私は若いつもりですから、おじちゃんというのはちょっと、気になりませんけれども、答えは、私はわからないと、わからないっちゃがと答えるしかありませんでした。市会議員として、私は仕事をしてないなと思いました。  この子の問題だけではありません。内定している四十人以上の人が、みんな同じだと思います。市長、私にかわってこの子に答えてやってください。どうなるのかと。 ○市長(読谷山洋司君)  今回、提案をさせていただいた条例によりまして、三カ月、施行を延ばす中で、費用対効果等の検証をして、その上で最終的な結論を出させていただくと、そのような考えでございますので、そういう意味では、早く結論をということに関しまして、必要な期間の本当に取り急ぎ行うということの中で、三カ月という期間を設けさせていただこうという考えでございますが、その間、検討させていただくということをどうか御理解いただきたいというふうに考えてるところでございます。 ○二三番(平田信広君)  この内定している人たちの問題は、きのうでしたか、おとといでしたか、ほかの方が質問をしました。そして市長は、CCCに行ってこの方針を伝えたと。あとはCCCがどう対応するかだというような答弁があったと思います。私は、非常に無責任な感じがしました。  この内定者の人たちは、三カ月間の間、蛇の生殺しみたいな、どうなるかわからない状況に置かれます。今の状況からすると、下手をするとそのまま解雇の可能性もある。東京からふるさとで働きたいとUターンした人や、シングルマザーもいるそうです。若い人が多いようです。新たな人生のスタートをつまずかせるわけです。  市長は、法的に問題がないように対応したい、ふるまってるようでございます。そんな話をして、事前に法的問題はないよと、市長の対応はそんな感じがいたしますが、市長のこの行動というのは、上からの目線だと、経営者の目線だと私は思います。市民の目線ではありません。私は、法的な責任は起こらないにしても、この間、我々が進めてきました、議員も責任をもって進めてきました。議会や市の道義的責任は免れないと思います。  この内定者に対して、今後、どう責任をとられるのか。また、とる必要はないと思われるのか、お聞かせください。 ○市長(読谷山洋司君)  それぞれの皆様方、本当に御心配をされている、そのような御指摘でございました。  一方で一億三千五百万円、これが毎年必要となる、これについては本当に大きな金額であり、まさに市民みんなの負担ということになりますので、これについて、やはり検証することなくオープンする、これもまた最終責任者としては、私は無責任ということになってしまうと思いますので、取り急ぎの、本当に最低限の時間として、三カ月の期間で検証等をさせていただく、そのことで責任を果たさせていただきたいと、そのように考えておりますので、御理解をいただきたいと思っております。  そしてまた、お一人お一人の働く方という視点とちょっと違いますが、例えばCCCにつきましては、これまでも幾つかの町におきましては、本当にかんかんがくがくの議論が、場合によっては白紙になったこともある、いろいろな経験もされてる中で、やはり市というものは議会を経て、そして意思決定をしていくということも御存じでいらっしゃると思います。  そういうことプラス、さらに私自身もみずから足を運んで、考えを説明し、また今後、協議していこうということで協議をさせていただいてるところでございますので、その意味では、限られた時間の中で本当に精いっぱい説明責任を尽くさせていただきながら、費用対効果の検証をし、延岡市民みんなにとって後々、いわば市民にツケが回らないようなことを精いっぱい取り組ませていただく、これが責任をとるということであると考えているところでございます。 ○二三番(平田信広君)  我慢せよというような答弁だったと思います。  次に、なぜ三カ月の期間延長が必要なのかということをお聞かせください。 ○市長(読谷山洋司君)  三カ月ということですけれども、まず費用、効果などなどにつきましてパブリックコメントも行わせていただいて、市民の御意見もお聞きし、それを集約するということが必要であると考えております。  そしてまた、先日来、答弁も申し上げておりますように、契約内容につきまして、例えば目標の達成状況に応じて増減するなどの変更ができないかなどについても、協議をしているところでございます。そしてまた、そのことについてもあわせた形でパブリックコメントをして御意見を聞くというところまで持っていく必要もあると考えております。  これらを考えますと、三カ月という日数、これでも大至急ということになるかと思いますが、必要であると考えているところでございます。 ○二三番(平田信広君)  三カ月で六月末までの期限との答弁のようですが、今まで、今、話したようにいろんなところに影響が出ています。できるだけ早い結論が私は必要だと思います。どんな結論を出すにしても、私は三カ月というのは悠長過ぎると思います。  まだきょうから今月は二十三日あります。いろいろ検証すると言われておりますけれど、聞いていると、机上の検証、実証検証じゃないんですね。机の上での検証です。ですから私は、残業でも、徹夜でもしてできる内容だと思うんです。それぐらい重要な案件です。議会も六月末まで待つ必要はありません。今議会の会期延長でも、もしくは臨時議会があってもできます。やろうと思えばできると思います。調べることができると思います。どっちにしても、早く結論を出してほしい。  市長の支援者もそう願ってるんじゃないですか、いかがでしょうか。 ○市長(読谷山洋司君)  確かに関係者の方々の御心配、御懸念などを考えますと、一日も早く具体的に検証活動、皆様方に公表し、そして成案を得ていくことが必要であると考えています。
     一方で、先ほど来、申し上げましたように協議によって、相手方との現在協議にかかる時間もございます。それもまた急ぐという気持ちは基本的に持ちながら取り組ませていただきたいと、そのように考えているところでございます。  いずれにいたしましても、一度オープンしますと、これがずっと続く、そして多額の経費が毎年支出されるという大変大きな、そして市にとって大事な案件でございますので、その意味では時間をゆっくりということでは毛頭ございません。早く、しかしながらしっかりと取り組ませていただきたいと思います。  そしてなお、机上のというお話がございまして、確かに机上になってしまうかもしれませんが、一方で類似施設でございますが、他県の施設の中で開業して複数年たっているものもございます。そういった点の推移、これらも含めて反映させていく必要があると考えているところでございます。 ○二三番(平田信広君)  私は三カ月は悠長過ぎると思います。時間がたてばたつほど、大きな影響が出ると思います。  それはそれでいいですが、次に、行政の継続性についてお伺いします。  当然、市長選挙で勝って、新しい市長になられたわけですから、新しい手法や公約実現に新たな取り組みは当然です、わかります。延岡を変えるといって当選したわけですから、当然かもしれません。  しかし、前市政も二元代表制のもとで、議会からチェックをされながら行政は行われてきました。特に大きな事業などは、多くの人たちや機関や団体関係者がかかわってきました、約十年という時間もかけて、それなりのプロセスもあるわけです。  このエンクロスは、議会では私を含めてここにいる全議員が誰も反対してこなかったんです。最近、心変わりしている議員もいるようですけれども、誰も反対してこなかった。その点では、行政の継続性をどのように考えておられますか。 ○市長(読谷山洋司君)  やはり運営経費が公表されなかった、そのことは大きな点になると考えております。例えば七月と聞いておりますが、事業者側から提示があって、その後できるだけ早く公表する中で、しっかりと議論をし、また検証をするという手順を踏めば、また違った展開になったかもしれませんが、そして一年前の答弁では、翌年のいわば十二月議会という答弁でしたが、それもまた先送りになっていたと、そういうことがまた問題を大きくしてしまっていると思います。私自身も、このことについては本当に憤りを感じているところでございます。 ○二三番(平田信広君)  私は前市長のときに、予算、決算には全て基本的に反対してきました。その理由は、毎回討論してますので述べませんけども、その私が、このエンクロス議案には反対してきませんでした。私が反対してこなかったということは、さっきも言いましたけど、ここにいる二十九人の議員は誰も反対してこなかった。議員は一人ではありません。その後ろには市民がついています。この前の選挙で、ここに居る全部で五万千票をとっています。四月一日オープンのゴーサインを、この議員も出してきました。重ねて言いますが、この議案はこういった経過を基本的にないがしろにするものだと私は思います。  市長の公約は権限だというのは認めます。しかし、私はこれは間接的には、議会の不信任議案だと思います。再度、市長の認識を求めます。私は、この議員の声というのは、市長は市民の声、市民の声と言われますけど、この二十九人の声は市民の声、半分の声なんです。 ○議長(佐藤裕臣君)  傍聴人は静粛にお願いします。 ○市長(読谷山洋司君)  ほかの類似施設の議会におきまして、事前に金額が公表され、かんかんがくがくの議論を経て結果が出たというところもある中で、やはり私は早目に公表することが何としても必要であったと、このように考えているところでありますし、今の時点、まさに建物が完成する直前で公表されてしまった、これ自体が私は全ての市民の皆様にとって、本来果たすべき説明責任を果たしていないと考えておりますので、このような条例の改正案を提案させているところでございます。 ○二三番(平田信広君)  この建物はでき上がっています。最終判断はいつごろされるのか。閉館という判断もあるのでしょうか、お伺いします。 ○市長(読谷山洋司君)  三カ月という期間をいただく中で、できるだけ早くという考えで必要な取り組み等をさせていただく考えでございますけど、なお、閉館があるのかということですけど、現在のところ、CCC側も協議をすると言っておりますので、まずその協議の進捗状況、そしてそのまとまった協議の案、特にこれは契約も含めてですけども、それをまた市民の皆様方に公表する、その作業にまず注力をしていくということが必要であると考えているところでございます。 ○二三番(平田信広君)  事業の内容の見直しも検討するということですが、建物は今のものを使うんでしょうから。例えばどんな事業の内容の見直しを考えられ、想定されてるのか、お聞かせください。 ○市長(読谷山洋司君)  現時点で事業の見直しというものが具体的に議論されてるということではございませんで、むしろその効果、そしてまた、実際の効果を算出するに当たっての類似施設がどうだったかということの精査、そしてさらに契約のあり方、これらが今、まず俎上に上がっているというところでございます。 ○二三番(平田信広君)  とりあえずエンクロスを終わります。  最後の項目になりますが、議案第一〇四号介護保険の条例改正です。  簡単に言えぱ介護保険料の引き上げ議案です。まず、幾らの引き上げになりますか、部長答弁で結構です。よろしく。 ○健康福祉部長(佐藤純子君)  平成三十年度からの第七期介護保険料につきましては、三十年度から三年間の介護保険事業に必要な費用をもとに算定した結果、基準月額で五千九百円としたところでございます。  現在の基準月額から三百十円の増となりますが、要介護認定者の増加や介護報酬の引き上げなどにより費用が増加する中、介護保険基金の活用を初め、所得段階や負担割合の見直しを行い、できる限り市民の皆様の負担とならないよう、抑制に努めたところでございます。 ○二三番(平田信広君)  結局、基準額を三百十円引き上げると答弁でした。  そうすると、年に三千七百二十円上がります。また、年金が減ります。市民はたまりません。市民全体で、約一億五千万円の負担となるそうです。今度の引き上げで、一年間。  そこで市長に聞きます。私はこの介護保険料については、毎議会と言っていいほど苦情を言ってきました。前の市長のときの予算決算に反対してきた最大の理由です。この介護保険だけじゃありません。社会保障関係というのは、負担がたまらなかったんです。どうにかしてくれという声が、市内には満ちあふれています。  私は、市長が安く暮らせる延岡を目指す、市長がこのような提案をすると、このような議案の引き上げ提案をするとは思っていませんでした。しかも、この金額なのに、市民には事前に何にも知らせていません。エンクロスとの差は何ですか。何だろうかと思います。エンクロスでは事前に市民に知らせなかったと、大問題にしてます。一億五千万円はエンクロスより金額が大きい、そして市民に直接影響する。なぜ市民に知らせずに、問題にしなかったか、その点をお聞かせください。 ○市長(読谷山洋司君)  今回の介護保険料の引き上げ、私も正直、相当悩みました。安く暮らせる延岡を実現する、そのためになるべく出ていくお金を減らして、収入が、例えば特に年金の方、ふえるという見込みがない中で、支出を減らすことで手元の現金収入をふやして、そこから気持ちを前に向かって動かしていただきたい、さんざん申し上げておりました。その点でいいますと、引き上げというのは、まさにその点だけを見ますと大変厳しい内容になってしまいます。  ただ一方で、御存じのとおり、これは介護事業計画との連動した中で、必要な介護サービスを提供することと、ある意味で裏打ちする形での保険料の確保ということになります。つまり、より高齢化が進む中で、サービスをさまざま提供していく必要がある、またサービスの需要に応えなければならない、その意味での対価ということの中で、高齢化が県内の中でもある意味で平均以上に進んでいる延岡市にとって、やむを得ない提案になってしまっている、そのように考えているところでございまして、このような提案をさせていただく結果、判断をさせていただいたところでございます。 ○二三番(平田信広君)  市長、私が問題にしてるのは、それはわかってるんです。私、当然、仕方ないなというのはあるんです。しかし、私が問題にしてるのは、市民の声を事前に聞いたのかということを問題にしてるんです。エンクロスは事前に聞かんという問題にしてるわけですから、聞かなかったという。  ですから、ここが一番問題なんです。一度、この件は引っ込めて、パブリックコメントをやったらどうですか。そして精査したらどうですか、もう一遍、市民の声を聞いて。そんなつもりはありませんか。 ○市長(読谷山洋司君)  今回のこの案件につきましては、従来の三年ごとの計画の改定の際の対応と同様にさせていただいたところでございまして、その点を御理解をいただきたいと、そのように考えているところでございます。 ○二三番(平田信広君)  政治手法に一貫性がないというふうに思います。  非常に私は読谷山氏には期待していました。ですから、我々のところは基本的に読谷山氏を応援したんですよ。残念なんですよ、こんな失望がだんだん広がってくるやり方に対して。  終わります。 ○議長(佐藤裕臣君)  これをもって、平田信広議員の総括質疑を終了いたします。  以上で、今期定例会における総括質疑及び一般質問は全て終了いたしました。  これより、ただいま議題となっております三十九件の議案について、委員会への付託を行います。  お諮りいたします。  議案第八二号平成三十年度延岡市一般会計予算から議案第八八号平成三十年度延岡市下水道事業会計予算までの七件及び議案第一一四号平成二十九年度延岡市一般会計補正予算から議案第一一九号平成二十九年度延岡市下水道事業会計補正予算までの六件、計十三件については、議長を除く全議員を委員とする予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することにしたいと思います。これに御異議ありませんか。      〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(佐藤裕臣君)  御異議なしと認めます。よって、議案第八二号から議案第八八号までの七件及び議案第一一四号から議案第一一九号までの六件、計十三件については、議長を除く全議員を委員とする予算審査特別委員会を設置し、これに付託の上、審査することに決定いたしました。  次に、議案第八九号から議案第一一三号までの二十五件及び議案第一二〇号の計二六件については、お手元に配付いたしております議案委員会審査付託表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。 ◎日程第三 請願の付託 ○議長(佐藤裕臣君)  日程第三 請願の付託を行います。  議長において受理しております請願は、お手元に配付しております文書表のとおり、請願四件であります。  本四件については、お手元の文書表のとおり、それぞれ所管の常任委員会に付託いたします。  以上で、本日の日程は全部終了いたしました。  次は、明三月九日に会議を開き、議案第一一四号から議案第一一九号までの平成二十九年度各会計補正予算について審議いたします。  本日は、これをもって散会いたします。 午後五時五十八分 散会...